ひまさく物語   作:眉男

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初めまして、眉男と言います。
これは思いつきで書いたものです。
短編にするつもりでそれほど長くはならないと思うので、拙い文章ですがよろしくお願いします。


(1)

「櫻子、早く起きなさい!」

 

「むにゃ~、あと5分~…」

 

櫻子は起きようとしない。

 

私はいつも、朝に大室宅を訪ねて櫻子を起こしに来る。

 

これはいつものこと。

 

「いい加減にしないと、学校に遅刻してしまいますわよ!」

 

「ぐが~」

 

………イライラしますわね。

 

 

 

バサッ!

 

 

「何するんだ、このおっぱい魔人!毛布を返せ!」

 

「早く起きない櫻子が悪いのですわよ。」

 

櫻子は立ち上がり、私に突進してくる。

 

ようやく目が覚めたようですわね。

 

「遅刻しますわよ、早く準備をしなさい。」

 

「えぇ、もうそんな時間!?」

 

櫻子は慌てて準備を始める。

 

そう、これもいつものこと。

 

「まったく、今日の1時間目は櫻子の大好きな体育ですのに。」

 

「何、急いで行かないと!」

 

櫻子は制服に着替えた瞬間、バッグも持たず目にも止まらぬ速さで家を飛び出していった。

 

「あ、ちょっと、櫻子!!」

 

私は体を動かすこと、つまり運動の類は得意ではない。

 

対して櫻子は身軽で風のように走ったり、跳んだりする。

 

「いつも悪いな、ひま。」

 

「あ、撫子さんおはようございます。それでは行って参りますわ。」

 

軽く挨拶を済ませて家を出る。

 

撫子さんは今日も学校があるはずなのになぜか制服を来ておらず、パジャマ姿のままだった。

 

それはそうと、家を出てから行く先を見渡したが櫻子の姿はもう見当たらない。

 

どれだけ進んで行ったのだろう。

 

しょうがないから櫻子のバッグを持ってあげているが、やけに軽い。

 

 

 

「向日葵ちゃん、おはよう!」

 

通学路にて、振り返ると赤座さん、歳納先輩、船見先輩、吉川さんが歩いてきた。

 

「おはようございますわ。」

 

「あれ、櫻子ちゃんは一緒じゃないの?」

 

「それがあの子ったら、先に走っていってしまいまして。」

 

「じゃあそのバッグは櫻子ちゃんの!」

 

「そうですわ、全くもう。」

 

櫻子の軽いバッグを持ち上げる。

 

「よし、それじゃあ中身を見てみようぜぇ~。」

 

「あ、ちょっと…」

 

途端に、歳納先輩にバッグをとられてしまった。

 

「おい、勝手に見ちゃいけないだろう。」

 

歳納先輩を咎める船見先輩。

 

「いいじゃんいいじゃん、ちょっとだけ~。」

 

歳納先輩は櫻子のバッグを開け中身を確認した……………………が、中には弁当と体操服しか入っていなかった。

 

「ぎゃははははは」

 

歳納先輩は愉快に笑う。

 

「全く、本当に困った子ですわね。」

 

櫻子は一体何をしに学校へ行っているのやら。

 

しょうがない、席は隣同士だから教科書を見せてあげよう。

 

先を思いやられつつ、道を進むと前に人だかりができていた。

 

妙に気になり、少し人をよけながら中を覗くと、誰かが頭から血を流して倒れている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

櫻子だった。

 

 

 

 

 

 




読んでくださりありがとうございました。
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