目が腐ったボーダー隊員 ー改稿版ー   作:職業病

74 / 86
お、終わらない……大規模侵攻編長すぎ……。

UA100万突破しました。記念になにか書こうと思うのでどんな話がみたいかアンケート取るかもしれません。

70話です。


70話 『彼等』はとうとう、肩を並べる。

初めてそいつを見た時、自分と似たようなものを感じた。

 

普通の人が見たらそいつの目は恐らくただ濁ってるだけの腐った目だ。なんの気力も感じられない無機質なだけの目。そんな評価だろう。

だが自分の目で見たそいつはそうは見えなかった。表面上は腐っているだけにしか見えない目の奥には確かに力への渇望と、そしてドス黒い感情が宿っていた。

 

ーーー似ている。自分と。

 

そう思ってしまった。その目に宿るドス黒い感情がなにから来るものなのかはわからない。しかしボーダー(ここ)にきてこれほどまで黒い感情を抱えている人間は自分を除いて会ったことがなかった。

ボーダーに来る人間は皆何かしらの理由を抱えている。『楽しそう』や『興味がある』や『非日常を味わいたい』などといった娯楽的理由を持つ者や、『バイト代わり』や『就職するため』などといった経済的理由の者、または『憎悪』や『復讐』といった理由の者も少なからずいた。

 

ボーダーが開設されてから一年、色々な人間と関わってきた。常に冷静な者、頭は悪いが戦闘能力はピカイチな者、飄々として掴み所がない者。様々な人間がいた。中にはネイバーへの復讐や憎しみといった理由でボーダーに所属している者もいた(自分も例外ではないが)。

だが今まで関わってきた人間の中でもこれほどまでドス黒い感情を目に宿している者はいなかった。自分もネイバーへの憎しみはかなりのものだと自覚しているが、それでもこれほどまで黒い感情を宿せるだろうか。姉を奪ったネイバーへの憎しみは底なしであると思っているが、だが自分は……

 

 

これほど自分までも犠牲にしかねないほど深く、ネイバー(奴ら)を憎むことができるだろうか。

 

 

ある意味自分の持たないものを持つ人間に出会った瞬間でもあった。そして興味を持った。これほどまで深い闇を宿す人間に。

 

ちょうど近くを通りかかった知り合いにその少年(自分と年齢は同じくらいだと思われる)のことを聞いてみると、今期入隊した隊員らしく、しかも最初の戦闘訓練で歴代(一年しか経ってないが)記録でトップに躍り出た少年らしい。

感情が能力に比例するとは思わないが、これほどの感情を宿せる人間ならばそのような記録が出せても不思議ではないと思った。

 

より興味が湧き、自分と変わらないくらいの年齢のその少年に話しかけた。

 

その目に見つめられほんの僅かに恐怖を感じたが、臆せず話しをした。その少年は終始自分への警戒を解こうとはしなかったが、それでも会話はできた。

そして自分は最も聞きたかったことを少年に聞いた。

 

 

「なぜボーダーに入ったのか」

 

 

その黒い感情はなにから起因するものなのか。もしかしたら自分と同じように家族を奪われてその復讐のために入ったのかもしれない。そう思い、少しだけ期待してしまった。自分と同じ……いや、自分以上に深い憎しみに囚われていることに。

 

「……それ聞くなら自分の理由から言えよ」

 

返ってきたのは、警戒が色濃く含まれた声による返答だった。

それもそうだと思い自分は全てを話した。あの日、大切な家族である姉を奪われたこと。自分が他人に縋ることしかできずなにもできない無力であったこと。

 

そして、ネイバーという存在そのものが死ぬほど憎いということを。

 

少年は終始口を開かず淡々と聞いていた。相槌をうつようなこともせず、なにかを問うこともせず、否定も肯定もせず、ただ淡々と。

全てを話し終わり次はお前だという視線を向けると、その視線に気づいた少年は一瞬だけ視線を合わせるとすぐに視線を落とし、そして自嘲するようにいった。

 

「なにを期待していたか知らんが、俺は金が目的で入った。金さえ貰えりゃ正直ネイバーが街を襲おうが駆除されようがどうだっていい」

 

それを聞いた瞬間、自分の血が沸騰するかのような怒りが湧いてきた。街を襲うことがどうだっていい?この少年には大切な人間はいないのか。ここに所属している以上、彼もまたあの侵攻の被害者だ。あの惨状を多かれ少なかれ見ているはずだ。なのに街を襲うことがどうだっていいという。仮にもボーダーはネイバーを排除するための組織だ。だというのにそんなことを口にするなど愚の骨頂だ。

そんな思いが駆け巡り自分は立ち上がり冷ややかな目をして少年に言った。

 

「金の亡者が。お前には人の心はないようだな」

 

それだけ言うと少年に背中を向け歩き始めた。

そしてその瞬間、少年の声が僅かに聞こえた。

 

