「ただいま戻りました」
俺は藍染と謁見している。
少し後ろにはルドボーンが控えている。
流石ルドボーン俺が入る前に言ったことをちゃんと守ってくれている。
まあ、それとは別に藍染に当てられているだけかもしれないがな。
「ご苦労さま。なかなかいい子を連れてきたじゃないか」
「はっ!」
「その子を破面化する準備をしてくれ」
藍染の後ろに控えていた雑用虚が動き出す。
「さて、準備が整うまでの間に君に報酬を上げよう」
「報酬…ですか?今回は罰だったのでは?」
「罰は勝手に虚夜宮を出た事に対する事だ。そこまでではない。それに話した時も任務だと言ったはずだが」
ここで完全記憶発動!
そういえば言っていたな。
罰の遠出は謹慎扱いだったのか。
罰と任務が別々だったのに俺が勘違いしていたのか。
「報酬はこれだ」
目の前に虚の死体を取り出した。
「これは?」
「この死体はメタスタシア。『霊体融合』能力を持ち、現在は志波海燕という名の死神と一体化したまま死んでいる」
「!?」
これが…こいつがメタスタシア。
俺が欲しいものがこんなにも早く手に入るとは。
嬉しいが後で時間軸を確認しないとな。
俺というイレギュラーがいるんだ。
今までも少しずつ違う事があったんだ。
力をつけるスピードを早める必要があるかもしれない。
藍染は手で示す。
「よろしいので?」
藍染は小さく頷く。
「では」
俺は左の手袋を外し、喰虚をだす。
そしてメタスタシアの死体を食らっていく。
全て食らうと俺は喰虚の中に違和感を覚える。
死体はちゃんと噛んだ筈なんだけどな。
俺は喰虚に右手を入れる。(右手も喰虚だが)
そして喰虚の中から刀を取り出した。
最初の斬魄刀『浅打』
喰虚で俺が食べた事により身体の内部に出来上がったのか。
それにしてもメタスタシアの能力は『霊体融合』と『斬魄刀消滅』のはずなんだが何故喰虚から出てくるのか。
分からない。
まあ、いいや。次やろう。
「水天逆巻け『捩花』」
雑用を手元でクルッと回転させる。
トライデントの様な形をしている斬魄刀『捩花』
水を出現させ操る能力。
そして、捩花を使った戦い方の経験がわかる。
「破道の三十一赤火砲」
手を上に向けて鬼道を発動させる。
次に俺は顔をある人物に変える。
「ほう…」
俺は志波海燕の顔になっていた。
まあ、分かりきっていたんだけどね。
相変わらず顔かえる瞬間がグロテスクなのも分かりきってた。
ルドボーンがちょっとひいてる。
藍染はいつも通り顔が変わらない。
「君への話はこれで終わりだ。後は君が連れてきた大虚を破面化する。終わるまで自室で待機していたまえ」
ワンダーワイスの時は入れたはずなのに追い出された。
しょうがないから部屋に戻るか。
そう思い、俺は部屋から出た。