1話前をご確認ください。
あのあと1ヶ月後位にチョコレートのイベントだと気づいたロカが作ったチョコレートを食べた。
すっごい口のなか甘い。
俺、牛乳で口の中の甘いの薄めながらしか食べないから口の中が甘ったるい。
虚とか破面とは味が違うから美味しくはあったが。
虚や魂は食べるとその魂が過ごした生の感情で味が変わる。
楽しくて華やかな生を送れば甘く、悲しく苦しい生を送れば苦くなる。
破面や虚は大体が苦いからチョコレートの甘さは珍しい。
けれどチョコレートは当分いらないな。
そのチョコレートを俺は目の前にいるヤミーにあげていた。
ロカが作っていたらルド達が作り出し、大量生産を開始してしまった。
俺ひとりでは消費しきれないので他の十刃に配っていた。
それぞれ違う反応で楽しかった。
これからは料理作ったら配ることにするか。
「それにしても腕を持ち帰って良かったな。リムの様に腕が消し飛んでたらヤミーも十刃を下ろされてたな」
「…そうかもな。俺もお前みたいに自動回復すりゃ楽なのにな」
「ヤミーはそういうタイプじゃないからしょうがない。それよりこの部屋に近づいてる奴がいるからチョコレートを全部食っちゃって」
「ん?誰だ」
「ヤミー、アーロニーロ。藍染様がお呼びだ」
「ウルキオラか。少しまて、これ全部食うから……………よし!食った」
食い終わったヤミーは袖で顔を拭い、ウルの後をついていく。
少し袖が茶色になっているが構わず歩き出すヤミーに俺も続く。
この虚夜宮は全体的に大きい。
破面が大体人間サイズだから大きく見えるだけであって虚からしたら小さいのだが。
そして今から入る前の扉もかなり大きい。
只でさえ大きいヤミーが縦に3人並んでも入れるぐらい大きい。
俺はそんなヤミーより小さい子どもサイズのため使いづらくて仕方ない。
原作といい、今世といいアーロニーロに使いにくい設計になりすぎじゃないか。
「…ウルキオラ、入ります」
「…来たね。ウルキオラ、ヤミー、アーロニーロ。………今、終わるところだ」
この部屋には藍染と十刃全員+αがいる。
+αは当然リムだ。
ここで他の十刃達に入れ替えの話をしていたのだろう。
既にリムは機嫌が悪そうだ。
「…崩玉の覚醒状態は?」
「五割だ。予定通りだよ、
「封印から解かれて睡眠状態にある崩玉は、隊長格に倍する霊圧を持つ者と一時的に融合することでほんの一瞬、完全覚醒状態と同等の能力を発揮するということをね」
ちなみに隊長格に倍する霊圧なので俺にも可能です。
俺の霊圧は単純にある霊圧に新しく食べた虚の霊圧になるのではなく足し算をしている。
原作のアーロニーロはその霊圧になれる能力だ。
それだとその霊圧は自分が倒せる相手に狭められる。
自分より格下の霊圧などなる意味もない。
俺はひたすらに足している。
どんなに少なくても足されているというのは強い。
しかも俺は何だかんだで原作より多く食べている。
霊圧もさらけだせば藍染を圧倒することも可能だろう。
「…名を…聞かせてくれるかい。新たなる同胞よ」
「…ワンダーワイス……ワンダーワイス・マルジェラ…」
山本元柳斎メタ破面ことワンダーワイス。
これを作るのに1ヶ月かかったといっても過言ではない。
尸魂界は決戦が冬になると思っているのだ。
こちらはいつでもできるが山本元柳斎対策を作っておこうという考えだっただけ。
最悪冬までに成功しなければ俺が対処することになってたし危なかったちゃあ危なかった。
「ーー1ヶ月前に話した指令を覚えているね、ウルキオラ?」
「……はい」
「実行に移ってくれ。決定権を与えよう、好きな者を連れていくといい。ああ、そうだ。アーロニーロは連れていきなさい」
「……了解しました」
「…………ああ、そうだ。君も一緒に行くかい?グリムジョー」
「おう?い〜い場所に出られたじゃねえか。中々霊圧の高そうなのがチョロついてやがる。手始めにあの辺から行っとくか」
「何言ってんの、アレ死神だよ。アレが6番さんが言ってた[尸魂界からの援軍]じゃないの?ア、ごめーん。
「あんまりグリを挑発するなよ、ルピ。片腕無くなったとしてもグリは強いんだから。もし、あの時グラがいれば赤と青がそろって見栄えが良くなってなんやかんやで勝ってたんだから」
「お前も殺されてえか?グリって言うなって言ってんだろうが。あと、グラって誰だ?あと最後適当過ぎるだろうが!!」
落ち着いたリムは下にいる死神の中に殺したい奴がいないと分かると町の方に走っていった。
「あ!!おい待て、グリムジョー。あんの野郎!!」
「ほっときなよ。所詮十刃落ちさ、何も出来やしないよ」
「ちっ…俺が殺してえ奴もあの中にはいねえんだがよ……」
「あいつらを生き餌にすれば来るんじゃないかな?向こうから来る方が楽だし。それにしてもヤミーが殺したい奴はあの時の誰?」
「決まってんだろ。あのオレンジ野郎と下駄野郎だよ」
「おい!行くぜ!!新入り。いつまでボヤッとしてんだ!!」
しかし総隊長メタの感情が乏しいワンダーワイスは反応しない。
「ちっ…また変なのが入りやがったもんだぜ」
ガンっ!!!
