緋弾のアリアー緋弾を守るもの   作:草薙

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第139弾 レキデートフラグ再び!?

「キンジ、優あんた達留年するの?バカなの?」

 

キンジもどうやら自分の名前があったのを見たらしい。

 

「うるせえ!今からそうならないためにこれを見てるんだ!」

 

そ、そうだ!俺も見ないと。

キンジと必死に見たのは『夏期休業期・緊急任務(クエスト・ブースト)』だった。

実は武偵高では単位不足はよくある事で休み中に解決すべき任務を学校が割引価格でたくさん請けてきてくれるいわゆる補習授業みたいなもんだ。

報酬は安くなるが贅沢は言えんぞ!

間宮達と同じ学年なんて嫌だ!

 

『港区 大規模砂金盗難事件の調査(インケスタ、レピア)』……1.7単位 単位は足りるがアサルト向きじゃねえ!

 

『港区 工業用砂金盗難事件の捜査(インケスタ、レピア)』……0.9単位。足りんしアサルトじゃねえ!

 

『港区 砂礫盗難事件の調査(インケスタ、レピア)』……0.5単位。論外だ!

砂ばかりの事件ばかりだな港区は!

 

『港区 カジノ「ピラミディオン台場」私服警備(アサルト、インケスタ、他学科も応相談)』……1.9単位

 

「「これだ!」」

 

俺とキンジは同時に叫び掲示板の詳細を確認する。

 

要・帯剣もしくは帯銃。必要生徒数4名。女子を推奨。被服の支給あり

急ぐぞ!これをとらないと留年しちまう!

携帯から登録希望メールを送ろうとして手を止めてアリアを見た。

キンジも同じことを考えたんだろう。

俺とキンジがこれを受けたらアリアから目を離すことになってしまう。

 

「アリアお前もこのクエスト一緒にやれよ」

 

「なんで?あたしは単位不足してない」

 

ほっぺを膨らませてアリアが言う

 

「俺も受けるからさ。チームでやろうぜアリア」

 

俺が言うとアリアはカメリアの目を見開いて一瞬驚いた顔をしてから腕くみして横を向き検討しているような仕草を見せた。

 

「ふーん。キンジと優があたしを仕事に誘うなんてね。ま、いい傾向と言えるわね」

 

まあ、俺からは何度か頼んだけどキンジからは初めての依頼の協力要請だからな。

嬉しさを隠しきれてないぞアリア

 

「最低4人って書いてあるし……そうね。チーム同士、困った時はお互い様。やってあげてもいいわよ」

 

よし、決まったな

 

「じゃあ、私もやります優君」

 

ん?秋葉もか?

 

「お前も単位足りてるだろ?」

 

「頼まれましたから」

 

ああ、アリアの護衛か。

律義な奴だな。

 

「いいじゃない優、秋葉の強さはあたしも知ってるしその子あんたの護衛でもあるんでしょ?」

 

まあ、間違ってはないが最低4人だからな……まあ、秋葉がいてもいいか……

こうして、最低限のメンバーが決まったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

綴先生が二日酔いかなんかで休講だった2時間目の後、3時間目はプールで水泳の時間となった。

まぁ、体育教師もやってる蘭豹は拳銃使いながら水球やれ。2、3人死ぬまでやれと言い残して帰ってしまった。

てなわけでふけてしまった連中が多数だ。

ちなみに、男女別の授業なのでアリアも秋葉も理子もいない。

 

朝も早いし暇なので昼寝でもしようと転がっていると

 

「おー、ほとんど人がいねえ!おーい不知火、プールから上がれよ!邪魔だ!」

武藤か?

目を擦りながらあくびしながら見ると何人かの生徒が黒い物体をプールに運び入れている。

「むとー君!すぐ浮かべて!時間ないのだ」

 

ん?平賀さんか?女子の授業サボったのか?

 

「すぐって、平賀、ウォーミングしなくて平気なのかよ」

 

「そこは改造しといたよ!人間に不可能はないのだ」

 

潜水艦の模型か?

1メートル半はある模型をプールに浮かべてブルルと音を立てて動き出した。

ああ、ラジコンか

操縦は平賀さんのリモコンと

 

「さっそく発射なのだ」

 

潜水艦の背中のハッチが開いてロケット花火が飛び出した。

 

「「「おおー!」」ロジとアムドの一同が武藤と平賀さんに拍手喝采した。

ロケット花火が天井にぶつかってるぞ……

 

「おぅキンジ、優見ろよこれ!超アクラ級原子力潜水艦『ボストーク』だ!」

 

俺たちを見つけた武藤が満面の笑みでプールから上がってきた。

 

「『ボストーク』は悲劇の原潜なんだぜ。空前絶後の巨大原潜だったんだが1979年進水直後に事故で行方不明になっちまうんだ。それをオレと平賀が現代に甦らせた!どうよ感動するだろ?」

 

「興味ねえな」

 

「せめて屋外プールでやれ」

 

俺とキンジは容赦なく冷たく返した。

 

「お前ら感動が足りねえ!後で原潜で轢いてやる」

 

どうやってだよ……

武藤が戻り、代わりにプールを追い出された不知火がこちらに来た。

 

「あは。追い出されちゃったよ、プール」

 

不知火は俺たちをの間に座る

真面目に泳いでたのに怒らないなんて大人だな

 