「勝手に期待して、勝手に理想を押し付けてそれかよ」

 

その言葉に反応することはしなかったが、その瞬間の自分は苦虫を噛み潰したような顔をしていただろう。実際、自分はその少年に自分と同じような闇を抱えているのだと勝手に期待し、その答えが違うとわかるや否や罵倒して帰っていったのだから。そしてそれを自分でも理解している。今思えば随分と幼い。ある意味で黒歴史だろう。

 

 

これが、三輪秀次と少年ーー比企谷八幡の初めての接触であった。

 

 

三輪がこの発言と偏見を悔やむのは約三年後の話である。

 

 

***

 

 

「旋空弧月」

 

太刀川の弧月が迫り来る口のついた赫子を切り裂く。だが斬り裂かれた赫子は分裂して太刀川に襲いかかる。それらを歌川、菊地原が斬り落としそこに間髪いれず風間と琲世がニムラに斬りかかった。

ニムラは風間のスコーピオンの刺突を回避するとその横から攻撃を仕掛けてきた琲世の弧月を刀で防ぎ、さらに琲世が展開した赫子を回避すると同時に刀を逆手に持ち替えて琲世の首を落としにかかる。それをギリギリで回避すると同時に中距離から旋空がニムラに向けて放たれるが、それを硬質化させた赫子でニムラは防いだ。

 

『硬いな』

『柔軟性だけでなく硬質化で防御や攻撃もできるようだな』

『ステルスも効果なさそうですね』

『なにかしらの手段で気配を察知しているのだろうな。レーダーだけではここまで正確に位置を把握されることはないだろうし』

『ステルスで反応されるということは有馬さんのような視力での把握ではないだろう。となると、菊地原のように音か、比企谷のような見聞色の覇気的なやつかだな』

『菊地原、どう思う?』

『なんとも言えませんね。現時点では判断材料が足りませんから』

『どちらの能力にしても回避能力が高すぎる。五人で攻めてもまだまともにダメージを与えることすらできていない。どうにかして踏み込まなければジリ貧になるのはこちらだ』

 

現に五人で攻めているというのにニムラはほとんど移動していない。全員A級のトップ攻撃手だというのにだ。

 

『……奴はこちらの武器が剣だけであるということを見抜いているな』

『武器からこちらの攻撃パターンをある程度予測して、対応しているのか』

『こちらに残念ながら射程持ちは歌川しかいない。加えて歌川のメテオラは当然ながら本職の連中と比べると腕は落ちる』

『そうですね、メインウェポンとして使うには心許ないです』

『なら別の手段しかないか……』

 

そこで太刀川は琲世の腰辺りから伸びる赫子に目を向けた。

 

『佐々木、お前のその触手はどんな感じなんだ?』

『伸縮自在な手足が4本増えた感じですかね。4本以上にすることもできそうですけど、これ以上増やすとトリオンの回復と僕の処理能力が間に合いそうにないです』

『……他には?』

『え?』

『奴がその触手を別の形で扱っているんだ。他の形で使うこともできるだろう。現に今お前は左腕にそれを纏わせているだろう』

『……できなくはないです。ただ……』

『ただ?』

『まだうまく扱えません。加減の調節が難しい。巻き添えをだしかねない』

『なら早急に慣れろ。まだ奴が余力を残しているこの状況では良くて拮抗、悪ければ嬲り殺しになりかねん。打開策としては現状の戦力ではお前のその黒トリガー因子が鍵になる』

『……無茶言うなぁ』

『ベイルアウトも通信もできないような状況だ。無茶でもやるしかない』

『……そうですね』

 

そこで琲世は一度言葉を切り、スコーピオンを扱う感覚で赫子を展開する。そしてそれを両腕に纏わせるようにし、手に持つ弧月も赫子を纏わせた。

 

「わかりました」

 

わずかに視界にノイズが走る。本来ならない能力を使っている代償のようなものかと琲世は予測した。

 

(……トリオン体に浸透させるようなイメージで展開、加えてブースターも使えばかなりの身体能力になるかも。でも急に身体能力が激増したら多分まともに扱えない。少しずつやってくしかないかな)

 

そう考えたところでニムラの刀から生えてきた口のようなものが琲世の目の前に迫ってきていた。

琲世はその進行方向から身体を逸らし、右手に持つ弧月でそれを斬り裂いた。

そこで琲世はブースターを起動し、身体能力を向上させるだけでなく赫子も足と腕に纏わせ、さらに身体能力を上げた。そしてその身体能力をフルに活かしてニムラに迫り、強化した弧月でニムラに斬りかかった。

 

「おっ」

 

ニムラはそれを難なく受け止めるが、それでも先ほどよりはやや余裕がなくなっているのがわかった。そのまま鍔迫り合いになるが、このままやってても押し切られると判断した琲世は腕の力を抜き、向けられている力を受け流すようにしてカウンターを狙った。

