「・・・やめて! 離して!」
「おとなしくしろ!」
そんな会話聞こえてきたので
くそ! 遅かったか!
「キンジ! 白雪!」
ドアを蹴飛ばすようにアリアと飛び込んだが・・・
俺とアリアが見たのは白雪の巫女装束をまるで脱がすかのように掴む上半身裸のキンジと巫女装束の白雪だった。
アリアの持っていた松本屋のももまんが1個転げ落ちて白雪の足に当たる。
「お前ら何やってんだ?」
「こ・・・こんのぉおおお・・・」
がる・・・がるるるとライオンのようなアリアのうなり声
「この馬鹿キンジぃいい!」
俺が止めるより早くアリアがガバメントをキンジに向け発射する。
「うお!」
慌ててキンジがかわす
「お、おい!やめろってアリア! キンジ上半身裸なんだぞ! 死ぬって!」
後ろからはがいじめにしてアリアを止めるがアリアは収まらない。
「―ちょっ、ちょっと任せたらこれ? この 強猥魔! 死ね!」
「ぐあ!」
アリアの右足が俺の股間に直撃し俺は激痛に後ろに倒れる。
お、男の急所だそこは・・・
俺が倒れたため、アリアはガバメントを連射しキンジを後退させていく。
そして、ついにキンジをベランダまで追い詰めてしまった。
ちなみにベランダの下はきたない東京湾だ。
「あ、ああああたしに強猥したあげく今度は白雪!? こ、このど変態!」
「ち、違うのアリア! もう、負け惜しみはやめて!」
白雪に妙なことを言われアリアが振り返る。
「な、なんであたしが負け惜しみなのよ!」
「あれはキンちゃんが無理やりしたんじゃないの! 合意の上だったんだよ!」
そうなのか!
「ご、合意!?」
「そ、そうなのあれは私が自分で脱ごうとしてたの!だから、キンちゃんは悪くない!」
「ぬ、脱ぐってあんた達なにしようとしてたのよ!」
その隙を見て、白雪がアリアから拳銃を奪おうとするがアリアに投げ飛ばされてきゃんと悲鳴を上げる。
「って、いうか―た、たたたた例え合意の上であったとしてもォーっ! キンジ! そ、そそそれはボディーガードのタブーよ!」
白雪の上を乗り越えてアリアがキンジに迫っていく。
キンジが助けてくれと俺に目を向けてくるが俺は別にキリスト教徒じゃないが十字に切った。
「な、仲良しぐらいならまだ大めに見るけど!く、クライアントとそ、そういう関係になるなんて武偵失格! 失格大失格ぅ!」
バリバリバリと銃弾の嵐がキンジを襲いキンジはベランダから腰のワイヤーで宙づりになった。
「アタマ冷やしてきなさい! 浮き輪はあげない!」
非常なアリアの銃弾はキンジのワイヤーに命中し、キンジがまるでゴミのように落下防止用のフェンスに当たりバウンドしてバシャアアンと海に落ちてしまった。
「アリア・・・かわいそうだからこれぐらいで・・・」
「強猥魔をかばうなら風穴」
「なんでもないです・・・」
バシャバシャと下から聞こえてくるがすまないキンジ・・・死ぬなよ。
そして、次の日、見事に風邪をひいてしまったキンジを置いて3人で学校へ
白雪が最後まで残ると聞かなかったがキンジを休ませてあげてくれ白雪さん・・・
なんとか学校について1時間目が終わった休み時間、俺は屋上にいた。
「昨日は大丈夫だったか? 一時的に失明しただろ?」
「片方の目は閉じていました。 それに失明は一時的なものでもう回復しています」
無表情にドラグノフ背撃銃を肩にかけ風に髪を揺らしながらまっすぐとフェンスの向こうを見るレキを見ながらコンビニで買ったアイスティーを飲みつつ周知メールで黒衣の襲撃者のことを見ながら
「たく、デュランダルの野郎護衛の排除に目的を変えたのか?」
あいつがデュランダルと言う確証は全くない。
だが、一つ言えるのはあいつは強い。
全て手を明かしたわけではないがレキが狙撃で援護していなければ勝てていたかと言えば絶対勝てたとは言い切れないのだ。
それに・・・
炎・・・
嫌な光景だ。
椎名の家を追い出されるきっかけになり俺が武偵になることを決意させたあの事件でも炎が周りを包んでいた。
あの時の記憶はほとんどない。
ただ炎に揺れる銀の髪の魔女。
今、思えばあいつも超偵だったのかもしれない。
いや、
武偵でないなら魔女と言う方が正しいかもしれない。
「・・・優さん」
レキの声にハッとして顔を上げるとレキが下に向け指を指していた。
「どうしたレキ?」
「アリアさんです」
「アリア?」
フェンスから下を見ると長いツインテール揺らしながらをアリアが校庭を横切り、門に向かっている。
もうすぐ、2時間目だぞ?
さぼるのか?
あ、まさかかなえさんの面会か?
「レキ俺、2時間目サボる。 白雪の護衛俺らがいない間、頼むな」
「・・・」
こくりとレキは首を前に倒したのでまた、飯おごるよと言ってからワイヤーで校庭に降りるともう見えなくなったアリアを追うため門から外に飛び出すのだった。