「雑談してもいいかな?椎名君、遠山君」

 

白い歯をニコッと見せつつ語りかけてくる。

 

「別に許可なんてとらなくていいって」

 

とキンジ

 

「ちょっと良くない話なんだけど聞く?」

 

「良くない話?何だよそれ。まあ、話したきゃ話せよ」

 

気になるしな

 

「さっき、2時間目休講だったじゃない」

 

「ああ」

 

俺は寝てたけど

 

「その時僕、ちょっとアサルトに顔を出したんだけどさ神崎さんも来てたんだよね」

 

「アリアに何かあったのか?」

 

「ははっ。そんな怖い目をしなくていいよ。そういうことじゃないから」

 

「神崎さんって彼氏いるの?」

 

「聞いたことないけどな」

 

俺が言うと不知火はキンジを見ながら

 

「遠山君ライバルいるかもしれないよ」

 

「なんだそれ?」

 

ん?

 

「神崎さんが武偵手帳にメモ取ってる時、偶然見えちゃったんだけど……手帳に男の人の写真が入ってたんだよね。細かくは見なかったけど遠山君や椎名君じゃなかった」

 

「……そんなこと俺に関係ないだろ」

 

「はは、いま一瞬、きみ、黙った」

 

「そんな下らないことに一々報告する不知火に呆れて黙ったんだ」

 

「気を付けた方がいいよ遠山君。神崎さんって一部の男子にけっこう人気あるからねぇ。ぼやぼやしてたらとられちゃう。ポピュラーな言い方だけど夏は男女の仲が大きく進展する季節なんだよ?」

 

アリアが他の男と付き合う……

 

 

「……」

 

なんとなく想像してみてアリアとのあのキスを思い出す。

うぎゃああああああ!なんか恥ずかしい……

 

「ん?どうかしたの椎名君?」

 

「い、いや何でもない」

 

「椎名君と言えばレキさんだよね」

 

はっ?レキ?なんで?

 

「村上君が言ってたよ。君、レキさんとお祭りにデート行ったりよく、屋上で二人っきりで話したりご飯食べにいってるじゃない。ひょっとしてもう、付き合ってるの」

 

えええ!

いやまあ……レキは嫌いじゃないけど……そんな関係じゃ……

って村上め……後でぶっとばしてやる

 

 

「遠山君と椎名君夏休みにカジノ警備やるんだよね?レキさんは誘わないの?」

 

「一応、声はかけるつもりだけどな」

 

なんだかんだでレキとは最近、よくチームを組んでいるのでクエストと言えばレキを誘うことは多いのだ。

 

「じゃあ、混雑地の警備訓練ってことで、一緒に緋川神社の夏祭りに行ったらどう?うん、そうしよう!あそこは縁結びの神社ってことでポピュラーだし、ねえ武藤君」

 

不知火は、ぽーん、とプールサイドに座っていた武藤に俺達の携帯を奪い取ると投げてしまう。

ちょ!お前!

 

「おう!そいつはいいアイデアだ!お誘いメールオレが書いてやるよ」

 

「この!」

 

俺とキンジは携帯を取り替えそうと動いたが焦ったため俺は不知火に足を引っかけられてプールに落下し、キンジは不知火に羽交い締めにされた。

プールだから、ワイヤーがない!

 

「いやー二人を見てると焦れったくてさぁ。遠山君は写真の男、つまりライバルもいるみたいだし背中を押してあげよう!って事になったんだよね、さっき武藤君と。あ。あと僕、午後は仕事で校外に出ちゃうんだよね。クレームは武藤君までよろしく」

 

「よし、優は終わりと、次はキンジだな。あれ、神崎じゃなくてアリアでメアド登録してんのかよ。やらしーなキンジ」

 

まあ、俺の場合レキはレキだからな……突っ込みようがないんだろう

 

「親愛なるアリアへ。カジノ警備の練習がてら、二人で七夕祭りに行かないか?7日7時、上野駅ジャイアントパンダ前で待ち合わせだ。かわいい浴衣着てこいよ?っとこんなもんでいいですかね遠山先生」

 

「いいわけないだろ!」

 

だが、キンジは間に合わず送信ボタンは押されてしまった。

この後、激怒した俺(戦闘狂モード)とキンジは不知火をプールに投げ飛ばし、特に武藤は悲劇の原潜ボストーク号とやらにぶちけて真っ二つに折れた原潜もろとも撃沈したがメールは消えない。

武藤が内容を言わなかったので送信メールを確認してみる。

 

題名 親愛なるレキへ

『本文 以前に行った祭り楽しかったな。

7月7日に七夕祭りがあるんだけどまた、遊びに行こうぜ。

待ち合わせの時間は午後7時に上野駅改札口だ。

ちょっと話したいこともあるしな。

可愛い浴衣期待してるぜ』

 

 

なんてメール送ってくれるんだ不知火!武藤!

俺はこの後、再び二人に飛びかかり二人が逃げるまで追跡を続け二手に別れたため武藤に飛び蹴りを食らわした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ど、どうしよう……

♪♪

メールの着信音

れ、レキから!

恐る恐るメールを確認してみると

 

題名無題

 

本文『 はい』

 

 

承諾された……も、もうだめだ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SiDE ??

 

「ハーレム野郎がレキ様にデートだと……村上会長に連絡しなくては……」

 

 

ぼそりと呟いてレキ様ファンは動き出す

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