しかしそのカウンターもわかっていたかのように回避された。

 

そしてそれにすかさず攻撃を加えていく琲世の姿を太刀川と風間は少し離れた場所で見ていた。

 

「やっぱあいつ怖えわ」

 

太刀川は唐突にそういった。

 

「どういうことだ」

 

太刀川が怖いというなどなかなか無い。そんな珍しい太刀川の姿を見た風間は素直に疑問を口にする。

 

「いやさ、身体能力が急に上がったらまともに歩くことすらできないと思うんだよおれ。でもあいつ、まるで当然のようにやってのけてるからさ。いくら風間さんが『やれ』って言ったとは言っても、あんな簡単にできるもんじゃねぇだろ」

「それはそうだが、あいつは基本的に常に考えながら行動している。自らの直感を信じていないからな。才能はないが頭は十分いい。だからこそできると思っている」

「それでもだよ。与えられた仕事を『はいわかりました』って簡単に割り切ってこなすのは、なんか人間らしさがねぇ。そういうとこ見ると、やっぱ有馬さんの息子だなって思うわ」

 

それだけ言うと太刀川はニムラに向かっていった。

風間は太刀川の話がイマイチよくわからなかった。単純に太刀川の言葉が拙いのもあるかもしれないが、風間はあの琲世の姿は見慣れたものだからだ。

 

 

『怖い』

 

 

自分が最後にそれを感じ取ったのは、いつだっただろうか。

 

そんなことを考えながら風間もニムラに向かっていったのだった。

 

 

 

 

 

 

「……なぜお前がここにいる」

 

俺が底無し沼(黒トリガー)に沈められて床に叩きつけられた結果、たまたま目の前にいた心の底から不機嫌そうに男がそう言った。

 

「……いや、成り行きで……」

「……成り行きで空から降ってくる奴がいるか」

「あー、まぁ、そうだな」

「大方、敵にやられたのだろう」

「そう、だな」

「間抜けだな、比企谷」

「……そういうお前はここで何してんだ?三輪(・・)

 

目の前にいたのは俺のことが(恐らく)大嫌いな三輪だった。三輪は不愉快な感情をかけらも隠そうとはしない表情で俺を見ている。いやそこまで嫌な顔しなくても……俺だって好きで来たわけじゃないんだから……。

 

「……新型を潰しながらネイバーの元に向かっていただけだ。そこで陽介と出水がまだ闘っているからな。もう一人誰かがいたらしいが、そいつは間抜けにも敵の策にはまりどこかへ飛ばされたようだからな」

 

いやそれ俺のことでしょ。めっちゃディスるじゃん俺のこと。

 

「まだあいつらは耐えてるのか」

「緑川はベイルアウトしたがな」

 

ベイルアウト?あの場所はたしかまだベイルアウト不可なはずじゃ……。

 

「どうやらベイルアウトを封じている敵のデバイスだかなんだかがなにかの拍子に壊れたらしい。恐らく戦闘の余波だろうな。一部地域ではベイルアウトが復活している。たまたま緑川がやられた場所がその場所と被っていたのは、幸運だったな」

 

旧多のデバイスを壊せばベイルアウトは戻るのか。確かに封じてるのはあいつ自身じゃなくてデバイスだって言ってたしな。

 

「まさか知らなかったのか?」

「通信がジャミングで受信できなかったからな。そういう情報は残念ながらなにも入ってきてない」

 

それを聞くと三輪は表情を険しくして俺に向き直った。

 

「…………お前は、なにをやっていた。陽介達と共に行動していたのは知っている。その後別のとこに飛ばされたこともな。だが飛ばされた後お前がなにをしていたか一切情報がない。お前のことだ。サボったりどこかで油売っていたわけでもあるまい」

 

あれ?俺の評価意外とまともなんだけど?そういう面では俺信用されてるのか。

 

「……ベイルアウトを封じるデバイスを作った奴と闘っていた。そいつは黒トリガーでトリオンをあらゆるものに変換することができるトリガーだった。そいつと闘って……負けた」

「負けた?ならばなぜお前はここにいる」

「そいつにとって都合の悪いことが起きたらしくて……それで、なんか俺をやらない方が今後いいみたいなこと言って……そんでここに飛ばされた」

「……意味がわからん」

「俺もわかってない。だがここでそれを議論するのは違う」

「……ああ。俺はこのままこの先にいるネイバーを排除しに行く。お前はどこへでも消えろ」

「……そうしたいが、ここから一番近くてやばい状況のとこはそこなんだろ?なら俺もいく」

「誰がお前のような金の亡者と……!」

 

そう言って三輪は射殺さんばかりの殺気を放ちながら俺を睨みつけた。

 

「足手まといにはならねーよ」

 

