俺の能力『
しかし、まだ素材が足りないため進化と呼べるものにはならなかった。
その証拠に帰刃の名前が変わらなかった。
次の種への進化に伴い能力も名前も変化すると俺の解析で分かっている。
その為に何が足りないのかも。
わざわざ藍染のところにいったのにはそんな訳があった。
俺の白進化は解析すれば自由に変えられる訳ではない。
俺が今まで食べてきた虚の情報をところどころ複合させたり、いらない分を削ったりする事で変えられるのだ。
他の道を示す能力でもあるがその切っ掛けを集めなければいけないわけだ。
切っ掛けが無かったから今の能力で落ち着いてる訳だし。
俺の進化のためにもまだ、足りないからな。
さて、帰刃した今あの2人が負ける事は一切無くなった。
あとは何分で終わるかな…
ルドボーンの『
足は根っこになり、砂漠に根を貼っている。
両手はあいている。
背中からは枝が5対になって生えている。
枝には一つの枝に5個、白い林檎がなっている。
そして頭にあった角は無くなり、頭に小さな実を幾つかつけた木になっている。
白い林檎が地面に落ちると林檎を心臓にするように兵士が出来上がる。
原作のルドボーンの兵士と違いマネキンのようだが人の顔をしている。
しかし、顔のパーツで一つ足りないものがある。
口が無いのだ。
口以外しかない時点でおかしいのにその顔は感情がない様に無表情だ。
そんな不気味な兵士は白い林檎がある心臓の場所から1本の刀を取り出し敵に向かっていく。
1体の兵士がアフロに殴られ砕け散った。
だが、兵士は戦闘の間も量産されている。
流石のオカッパも数の暴力に動きが鈍くなる。
ルドボーン本体に攻撃しようとも兵士が盾になりダメージを食らわない。
それでもダメージが与えられると信じアフロとオカッパは兵士と戦いを続ける。
だが、それは長く続かない。
アフロが目の前にいる兵士を殴ろうとした。
しかし兵士はギリギリのところで避けたのだ。
アフロの殴打は既に最強の状態。
威力もさることながらスピードもかなりのスピードだ。
オカッパも飛び上がり急降下する瞬間に兵士達を切っていたが受け止めれたのだ。
最初の兵士は破面の最弱の位置にいる奴らの平均というような戦闘初心者のようなものだった。
しかし今では2人の攻撃が当たらなくなり兵士は増え、兵士の攻撃が当たってくる。
2人の顔に焦りが出てくる。
そんな時、
「あれだけ強がっていたのに一般兵如きにこのざまとは。やはりあなた方ではアーロニーロ様の従属官になるのことはできませんね」
2人は言い返したいが兵士の相手をするだけで精一杯だった。
「そうですね…私の帰刃、『
「
自身を造物主と呼ぶルドボーンに傲慢を覚える
「ここまでは愛染様の崩玉によって得た力。だけど髑髏樹にはもう一つ能力がある」
2人はその、答えを聞き納得する。
「私の兵士達は学習するのですよ。生まれ落ち、戦い、死ぬと心臓の林檎が私の頭の木に力を戻し、そこを伝って枝に行き、新たな林檎を作り出す。そしてその林檎には戦ったものの情報と戦闘経験、霊力を持ち帰る」
「兵士の斬魄刀の能力は切った相手から霊力を切り取る事…これで分かったでしょう。あなた達が苦戦している理由が。戦うほどに私の兵士は強くなりあなた達は体力も霊力を奪われていく」
それを、聞きオカッパは絶望した。
ここで苦戦しているという事は数分で自分たちを追い越し、これ以上もう勝つ見込みが完全に無くなるという事を。
その隙を突かれオカッパの羽に兵士達が刀を刺した。
羽が破られオカッパは地に落ちる。
体制を立て直そうと立ち上がろうとすると。
瞬間、激しい痛みがオカッパを襲う。
兵士達の顔に本来口がある場所が開き、鋭い歯でオカッパの羽や体に噛み付いたのだ。
先程あんなにも無表情だったのに、今は狂人のように喜び、残酷な表情をしている。
それだけでは終わらない。
兵士達は噛み付き、そのままオカッパの肉を喰いちぎったのだ。
オカッパは声にならない叫びを上げる。
しかし、そんなことはお構い無しに兵士達は肉を喰らう。
アフロは助けに向かおうとしたが他の兵士が邪魔して近づくこともできない。
1分もかからないうちにオカッパは髪を残して食べ終わった。
そして食べ終わった兵士達に変化が訪れた。
背中からオカッパにあった羽が、目にはオカッパにあった複眼が現れたのだ。
そして、ルドボーンが嬉しそうな声で叫ぶ。
「これが兵士達の学習能力!動けなくなった相手の肉を喰らいその能力を身に宿す。これは愛すべきアーロニーロ様のお力!!私の為に自身の力を分け与えてくれた」
ルドボーンの気持ちが向上していく。
「虚にとって自身を分け与えてるのは自殺行為。普通なら絶対にしない。しかし、アーロニーロ様は新たなる力を与えて下さった!愛染様のためじゃない。私はアーロニーロ様の為に戦う。アーロニーロ様の為に死ぬ!」
それはアフロの目に見ても狂気だった。
今更だったが、戦いなど挑まなければとアフロは強く思った。
それも全て後の祭りだが。
オカッパの能力でアフロは地面に膝をつく。
絶望による焦りで二回連続で同じ手で兵士を殴ってしまったのだ。
拳の威力は0になり、最初から溜め直しだ。
しかし、アフロにはそんな時間は残っていなかった。
兵士達の鋭い歯が近づいてくる。
兵士達の口の中の闇、それがアフロの見た最後の光景だった。
「ああ、アーロニーロ様…この勝利を貴方様に捧げます」
ルドボーンが最後に呟き、静寂が訪れた。