第9十刃に転生したが最強だった   作:飛翔するシカバネ

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回収、そして甘味

 

ここは謁見の間兼玉座の間。

正式な名称なんて無いから俺の気分次第でどっちか呼んでいる。

 

前と違うのは他の破面がいない事。

 

いるのは俺とリムと東仙と藍染だ。

 

「おかえり。グリムジョー、アーロニーロ」

 

俺は先にリムが何か言うだろうと顔を伺う。

俺は一応許可とったしな。

そしてリムは何も喋らない。

 

「…どうした。謝罪の言葉があるだろう、グリムジョー」

 

「別に」

 

「…貴様……」

 

「いいんだ、要。私は怒ってなどいないよ。グリムジョーの今回の行動は御し難いほどの忠誠心の表れだと私は思っているんだ。違うかい?グリムジョー」

 

「……そうです」

 

東仙がリムの服の襟を掴む。

何故肩ではなく襟なのだろう。

そして俺、完全に空気だな。

帰っちゃダメかな。

 

「…何すんだ、東仙」

 

「藍染様!この者の処刑の許可を!!」

 

「私情だな。てめえが気に食わねえだけじゃねえか。統括官様がそんなことでいいのかよ?」

 

「私は調和を乱す者を許すべきではないと考える。それだけだ」

 

「組織のためか?」

 

「藍染様のためだ」

 

「……はっ、大義を掲げるのがお上手なこった」

 

「そうだ、大義だ。貴様の行いにはそれが無い。大義無き正義は殺戮に過ぎない。だが、大義の下の殺戮は………正義だ」

 

一瞬でリムの左腕を切り飛ばす。

流石、東仙要は強いな。

目が見えないお陰でそれ以外の感覚が発達している東仙要はその感覚でリムの左腕の的確な箇所を切り込み、簡単に切る。

その刀には一滴も血がついてない。

 

「破道の五十四、廃炎」

 

さらに追撃でリムの腕を跡形もなく燃やし、灰にする。

 

「てめえ…!俺の腕を……!!殺す!!!」

 

「止めろ、グリムジョー。お前がそこで要を攻撃すればーーー私はお前を許すわけにはいかなくなる」

 

リムが苦虫をかみ潰した様な顔をして謁見の間から出ていく。

 

「アーロニーロ、仕込みは完了したかい?」

 

あ、もうリムはほおって置くんですね、分かりました。

やっと空気じゃ無くなれる。

 

「ええ、全てでは無いですが色々と仕込みは完了しました。それにしても阿散井恋次の反応は面白かったですよ。滑稽で」

 

「それはよかった。ああ、ウルキオラにも出した例の件だが1ヶ月後だ。君も行ってくるといい」

 

「じゃあお言葉に甘えて行かせてもらいます。…そうだ!新しい6番にルピ君なんてどーです?ルピ君にはおれから伝えますから」

 

「そうだね。1度任せてみようか」

 

「分かりました」

 

俺は謁見の間から退出する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま」

 

「「アーロニーロ様!ハッピーバレンタイン!!」であります!」

 

第9宮に帰ると中からルドとリアが俺に箱を押し付けてくる。

箱の中身は言葉通りならチョコレートだろう。

 

「どうしたんだいきなり」

 

「今日は2月14日、アーロニーロ様がいっていた現世でのイベントのバレンタインデーでは無いですか」

 

「そうであります。アーロニーロ様が現世に行った時に得た情報に色々なイベントがあったじゃないですか。今回のイベントは好意を寄せている者へ食べ物をお送りするイベントだと聞いてあります。ですので従属官一同アーロニーロ様にお食事をご用意したであります!」

 

周りを見るとロカやレス達も箱をもっている。

食べ物と言ってるところをみるとチョコレートでは無さそうだ。

伝えた情報があやふやなせいで男からも貰う感じになっている。

好意が尊敬や主従愛だが、好意は好意だ受け取ろう。

しかし、

 

「あれ?今日って2月14日だっけ?」

 

「違うでありますが違ってないであります」

 

?違うのに違っていない?

 

「何かは分かりませんでありますがめでたい事があったみたいでありまして無理矢理時を歪めたらしいであります」

 

いっちゃなんだがこの子は馬鹿だから偶によくわからないことを言う。

俺は馬鹿と天才の思考はよく分からない。

 

「めでたい事といえばルピはいる?」

 

「ここにいるであります」

 

「アーロニーロ様、僕がどうかしたんですか?」

 

「おめでとう。次のNo.6(セスタ)は君だ」

 

「えっ!?僕がですか?」

 

「リムが勝手に行動した罰に左腕を灰にされたからな。リムの代わりにルピを入れてくれるように打診したら決定したんだよ」

 

「アーロニーロ様、有難うございます!」

 

ルピの顔が笑顔に染まる。

自分の力が認められ嬉しいのだろう。

他の仲間達に自慢している。

 

「そしてルピ、次の任務に君も呼ばれるだろう。最初に言っておくけど()()は外すなよ」

 

「分かっていますよ。あれが無くても死神には負けませんし」

 

それが慢心なんだけどな。

ここはこのままにしないと任務が失敗するから何も言わないけど。

見殺しにする気もないし、ここは調子に乗ってもらおう。

 

「では、ルピ様のNo.6記念にと料理を作りませんとな。ロカ様、先に行っております」

 

ロカとバクが調理室に移動する。

 

ルピはまだ、レス達に自慢している。

そろそろギアの奴怒るんじゃないか。

 

 

俺は箱を開けた。

ロカとバクの箱のなかは料理が入っていた。

ルドの箱には林檎、リアの箱には蜜、それ以外は全て虚が詰まっていた。

 

 

俺は苦笑しながら食べ始めた。

 

 





祝50話目(番外編も含め)
という訳で日にちも2月14日だったので無理矢理バレンタインネタをねじ込んでみました。
因みに文字数も2.014、パッと見2月14日に見えませんか?頑張って文字調整しました。

更に今日は2話投稿します。
2話投稿時間は14時になります。
お楽しみに!
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