そんな三輪に対して、俺は真っ直ぐ三輪を見ながらそう言った。

三輪が俺を嫌いなのは知っている。俺はそこまで嫌いではないが、だができれば組みたくないのは事実だ。色々と気まずいからな。

だが状況が状況だ。恐らく雨取はまだ狙われている。奴らが撤退していないということはまだ雨取は攫われていない。それも時間の問題であろうが。

出水と米屋だけではあのわくわく動物野郎を倒すことは恐らくできない。それにワープ女や新型まで加わったらいよいよ手がつけられない。この状況でわがままを言ってもらっては困る。戦力はいくらあっても足りないのだから。

 

そんなことは三輪もわかっている。こいつは頭がいい。勝つために、奴らのいいようにさせないためになにが必要であるかわからないような奴ではない。

 

少しだけ迷うように視線を巡らせ、最後は舌打ちと共に俺に背を向けた。

 

「ふぅ……」

 

とりあえず同行は許してもらえたようだ。ぶっちゃけもっと拒否されるかと思ってた。ぼっちの俺は拒否されることにも慣れているから拒否られても全然大丈夫だからね!……いやほんとに。

一安心したところで三輪の背を追おうとしたところで

 

「おい」

 

ひどく威圧感のある声が俺にかけられたのだった。

 

 

 

 

「くそ……」

「やべーな」

 

身体の所々をゲルのような状態にしながら出水と米屋はハイレインと対峙していた。

緑川はすでにベイルアウトしている。三雲は雨取の保護のためにすでに撤退している。その雨取はハイレインによってすでにキューブ化してしまっているため三雲に抱えられながらの状態ではあるが。

 

簡単な話、戦力が圧倒的に足りていない。二人ともA級の実力者ではあるが黒トリガーを二人だけで相手にするには心許ない。トリオン切れを狙う持久戦なら勝ち目があったかもしれないが、ハイレインがキューブにしたトリオンを吸収できるという性質がある以上それも、叶わない。つまり一撃必殺を狙わなければならないのだがそれも現在の戦力では難しい。

 

「どーするよこれ」

「ベイルアウトここならできるけど……でもこのままベイルアウトすんのも癪なんだよなぁ」

「だよな、わかる」

「でもこの状況じゃあな〜」

「とりあえずこいつのトリガーは、トリオンにしか効かないってのがわかっただけマシか」

 

そういった途端、無数の鳥が出水と米屋に向かって飛んできた。

 

「この、クソ野郎が」

 

出水の放ったハウンドで大体の鳥が落とされる。残った鳥は米屋が石をぶつけてどうにか打ち消した。

 

(くっそ、マジでそろそろやばいな。足も一部やられてるから逃げるのもままならねー。どうする)

 

出水が本格的に焦りを感じ始めた時、一本の通信が出水と米屋に入った。

 

『……、………』

『お前……』

『……………………。……………………………………』

『……こっちはそろそろやべーんだけど?簡単に言ってくれるな』

『なんだ、お前ら一緒にいるのかよ。こりゃ珍しい。明日は雪か?』

『…………………、……。……………………。……………………………………』

『はいはい、わかったよ』

 

そこで通信は切れた。

そしてそれとほぼ同じタイミングでハイレインは二人に向かって歩き始めた。

 

「ほう、まだ抵抗するか」

「生憎、諦めが悪いものでね」

「素直に投了すればそれなりにいい待遇を用意してやるのだがな」

「なに寝ぼけたことほざいてやがるわくわく動物野郎。頭の中までツノにやられてんのか?」

「お前達ほどの実力を持つ者はこちらとしては大歓迎なのだがな」

「なにふざけたこと言ってやがるこのすっとこどっこい。てめーみたいな根暗の配下なんぞなってたまるか」

「……そうか。だがどんなにお前達が拒否しても俺にやられてしまえばそれで終いだ」

 

そう言ってハイレインは周囲に魚を展開した。

 

「確かにお前のトリガーはトリオンには無類の強さを発揮するな。だが!」

「トリオン以外での攻撃ならどうだ!」

 

その言葉と同時に出水は周囲にメテオラをばらまき、周囲の家を破壊する。

 

「瓦礫か!」

「埋まりやがれ」

 

その言葉と同時に瓦礫の雨がハイレインに降りかかる。

 

「!」

 

ハイレインは黒トリガー故にシールドでそれを防ぐこともできない。加えてトリガーの能力はトリオンにしか効果がない。降り注ぐ瓦礫を受けるしかなかった。

 

だが

 

「……俺を生き埋めにするには、少し瓦礫が足りなかったな」

 

ハイレインは何事もなかったように生きていた。

出水が爆撃によって破壊したのは数軒の一軒家。本来ならそれでも事足りるように思えるが、それらが全てハイレインに降り注ぐわけではない。爆撃によって多かれ少なかれ瓦礫は別の方向へ飛んでいったりもする。故に、ハイレインを生き埋めにすることもできなかった。

