第9十刃に転生したが最強だった   作:飛翔するシカバネ

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仕込み、そして回収

 

「ーーー……エドラドの霊圧が…消えた…?」

 

俺は仕込みをする為に空座町を駆け回っていた。

仕込みをするのが戦闘が行われている近辺なのでバレないようにするのが一番疲れた。

 

ちなみに今回も 蚊盗保(モスキト)を使っている。

この蚊盗保だが俺の帰刃では無い、ちょっとした小技なのだが使うとちょっぴり霊圧が上昇する。

上昇してから直ぐに霊圧を0にすればいいが、上昇した瞬間に目視できる範囲にいる霊圧を感知出来るものがいればバレてしまう。

 

のでグリムジョー達が霊圧をさらけ出した時に解放させてもらった。

前回使った時は主人公くんの霊圧に覆われてルキアは気づかなかったし主人公くんは霊圧を探るのが下手だったからあの時は気づかなかった。

今やったら確実にバレる。

 

 

それにしても早いな。

エドラドの奴、もう一角に殺られたのか。

こっちも仕込みは完了したから別にいいが。

卍解を少し破壊したのは褒めるほど素晴らしいものだ。

それを伝えるものはこの世にいないが。

 

 

さて、生で観戦しに行くとしますか。

 

見るとしたら今回の襲撃大作戦で唯一改造されているエルのお兄さんの所に行くか。

ここだけは違う展開になってもおかしくないし。

あとは喋りすぎないようにシャウロンの所に行くか。

 

うーーーーーん…………よし!

シャウロンのとこ言って釘指してからイールフォルトの所に行こう。

 

そうと決まれば

探査神経(ペスキス)発動!

 

 

 

あっちか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャウロンの手の爪によって日番谷冬獅郎の体が切り裂かれる。

そしてシャウロンが止めを刺そうと近づく。

しかし寸前で日番谷冬獅郎は躱し、シャウロンは氷の翼だけを切り裂く。

 

現状はシャウロンの圧倒的有利な状況だ。

 

「…フム……流石は隊長!これだけの力を見せつけながらも逃げずに立ち向かってくる姿は…素晴らしい!実に!」

 

「………ちっ…シャウロン・クーファンと言ったか…一つ訊きたい。てめえは自分を指して破面(アランカル)No.11(ウンデシーモ)と言った…つまり[11番目]だと……てことは、てめえの強さは破面の中で上から11番目ってことか?」

 

「……いいえ。我々の番号は()()()()()ではなく()()()()()()です。ただし……()()()()()()()()()ですが」

 

「!?」

 

「わかり良く言いましょうか。我々はまず[崩玉]によって虚から破面へと生まれ変わると生まれた順に11以下の番号が与えられます。その中から特に優れた殺戮能力を持つ者達が選抜され、殺戮能力の高い順に1から10の番号を与えられるのです」

 

「そして選ばれた10体は『十刃(エスパーダ)』と呼ばれ肉体の一部に自らの与えられた数字を記し、我々No.11以下を支配する権限が与えられる。…ハッキリと申し上げましょう。彼らの『十刃(エスパーダ)』の強さは我々のそれとは別次元です」

 

日番谷冬獅郎は驚きのあまりさきほどからずっと声を発していない。

 

「そして更に言うならば今、我々と共に現世に来ているものの中に2体その『十刃(エスパーダ)』がいるのですよ。それは…「喋りすぎだよシャウロン」!?」

 

シャウロンの後ろに破面が一体現れる。

現れた破面は小さく背丈は殆ど日番谷冬獅郎と同じくらいだ。

もしかしたらそれ以下かも知れないが。

そして全身を隠した服装をしている。

素肌が一箇所も出ていない。

顔を覆っている仮面も破面がつけている仮面とは方向性が違う。

明らかに新たにつけられている仮面だと分かる。

 

まあ、俺なんだけど。

 

 

「リムの従属官(フラシオン)とはいえ、情報の漏洩は防がせてもらったよ」

 

「いえいえ、こちらも少し喋りすぎたと思っています。しかしこれから死にゆくものに情報を与えても問題無いのでは?」

 

「どこに目があるかも分からないで情報を明かさない。あと油断は禁物だ。それを伝えに来たんだよ」

 

「ちゃんと息の根を止めろと言うことですか。ナキームその女の頭を潰しなさい。これでいいでしょう、私もあの隊長を殺します」

 

「それでいいよ。俺はイールフォルトの所にも行くから」

 

俺は急いでイールフォルトの所に向かう。

早くいかないとイールフォルトが殺されてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イールフォルトの左肩が抉りとられる。

先程まで圧倒していたのは全てがまやかしだと分かり、イールフォルトは焦り出す。

そして理解する。

 

次の一撃が直撃すれば自分は死ぬと。

 

 

「狒骨大砲!!!」

 

 

「退けっ!!!一時撤退だ!!」

 

仲間から逃げの指令が届く。

その声に反応してイールフォルトは敵に背を向け逃げ出す。

それから逃げられないことが分かりながら。

 

