第9十刃に転生したが最強だった   作:飛翔するシカバネ

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見物、そして帰宅

「卍!!解!!!」

 

空気が主人公を中心として吹き荒ぶ。

 

空気だけでなく霊圧も凄まじい。

その霊圧は荒々しく、ザラザラしている。

息が詰まりそうな位濃くて重い。

 

霊圧の表現が井上織姫と同じだが本当にそんな感じだ。

まるで虚みたいだ。

 

 

「ーーー天鎖斬月!!!」

 

 

相当な霊圧硬度だな。

何も斬っていないのにビンビンに感じる。

 

 

「卍解だと…?おい、アーロニーロこいつ…」

 

「そうだね。オレンジ色の髪に…黒い卍解…間違いないね。こいつが標的だ。あと…」

 

ラッキー(スエルテ)!!!探す手間が…省けたって訳だ!!」

 

ヤミーが右腕で潰す気で殴りかかる。

 

っ!?

 

が、斬魄刀で簡単に止められる。

腕の大きさも太さも違うのにそこからピクリとも前に進まない。

 

「チャドの右腕を…やったのはテメーか…?………………貰うぜ、テメーの右腕」

 

その殺気にヤミーは腕を下げる。

しかし時すでに遅し。

飛び上がり右腕を切り落とされる。

 

十刃の中で鋼皮(イエロ)が3番目に硬いというのに。

簡単に斬ったな。

 

「なんだとオオオオオオッ!!!」

 

「気をつけてね………って遅いか」

 

自分の腕のあった場所には何もなく、血が流れ落ちる。

片腕でも猛攻しようとするヤミー。

しかし片腕じゃ部が悪いのか次々に体が切られていく。

 

俺はその間にヤミーの切り飛ばされた腕を回収する。

俺の力があれば簡単に繋げられるからな。

 

 

「くそ…ガキがぁ…っ!!」

 

「…まだ立ってられるのかよ。見た目通りタフだな」

 

片手とはいえ十刃の攻撃を避け、ヤミーを切り裂いていく主人公。

 

「随分苦戦してるな。代わってやろうか?」

 

「うるせえっ!!」

 

ウルに反発し、腰に挿してある斬魄刀に手を伸ばす。

 

「おいおい。こんな奴相手に斬魄刀まで使うのか?」

 

「うるせえっつってんだ!!!」

 

斬魄刀を手に持ち、鞘から抜いていく。

解放するとかバカな事は止めろよな。

 

「いくぜ」

 

ヤミーが斬魄刀を使うその瞬間、主人公が頭を抑え、苦しみ出す。

そしてそれを攻めないヤミーじゃない。

 

苦しむ主人公の腹を思いっきり蹴飛ばした。

 

「黒崎くん!!!」

 

心配して井上織姫が近づく。

ソラとの約束があるため俺は近づくのを妨げる。

 

「どいてください!黒崎くんが!」

 

「いやだね。ヤミーが今戦ってるんだ。例え君が攻撃手段を持っていなかったとしても邪魔はさせない」

 

その間にも主人公は殴られ続ける。

 

「ハッ!!!何だか知らねえが急に動きが止まりやがった!!死ねっ!!死ね、ガキがっ!!!」

 

それにしても凄いな。

霊圧の揺れが半端ない。

高い時の霊圧は今の俺に匹敵する。

高い時の状態で今の状態の俺と戦ったらどうなるか分からない。

 

それにしても主人公は運がいい。

ヤミーの腕が左腕しかないせいで攻撃回数も半分だ。

利き腕は確か右だったし。

流石、主人公だな。

 

ヤミーが大きく振りかぶる。

 

「終わりだ、ガキ!!!潰れて消えろ!!!」

 

しかし、またもやヤミーの攻撃は防がれる。

それは赤色で六角形の形をしていた。

 

「どぉーもー♡遅くなっちゃってスイマセーン、黒崎さん♪」

 

そこには浦原喜助がいた。

 

俺が原作のシーンに見とれているとあることに気がついた。

俺は頭を下げた。

 

ビュン

 

俺の頭があった場所を足が通り過ぎる。

 

更に追撃で踵落としがきたので左手で足首を持ち、受け止める。

 

「惜しかったの。あと少しで地面に埋めてやれたのじゃがな」

 