 

「……あらら、もっとビルとかあるとこならなー」

 

その言葉を言うと、出水と米屋は口角を吊り上げた。

 

「と、思うじゃん?」

 

同時に狙撃がハイレインを襲った。

 

「っ!」

 

視界の隅にその弾丸を捉えていたハイレインはギリギリで魚をぶつけることでそれを防いだ。

 

「……惜しかったな」

 

それを言うと同時に出水はハウンドでハイレインの周囲の魚を打ち消す。その行動の意味をハイレインはすぐに理解することになる。

 

「お前がな」

 

同時に無数の巨大な弾丸がハイレインに向かって飛んできた。あまりに突然のことで反応できず、急所は守ったが、マントや足、腕の一部などが防ぎきれず削れてしまった。

それに混ざって曲がる弾丸が襲いかかり足や顔、腕などをさらに削る。

 

「なに⁈」

「……おせーよ、全く」

「漸くか」

 

「いや通信いれてからそんな経ってねーだろ。遅刻ではない」

「飛ばされたお前が言うことではないだろう」

「いやそうだけどさ……」

「三輪の言う通りだ。まんまと敵の術中にはまり飛ばされた奴が言うことではない」

「……すんません」

 

そこにいたのはなんとも頼もしい援軍だった。

 

 

ソロランク二位、No.1射手二宮匡貴

ソロランク五位、No.2射手比企谷八幡

A級8位部隊三輪隊隊長 三輪秀次

 

加えて狙撃手に奈良坂透、古寺章平、当真勇もいる。ワープ女を込みにしても十分戦えるほどの戦力だ。

 

「形成逆転ってな」

 

出水の嘲笑めいた笑顔にハイレインは憎らしげな視線を向けた。

 

 

ーーー

 

 

辿り着いた時、出水と米屋はだいぶボロボロにされていた。間に合って良かったと思うが、遅くなって申し訳ない気持ちもあった。

 

……しかし

 

「なんだ?」

 

そう言いながら三輪はぎろりと俺を睨んできた。

 

まさか俺が三輪と組む日が来るとはな。今までほとんどまともな会話なんぞしたことなかったのに。

 

「…………ふん」

 

どんだけこいつ俺のこと嫌いなの?こいつの性格考えれば仕方ないけどさ。

 

『出水、米屋。まだ動けるか?』

『もちろんっすよ、二宮さん』

『ボロボロだけど、もうちょいやれますよ』

『…よし、この現場は俺が指揮を執る。近接は米屋と三輪、中距離を俺と出水、遠距離から奈良坂、古寺、当真だ。比企谷、お前は近距離と中距離でサポートだ。とにかく奴をイラつかせろ。思考する能力を少しでも削ぎ落とせ』

『了解、です』

 

しれっと割としんどそうな仕事任されちゃったよ。やだ、そろそろ俺社畜デビューしちゃう?いやこれ社畜じゃないか。ただの部下か。

 

黒トリガーが相手とはいえ、ちょっと戦力過多な気もするが……。

 

『これ、黒トリガー相手でも戦力過多じゃないですかねぇ』

『安心しろ。どうせすぐに遠距離は使えなくなる』

『え?』

『敵のワープトリガーで新型を別の場所に移動させることができるのを確認している。ワープ女は俺が一瞬捉えたが、新型をつぎ込まれて逃した』

『なるほど、この状態だと一番だるいのは変態狙撃手達の狙撃だ。本部の屋上に新型投入してしまえばとりあえずは狙撃は来なくなるもんな』

『そういうことだ』

 

それがわかっていても防ぐ術はない。警告の意味を込めて二宮さんは言ったのだろう。

 

『で、狙われている玉狛のトリオンモンスターはどうした』

『キューブ化して今は三雲が保護してます。三雲だけだと心許ないので玉狛の黒トリガー使いの空閑もついてます』

 

妥当な判断だろう。多少マシになったとはいえ、三雲は所詮まだまだただの雑魚だ。頭はあっても黒トリガーや新型の相手はできない。空閑がついていればひとまず安心だろう。

 

『……確認している人型はあといくつだ』

『こことワープ使い、あとは有馬さんが相手しているのと迅が足止めしているやつ、あとは……』

『……俺が相手してたやつですね』

『……5人か。うち4人が黒トリガーと。あまり時間はかけられんな。まだ新型や策のストックがあるだろう。早急に片付けるぞ』

『了解』

 

その言葉と同時に米屋と三輪が得物を手に走り出す。

 

「ちっ…」

 

敵は舌打ちと共に周囲に転がるキューブを吸収して損傷したトリオン体を回復させた。それと同時に無数の魚を米屋と三輪に向けて放つ。米屋は身こなしと槍の柄で瓦礫のかけらをぶつけることでどうにかやり過ごす。

