これは思いつきで書いたものです。
短編にするつもりでそれほど長くはならないと思うので、拙い文章ですがよろしくお願いします。
「櫻子、早く起きなさい!」
「むにゃ~、あと5分~…」
櫻子は起きようとしない。
私はいつも、朝に大室宅を訪ねて櫻子を起こしに来る。
これはいつものこと。
「いい加減にしないと、学校に遅刻してしまいますわよ!」
「ぐが~」
………イライラしますわね。
バサッ!
「何するんだ、このおっぱい魔人!毛布を返せ!」
「早く起きない櫻子が悪いのですわよ。」
櫻子は立ち上がり、私に突進してくる。
ようやく目が覚めたようですわね。
「遅刻しますわよ、早く準備をしなさい。」
「えぇ、もうそんな時間!?」
櫻子は慌てて準備を始める。
そう、これもいつものこと。
「まったく、今日の1時間目は櫻子の大好きな体育ですのに。」
「何、急いで行かないと!」
櫻子は制服に着替えた瞬間、バッグも持たず目にも止まらぬ速さで家を飛び出していった。
「あ、ちょっと、櫻子!!」
私は体を動かすこと、つまり運動の類は得意ではない。
対して櫻子は身軽で風のように走ったり、跳んだりする。
「いつも悪いな、ひま。」
「あ、撫子さんおはようございます。それでは行って参りますわ。」
軽く挨拶を済ませて家を出る。
撫子さんは今日も学校があるはずなのになぜか制服を来ておらず、パジャマ姿のままだった。
それはそうと、家を出てから行く先を見渡したが櫻子の姿はもう見当たらない。
どれだけ進んで行ったのだろう。
しょうがないから櫻子のバッグを持ってあげているが、やけに軽い。
「向日葵ちゃん、おはよう!」
通学路にて、振り返ると赤座さん、歳納先輩、船見先輩、吉川さんが歩いてきた。
「おはようございますわ。」
「あれ、櫻子ちゃんは一緒じゃないの?」
「それがあの子ったら、先に走っていってしまいまして。」
「じゃあそのバッグは櫻子ちゃんの!」
「そうですわ、全くもう。」
櫻子の軽いバッグを持ち上げる。
「よし、それじゃあ中身を見てみようぜぇ~。」
「あ、ちょっと…」
途端に、歳納先輩にバッグをとられてしまった。
「おい、勝手に見ちゃいけないだろう。」
歳納先輩を咎める船見先輩。
「いいじゃんいいじゃん、ちょっとだけ~。」
歳納先輩は櫻子のバッグを開け中身を確認した……………………が、中には弁当と体操服しか入っていなかった。
「ぎゃははははは」
歳納先輩は愉快に笑う。
「全く、本当に困った子ですわね。」
櫻子は一体何をしに学校へ行っているのやら。
しょうがない、席は隣同士だから教科書を見せてあげよう。
先を思いやられつつ、道を進むと前に人だかりができていた。
妙に気になり、少し人をよけながら中を覗くと、誰かが頭から血を流して倒れている。
櫻子だった。
読んでくださりありがとうございました。