浦原喜助の親友の四楓院夜一。

いないと思ったらこっちに来ていた。

2人が来ていたことには気づいていたが回り込まれたのには気づくのに一瞬遅れた。

流石元隠密機動総司令官。

他にも長ったらしく難しい肩書きがあった気がするが覚えてない。

 

「一応敵だけどさ、そこの女の子を戦いに巻き込まれないようにしたって言えば許してくれない?」

 

「そうじゃな。それなら許せるが一応敵じゃからな。倒させてもらおう!」

 

踵落としをしたのは右足。

そして俺はその足を掴んだままだ。

しかし四楓院夜一はそのまま体を回転させて俺の顔を横蹴りした。

 

しかし俺は動かず、ダメージも入っていない。

更に瞬閧状態で蹴らなかったのが運の尽きだ。

逆に四楓院夜一にダメージが入る。

音的に足にヒビが入ったのだろう。

 

「やっぱり許してはくれないですよね。じゃあ、こちらも遠慮しません」

 

俺は俺の顔を横蹴りした足を右手で足首を持つ。

そして俺はそのまま両足の足首を握った。

 

「…!!」

 

四楓院夜一の顔が苦痛に染まった。

 

俺が原作を見れてテンションが上がったせいか力加減ミスった。

折るつもりだったのに握り潰してしまった。

 

四楓院夜一は痛そうな顔をしているが声は出ていない。

悲鳴を噛み殺したのは素直に凄いだろう。

 

しかし動きの要である足を潰したのだ。

この状態でも動いてくる可能性はあるがそれでもスピードは半減だろう。

 

俺はそのまま四楓院夜一を横の方に投げ飛ばした。

 

 

 

ヤミーの方を見ると終わりそうだ。

しかも浦原喜助は四楓院夜一がやられているのに気づいていないようだ。

 

俺は井上織姫に近づく。

 

四楓院夜一を助けに行こうとしていたが俺が近づいたのを見るとその場で立ち止まる。

目の前で知り合いの両足首の骨を握りつぶされたところを見たのだ怯えるのは仕方ない。

 

俺は響転(ソニード)で井上織姫の後ろに回り込む。

 

目の前にいたのに一瞬で消え、1度見失った井上織姫だったが直ぐに俺を把握して振り返ろうとする。

その瞬間。

俺は井上織姫にそっと耳打ちした。

 

「そんな戦い方だと(ソラ)が心配するよ」

 

 

 

「えっ?」

 

 

困惑している井上織姫は置いといて、俺はウルの方に行く。

 

「ウル!帰るんだろ。ちゃんと呼んでくれよ」

 

そこではウルが割れ目を作り、帰還の準備をしていた。

 

「呼ばなくても来るだろ、貴様は。差し当っての任務は終えた。藍染様には報告しておく。貴方が目をつけた死神もどきは、殺すに足りぬ(ゴミ)でしたとな」

 

 

黒い割れ目は閉じていく。

 

そして俺達は虚圏に帰ってきた。

 

 

いやー最初の出会いはなかなかだったな。

それにしても握り潰してしまうとは……

人間ってあんなに柔らかったっけ?

 

これではノイに手加減の練習しろ、と言えなくなってしまう。

 

「あ、ヤミー。右腕の切断面見せて」

 

「何で見せなきゃって……ああ。よろしく頼むぜ」

 

俺は手袋をとり、喰虚(グロトネリア)をだす。

更に喰虚でヤミーの右腕を一旦、食らう。

 

そして喰虚の口から霊子の糸が出てくる。

 

霊子の糸はヤミーの切断面に当たると糸を紡ぐように腕を再生させていく。

 

5分後には完全に腕が再生していた。

 

「腕を回収しておいて良かったよ。それにしてもやっぱり行く前に模擬戦をしない方が良かったんじゃないか」

 

「ヤミー。貴様はそのせいであのゴミに腕を切り落とされたのか」

 

「うるせえ!次はこんな事にならねえよ」

 

「そろそろ藍染様の御前だ。静かにしろ、ヤミー」

 

 

 

 

 

「ーーー只今戻りました。藍染様」

 

 

「おかえり。ウルキオラ、ヤミー、アーロニーロ」

 

 

 

 

「さあ、成果を聞かせてくれ。我ら、30の同胞の前でーーー」

 

 

 

 

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