対して三輪は回避をしながらハンドガンを抜き、鉛弾を放った。

 

「これは!」

 

鉛弾は実体のないものを透過することができる。あの魚やらなんやらはトリオンに対して無類の強さを持つが、実体がない以上、鉛弾に干渉することはできない。直撃した鉛弾が敵の機動力を奪う。尤も、その重石もトリオンであるため、すぐに無効化されてしまう。だが一時的でも隙を作ることができることがわかっただけいいだろう。

 

「アステロイド」

「ハウンド!」

 

その瞬間、二宮さんと出水の射撃が一斉に襲いかかる。それらを魚の群れでどうにか防ぐが、その隙間から変態狙撃手達が魚の隙間を縫って狙撃を当てる。

 

「当てんのかよ!うちの狙撃手達は本当に変態だな!」

『聞こえてんぞ出水。先にお前の頭から抜いてやろうか?』

「ちょ、当真さん!それは勘弁!」

「喋ってないで行動で示せ」

「おら働け弾バカ!旋空!」

 

こんなに多数の実力者達が1人に対して全力攻撃してるのを見るといじめのように見えてくる。だがこの人達の全力でもまだ殺せないのが事実。下手に近づけないし敵のトリオンはほぼ無限。ならば一撃必殺を狙うしかない。

そのための俺だ。とにかく嫌がらせをする。これほど俺に合った役目はない。

 

「vigil、オン」

 

姿を消し、敵に近づく。魚の群れが形成されているが、それは出水と二宮さんによって削れている。加えて狙撃手の狙撃、三輪の鉛弾、米屋の瓦礫による地味な攻撃が奴の処理能力を奪っていっている。

そこで俺のように見えない敵が来たらどうだろう?確実に余裕がなくなるはずだ。

 

俺の姿が消えたことはわかっているだろう。そしてvigilの特性もすでに仲間から聞かされているはずだ。

だが俺がやるのは嫌がらせであって暗殺じゃない。その意識の差がお前にスキを生む。

 

お前は俺が攻撃する時姿を現わすと思っているだろう?トリオン体はトリオンによる攻撃でなきゃ破壊できないもんな。そしてvigilは別のトリガーを使った時点でステルスは解除される。

 

でもな

 

 

トリガーを使った攻撃でなければステルスは解除されないんだよ。

 

 

「ぐっ!」

 

魚の群れの中にできた隙間から懐に入り込み、敵のマントの上から蹴りを叩き込む。トリオン体の身体能力ならばそれなりの威力にもなるため効果はあるだろう。

 

そしてすぐに離脱。マントの上から攻撃を加えた理由として、先にベイルアウトしていた烏丸からの情報でマントの内側にハチを出して斬撃を防いだという情報を得ていたからだ。下手に体に直接攻撃して足を奪われるとかは避けたかったためマントの上から攻撃をした。

 

結果としてその選択は正しかった。やはり奴はマントの内側にハチを展開していた。一種のセーフティーだろう。

 

『おわ!』

『おっとぉ、やっぱりやってきたぜ新型投入!』

『この距離だと、俺たちは少しまずいな』

『ってことで隊長!』

『はいよ』

 

どうやら冬島さんもいたようで、狙撃手組はスイッチボックスの能力でとりあえず退避はできたようだ。二宮さんからの情報を得ていたから当たり前の対処ではあるだろうけど。

 

ざわ

 

……嫌な予感がする。旧多の話の通りなら、この予感はほぼ確実に当たりだ。なんだ、なにをしてくる。

 

ーーー

 

『……ミラ、金の雛鳥は?』

『申し訳ありません。黒トリガー使いとトロポイのトリオン兵による邪魔が入りまだ……』

『……そうか。残ったリソースをつぎ込む。なんとしても金の雛鳥を捕えろ』

『よろしいのですか?』

『ここで金の雛鳥を捕えられない方が後々に響く。もとよりその予定で来たとはいえ、ここで片をつけられるのならそれに越したことはない。それに、下手に残していてニムラに勝手に使われるよりはいい』

『……あー、兄者。言いにくいのだが……』

『なんだ、ランバネイン』

『ニムラの奴、さっき残ってたリソースの半分を持っていった』

『…………』

『なっ!ほんっとうにニムラは……処分はいかがいたしますか』

『……後で俺が直接話す。今はいい。それより残っているリソースを回せ。それとフリーになっているラービットがいればこっちに回せ。ニムラベース(・・・・・・)のラービットもだ』

『了解しました』

 

通信を切ったハイレインは酷く苦々しい表情をした。

こちらの世界を侵攻するにあたり、十分過ぎるほどの戦力を用意したと思っていた。そのため仮に金の雛鳥のような存在がいてもそれほど苦労せず回収できると思っていた。

しかし実態はどうだ。自分も出ているというのに金の雛鳥の回収もままならずさらには相性の悪い敵もいるせいで追い詰められるとまではいかないにしても苦戦を強いられている。

