緋弾のアリア -その紳士、変態につき-   作:ローアングラー探偵団

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第2弾

(美也にはああ言ったものの、これじゃ遅刻してしまうんじゃないか?)

 

(よし、近道をしよう!)

 

 

 

 

 

 

(こっちのフェンスの穴からいけば、ってあれは?)

 

「助けて~!抜けなくなっちゃったよ~」

 

「…………梨穂子じゃないか。何やってるんだ、こんなところで?」

 

「その声は純一?よかったよ~」

 

「まさか、昨日の夜香苗さんと長電話してて、夜遅くなって朝起きれなかったから仕方なく近道しようと思ったものの、意外と穴が小さくて通れなかった、とか言うんじゃないだろうな」

 

「昨日の夜、香苗ちゃんと長電…………って、ええーっ!どうしてわかったの?」

 

(昨日の夜、梅原が「香苗さんが構ってくれない!嫌われたのか?俺は!」とか僕に電話してきたからな)

 

「ふっ、こんな推理、僕にかかれば簡単なことさ!」

 

「やっぱりすごいね~、純一は。さすが探偵科だよ~」

 

「まあ、Dランクだけどな……」

 

「あ、いや、その~……」

 

(梨穂子に気を遣わせてしまっている。よし、何とかごまかそう!)

 

「それよりも梨穂子」

 

「どうしたの?」

 

「梨穂子は超能力(ステルス)が使えるんだから、ちょちょいとどうにかできなかったのか?」

 

「えへへ~、朝ごはん一杯しかおかわりしてないから、ステルスはガス欠なんだ~」

 

「へえ、よくわからないけど、梨穂子が言うならそうなんだろうな」

 

「それはそうと、早く助けてよ~」

 

「あ、そうだった。ちょっと待ってろよ。フェンスをこっちに引っ張ってと……………よし、これで行けそうか?梨穂子」

 

「よいしょ、っと。抜けたよ純一!いやー、純一がきてくれなきゃ、一生ここで過ごすところでしたよ~」

 

「よいしょっと、さすがにそれはないだろ。さ、早くいくぞ。僕は遅刻したくないからね」

 

「あっ、待ってよ純一~!」

 

 

 

 

 

 

(梨穂子と遊んでいたら遅刻してしまった…………)

 

(入学式はまだ終わってない)

 

(参加してないなんて知られたら、美也になんて言われるか………)

 

(後ろからバレないようにこっそり入ろう!)

 

(先生に見つかったら…………いや、考えるのはよそう)

 

(やろう!やるしかない!)

 

「ちょっとアンタ何してんのよ?」

 

「うわぁっ!って何だ、薫か…………。驚かせるなよ」

 

「ビックリしてるのはこっちよ。依頼の電話がかかってきたから一旦席を外して戻ってきたらアンタがこそこそしてんだもん。変態かと思って通報しかけたわ」

 

「丁寧な解説ありがとう。というか、変態がいるなら自分で逮捕できるだろ?別に警察に連絡しなくても…………」

 

「あ、そっか。じゃあ今度変態を見つけたら自分で逮捕するわ」

 

(しまった、余計なこと言ってしまった気がするぞ……)

 

「そ、それはともかく早く中に入らないか?入学式が終わっちゃうだろ?」

 

「ん、それもそうね。じゃあ早く入りましょ」

 

 

 

 

 

 

 

(こうして、無事入学式に参加できた)

 

(美也もこのトチ狂った武偵中の一員になると思うと、なんか心配だな…………)

 

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