イールフォルトは思い出していた。

自分たちが恐怖から生まれたものだと。

そして死の恐怖が今後ろから迫ってきていると。

 

その攻撃が当たる瞬間イールフォルトは死を悟った。

思うにしては遅いが逃げる気は無くなっていた。

 

せめて前から迎え撃とうと阿散井恋次の放った攻撃に向かい合う。

そしてイールフォルトは衝撃に備えた。

 

 

 

 

しかしその衝撃は無かった。

 

 

阿散井恋次の放った狒骨大砲をイールフォルトの目の前にいる破面が防いだのだ。

その破面は全身を隠し、素肌を全く出していない。

背丈は殆ど自分と同じくらいの背丈だった。

 

狒骨大砲を防いだというよりは斬り伏せただがそれが防がれたことより問題だった。

卍解自体は壊れていない。

阿散井恋次の卍解は各パーツを阿散井恋次本人の霊力で繋げている。

そのため斬魄刀でそれを断ち切ることは不可能と()()()()()

しかし目の前にいる破面は自分の霊力を切断した。

それにより一時的に蛇尾丸の各パーツは地に落ちた。

すぐさま霊力を通して阿散井恋次は構え直す。

 

破面はイールフォルトに向き合う。

 

「イールフォルト…お前なにやってんだ。あんなヤツ相手に。お前が最初から油断しないで全力で戦っていれば簡単に倒せただろうに」

 

「あ…アーロ…ニーロ」

 

イールフォルトは帰刃を解く。

もう霊圧がほとんど無い。

油断したところに重い一撃を貰ったのだろう。

仲間の助けがなければここを逃げ切ることは出来ない。

 

「エルに言われたんだ。お前が止めを刺されそうになったら助けろってな」

 

「ザエルアポロが!…フッ。助かったぞ、礼を言う」

 

嬉しそうだ。

弟に心配されるというのはどうかと思うが実力はエルの方が上だったからな。

 

「礼なんて言わなくていいぞ。だってどっちにしろお前は死ぬからな」

 

「…?…それはどういう…!?」

 

死を宣告されイールフォルトは聞き返すがアーロニーロは斬魄刀をイールフォルトに突き刺していた。

 

斬魄刀はイールフォルトの胸に突き刺さり貫通していた。

そのままアーロニーロは斬魄刀を引き抜く。

 

「…あ…アーロニーロ……貴様!」

 

イールフォルトはこちらを睨んでいる。

その顔に恐怖は無かった。

怒りは渦巻いているが。

 

イールフォルトの後ろに虚圏への穴を開く。

そのままイールフォルトの体を蹴り飛ばして穴の奥に転がっていく。

俺は転がっていくイールフォルトを確認すると穴を閉じた。

 

そして今まで空気だった阿散井恋次に向き直る。

 

「あいつ…仲間じゃなかったのかよ」

 

「仲間じゃねえよ。エルの兄というから期待してたのにやっぱり兄弟ってのは弟の方が優秀なのかね」

 

「何もんだ……てめえ」

 

「それに信用できるのは朽木のヤローくらいだしな。ああ、ルキアだぞ」

 

「ルキアを知ってやがるのか!?てめえホントに何もんだ!?」

 

「質問してばっかだな。それになんか朽木の奴と付き合ってるみてえな言い方だな。まあいい、話すより見た方がいいだろ。仮面はとれねえがこれなら見せれるからな」

 

付き合ってると聞いて「ばっ…そんなんじゃねーよ!」と言っている阿散井恋次はほおって置いて俺は斬魄刀を解放させる。

 

「水天逆巻け、捩花(ねじばな)

 

「!?…その声にその斬魄刀は…!」

 

「色々聞きたいことはあるだろうが潜入任務中だととでも考えてくれ。これは朽木と朽木が信頼していたお前だけに話す。朽木以外の他の奴には話すな。破面達の本拠地である虚圏には何があっても来るな。死神代行が来そうになったら縛道の七十番以上を使ってでも止めろ、いいな?」

 

「………他にも聞きてえ事はあるが今は一つだけ聴く。なんで来るなって言うんだ」

 

「罠だからだ。これ以上は時間が無い。俺は虚圏に行く、阿散井!………朽木を頼む」

 

虚圏へ繋がれている穴が開かれ、破面は中に入っていく。

穴が閉じる瞬間に仮面を少しずらしていた。

ずらしただけでは顔全体はでていなかったが目だけで充分だった。

声や斬魄刀それにあの顔は尸魂界には1人しかいなかった。

 

「元13番隊副隊長…志波海燕。なぜあんたが…」

 

その声に答えを出すものはいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

そして黒膣が閉じた中で志波海燕が笑った。

 

「なーんちゃって」

 

 

 

「これでより混沌と化してくれたら御の字。ならなくても面白くなりそうだな」

 

志波海燕は子どもの姿に戻り、破面達の本拠地虚圏に歩いていった。

 

 

 

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