 

こんなはずでは。

 

そうハイレインが思うのも仕方ない。ここまでうまく対応されるとは思ってもいなかった。

 

(エネドラのことを言えんな……俺もどうやらまだまだ玄界を侮っていたらしい)

 

ヴィザが玄界の成長も著しいと言っていたのにも関わらずそのような侮るような考えをしてしまった自らの傲慢さに未熟を感じ、卵の冠(アレクトール)にトリオンを注ぎ込む。

 

「まさか、これを使う羽目になるとはな」

 

そう言いながら卵から一つの巨大な生物が現れ、さらには背後で数個のゲートが開く。ゲートからは赤黒い装甲を持ったラービットが現れた。

そして卵から現れた巨大な生物は

 

「できれば、使いたくはなかった」

 

巨大な一匹のサメだった。

 

ーーー

 

「おいおい、今度はサメかよ」

 

今までのどんなやつよりもでかい。それ相応のトリオンを消費しているのだろうが、きっとあれの性能は今までとは段違いだろう。そう思わせるほどの存在感と威圧感がある。

できれば使いたくはなかったといっていたところを見ると、トリオン以外にもなにかしらの制約があるのかもしれない。

 

「喰らえ」

 

その言葉と同時にサメが襲いかかってくる。

 

「「アステロイド」」

 

出水と二宮さんが同時にフルアタックのアステロイドを放つ。

だが

 

「……マジか」

「食い尽くしたか」

 

放たれたアステロイドはサメに当たると全て吸収されるようにして消えた。

そしてなおサメの侵攻は止まらない。

 

「やべ!」

「出水!」

 

アステロイドのフルアタックをして二宮さんよりも前に出ていた出水は侵攻が止まらないサメの攻撃を避け切ることができない。その出水の前に米屋が立ち塞がり、どこかから持ってきたベニヤ板の盾でサメの攻撃を防いだ。

 

「どんなにでかくても、トリオン以外には効果がないのは変わらないみたいだな!」

「米屋!下だ!」

「あ?」

 

その言葉と同時に米屋の足がゲルのように変化する。よくみると足元からクラゲが出てきていた。

 

「……サメ出してる時でも他の出せるのかよ」

「無論、トリオンの消費は大きいがな」

『出水退がれ。おれはもうダメだ。ここならベイルアウトできるから気にすんな』

『……悪いな。助かった。ベイルアウトの煙に乗じて奇襲でも仕掛けるか』

『よし、出水は米屋がベイルアウトしたと同時に俺と共にハウンドフルアタックだ。三輪、お前もそれと同時に鉛弾で動きを止めろ。比企谷もステルスで攻撃を仕掛けろ。できるなら殺せ』

『了解』

 

サメが米屋のことを襲おうとしているのが見える。残念ながらそれを助ける術はない。不幸中の幸いなのは、ここがベイルアウトできる地域だということだろうか。

 

「あと頼んだぜ…ベイルアウト!」

 

その言葉と同時に米屋のトリオン体が破壊され、その煙が敵の周囲に展開される。

 

「煙幕か。だが……」

 

その煙に乗じて出水と二宮さんがアステロイドで総攻撃をかける。だがそのアステロイドは全てサメによって吸収されてしまう。

 

「悪くないトリオンだ。奇襲の手際もいい」

 

ほぼ同時に放たれた鉛弾も全てマントで防がれる。

 

「こいつ……」

「やはりこの重石のトリガーは実体があるものならば干渉できるようだな」

 

そんなやりとりをしている後ろから短剣で首を刈り取ろうとする。今ならいける。そう思ったからいった。

だがそうはならなかった。

 

「っ!」

 

横からきたサメを辛うじてかわす。

 

「このサメにはトリオンを感知して襲いかかる特性がある。レーダーで感知できなくともトリオンを使(・・・・・・)用している(・・・・・)以上、完全に隠れることはできない。無論感度と範囲は落ちるがな」

「……この野郎」

 

あれか、念能力で『絶』を使っても『円』の範囲内なら気配消してても感知されるってのと同じ感じか。それなら感知されても仕方ない感じはするな。

くそ……それにしてもやはり俺の良い予感はあまり当たらん。向き不向き説の信憑性が上がってきたな。

 

『まずいな。このサメ想像以上に厄介だ』

『どうしますか。鉛弾の仕組みも看破されてますし、比企谷の陰キャ戦法も通じそうにないです。ここで時間を稼ぐのはいいですけど、時間稼ぎにしては戦力が多すぎる。これだけの戦力をつぎ込むなら早急に倒さないと他の戦局がまずいです』

 

おい出水、なんだ俺の陰キャ戦法って。勝てば良かろうだろが。変な名前つけないで?

