ーわたしに惚れてもよいぞ!
ーわたしはそなたに惚れてもいいか?
噫、この1年で大切な人を姉を殺した俺に1人じゃないと言ってくれたじゃないか。
この旅か終わったら一緒に地図でも作ろうと誘ってくれたじゃないか。
この旅が終われば俺はあんたに。
「あんたに好きって伝えたかったのに」
七花は子供のように涙を流しながら倒れているとがめをだき抱える。
「ようやく、そなたから好きと言ってくれたな」
嬉しそうに。だが、悲しそうにとがめは微笑む。
きれいな白髪は血の色に染まり弾に貫通されたであろう腹部からは止まることなく血が出ている。
このままではとがめは死ぬ
・・・また、俺のせいで人が死ぬ。
おれの大切な人が目の前で消えてゆく。
「否面白。その変わることの無かった表情がここまで変わるとはそれほど奇策士殿お前にとっては大切なものだったという事か」
「七花、わたしはなこの旅が終わればそなたを殺すつもりであったよ」
冷たくそう告るとがめ。
「だから、どうしたよ!それでも俺は良かったよ!持ち主のあんたに捨てられるのもそれは俺という刀がいらなくなったからだ!」
あんたに殺されるならそれでもいい!
「甘いな。だがわたしは幸せだ」
七花は唇を噛み締める。
「これで、そなたを殺さずに済んだのだから」
こんなに嬉しいことは無いと。
奇策士とがめはそんなことを言った。
「これですべてを辞めることが出来る」
「死ぬ事でないとやめれなかったのかよ」
「そうだよ」
「最後に言いたいことがある」
「なんだ?」
「そなたは、もうわたしに惚れずともよい。私に縛られる必要は無い」
「あ、ああ」
「そなたほどの刀を使いこなせなかった事を許してくれ」
「そんな事ない。あんたがいてくれたからこそ俺は勝てた!あんたがいるってことが分かってたから。あんたがここまでつかってくれたから 」
とがめのために戦っていたからだ。
そうでなければ俺は戦う前に死んでいた。
錆びて曲がって折れていた。
「もうわたしのために戦わずとも良い」
「なぁ、七花」
とがめは弱々しい声でだがはっきりと聞こえる声で七花に言う。
「わたしはそなたに、惚れてもいいか? 」
☆
とがめは死んだ。
ならば生きている意味はあるのか?
ならばこの時に意味はあるのか?
刀となろうとした。
惚れた相手を!
好きになった持ち主を守る為に!
最強の刀になろうとした!
☆
「否解、理解出来んな虚刀流。せっかく見逃してやった命だというのに奇策士殿の敵を打ちに来たのか?」
右門左衛門
「違うよ。俺は死ににきたんだ」
ー絶刀『鉋』
ー虚刀流最終奥義『七花八裂(改)』
1本目
ー斬刀『鈍』
ー虚刀流三の奥義『百花繚乱』
2本目
ー千刀 「鎩」
ー虚刀流一の奥義『鏡花水月』
3本目
ー薄刀『針』
ー虚刀二の奥義『花鳥風月』
4本目
ー賊刀『鎧』
ー虚刀流四の奥義『柳緑花紅』
5本目
ー双刀 「鎚」
ー虚刀流一の奥義『鏡花水月』
6本目
ー悪刀「鐚」
ー虚刀流―『雛罌粟』から『沈丁花』まで打撃混成接続
7本目
ー微刀「釵」
ー虚刀流最終奥義―七花八裂、応用編
8本目
ー王刀 『鋸』
ー虚刀流六の奥義『錦上添花』
9本目
ー誠刀「銓」
ー虚刀流五の奥義『飛花落葉』
10本目
ー毒刀「鍍」
ー虚刀流七の奥義『落花狼藉』
11本目
残るは炎刀 『銃』のみ。