 

『……玉狛の三雲達もどうやらワープと新型に足止めされて本部に到着できていないそうです』

『まだ新型がいたか……』

『……レーダーで確認しました。新型二機がこちらに向かってます』

『…………』

 

ここに来て一気に戦況が悪くなってきたな。敵の目的は雨取。迅さん曰く、雨取と三雲を本部に帰還させられるかどうかが運命の起点らしい。つまり2人を本部まで守りきれば勝ちなのだろう。

だがそう上手くはいかない。最強戦力である有馬さんは相変わらず国宝使いと戦っている。俺たちのとこにはわくわく動物野郎。空閑達のとこにはワープ女だ。俺たちのとこと有馬さんのとこは問題ないだろうが、空閑のとこはそうもいかない。敵対しているのは空閑同様黒トリガー。加えて新型数機。三雲はもともとこの戦力相手では役に立たないし、雨取を守っている。戦力として考えられる状態ではないだろう。そう考えると一番深刻なのは空閑のとこだ。そもそも守るべき対象なのだ。そこに戦力をつぎ込まないでどうする。

 

『……二宮さん』

『ああ、わかっている』

 

忌々しそうに舌打ちをしながらも二宮さんは通信をいれる。

 

『……今から作戦を伝える』

 

 

 

 

「む?」

 

出水と二宮さんがキューブを出すと同時に弾丸を周囲にばらまく。その弾は着弾と同時に爆発した。

爆発と同時に周囲には爆煙と砂埃が舞い、視界が塞がれる。

 

「また煙に乗じて奇襲か?だとしたら実に甘い」

 

爆煙の中から弾丸が敵を襲う。その弾は全てサメに吸収されてしまうが、中に黒い弾丸が混ざっていることをやつは見逃さなかった。

 

(同じ手……これだけではあるまい)

 

爆煙の中からバイパーを放つ。全方位からの攻撃で敵に攻撃する隙を与えないようにする。

 

「緩い」

 

放ったバイパーも全て吸収されてしまった。

それとほぼ同時に煙が晴れる。

 

「……なに?」

 

煙が晴れて敵と対峙していたのは、俺と三輪だけだった。

 

(他の火兵がいない……どうなっている)

 

あたりを探しても無駄だ。二宮さん達は既に空閑の元へと向かった。

二宮さんの作戦は簡単な話、『二宮さんと出水がメテオラで視界を塞いだ瞬間バッグワームを装備して空閑達の元へと向かう』というシンプルなものだった。

 

『あのサメ相手では俺と出水がいる意味は薄い。だから玉狛の援護に向かう。比企谷と三輪のトリガーは奴に比較的相性がいい。お前たちが奴の足止めをしろ。最悪、三輪はあれ(・・)があるだろう』

 

ということで俺は三輪と組まされている。

 

「まさか、三輪と組む日が来るとはな」

「ふん……俺とて同じ気持ちだ」

 

三輪は弧月を抜き、ハンドガンを構える。顔は嫌そうだが、それでもしっかり敵を見据えている。

 

「世の中、なにがあるかわからんな」

「お前を認めたわけではない。それを忘れるな」

「わかってる」

「……しくじるなよ、比企谷」

「ああ」

 

三輪の声とともに俺はvigilを発動し、三輪は鉛弾を放った。

 

 

 




Q.なぜハイレインはニムラに対して甘いのですか?
A.ニムラを下手に扱うと簡単に裏切るのが目に見えているからです。あと単純にめっちゃ腕のいい技術者であり、戦闘能力も高いから裏切られると大損害だからです。

Q.口は悪いけどとりあえず命令に従うエネドラは始末したのに、なぜ簡単に裏切る可能性のあるニムラは始末しないのですか?
A.ニムラは毒の水(ギフト)を使って自分が死んだらハイレインの他の領主には知られたくない秘密を暴露されるように仕掛けており、それをハイレインに伝えているからです。解除しようにも無理矢理解除すると秘密が流れる危険性があり、ニムラにしかわからない暗号でロックがかけられているため手の出しようがないからです。
ニム「殺してもいいけど、この秘密全部他の領主にいくよ?」
ハイ「ざけんな解除したるわ」
ニム「技術者じゃないあんたにできる?」
ハイ「おおん無理や」
ニム「これぼくにしか解けんから」
ハイ「お"お"ん"(血涙)」

Q.殺さないでヒュースみたいに置いていけばいいのでは?
A.そうするとニムラの持つ情報が全てボーダーに流れて技術も盗まれかねなくなるから置いていきませんいけません。

Q.そんな恐ろしく扱いづらい部下をどうしてハイレインは雇ってしまったのですか?
A.本性を隠していたからです。有り体にいてば猫被ってました。他にも理由はありますが、ネタバレにしたくないためここでは伏せます。

中途半端なとこですが、これ以上長くすると二万字を超えたのでここで切ります。

活動報告にアンケート載せました。よろしければ見ていってください。

次回もよろしくです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。