日番谷冬獅郎が切りかかってくるのを一瞬で斬魄刀を抜いたヤミーが迎え撃つ。
「十番隊隊長日番谷冬獅郎だ!」
「奇遇じゃねえか、俺も10だぜ。
「No.10…![
「よく知ってるじゃねえか。随分と口の軽いヤローと戦ったらしいな」
「君達も…十刃か?」
「そーだよ。僕の名前はルピ。階級は
「俺はアーロニーロ。階級は内緒。仲良くしてね」
俺は前世で好きな漫画のキャラを真似た挨拶をする。
仲良くなんか出来るとは思わないけどね。
「人数的には丁度いいけど、戦力的には合わないよな。そう思わないか?ルピ」
「そうだよね〜弱くてさ!つまらないね」
ヤミーは日番谷冬獅郎、ルピは綾瀬川弓親、ワンダーワイスは松本乱菊。
そして俺は斑目一角と戦っている。
「………そうだ!ヤミー、アーロニーロ様。こいつらウダウダめんどくさいからさ、一気に4対1でやろーよ。僕が解放して、まとめて相手してあげるからさ」
「いいんじゃないかな。ヤミーも下駄野郎が来るまで待ってれば。もうすぐ来るみたいだし」
「させるか!!!卍解!大紅蓮氷輪丸!!!」
刀剣解放にいち早く反応した日番谷冬獅郎がルピに斬り掛かる。
しかし距離があるため解放前には間に合わない。
「
ルピを中心として白い煙が当たりを覆う。
日番谷冬獅郎は間に合わないと分かるやいなや斬魄刀を構え直す。
煙の中から触手の様なものが飛び出て日番谷冬獅郎を狙う。
それに気づかない日番谷冬獅郎ではない。
氷の翼でそれから自身を守る。
かなり体が押されたが氷の翼を突き破る事は出来ない。
前回のシャウロンを見ている分少し拍子抜けに感じているだろう。
「…どうした、こんなもんか?解放状態のてめえの攻撃ってのは」
「ハハッ!よく防いだね!……でも正直止められるとは思わなかったな。ちょっとショックだよ」
徐々に煙が晴れていく。
「意外とやるもんだね。隊長クラスってのは。でもさ、もし今の攻撃がーーー8倍になったらどうかなァ?」
「…何……だと…」
あ、有名なBLEACHの名言だ。
何だかんだでこれまで聞いてこなかったんだよな。
ちょっと感動的だ。
そんな感情を覚えているところにルピの他の触手、7本が日番谷冬獅郎に殺到する。
隊長ともあろうものが油断するとは…
立てなくなった日番谷冬獅郎は地に落ちていく。
「言ったろ?4対1でいこうよ、ってさ。ア、ごめーん。8対3だっけ」
「なあんだ。話になんないね。キミ達ホントに護廷十三隊の席官?つまーんないっ」
ルピが席官達に話しかける。
「本当につまらないな。ヤミーもそう思うだろ。プール」
「ルピの野郎1人で全員取りやがって。ルビー」
「憧れの十刃に成れた事だし調子に乗っているんだよ。少しくらいは甘く見ようよ。ビール」
「それでもヒマだっツーの。下駄野郎も来ねえしな。ルーキー」
「向かっては来てるんだけどね。遅いね。何か準備でもしてんのかな。キル」
「てめえ!さっきから[ル]攻めしてんじゃねえよ!もうねえよ[ル]!!!」
「戦略だと言ってよ。それにまだあるよ。暇なら考えてなよ」
暇になった俺らは暇潰しの最終手段であるしりとりに手を出していた。
本当は混ざってきてもいいのだがここは弱いと思わせる作戦もあるので余り混ざりたくない。
敵が侮ってくれた方がやりやすいからな。
強い敵となんか戦いたくない
やりたくない。
働きたくないでござる。
という訳だ。
そして遂にルピの触手に3人が捕まってしまう。
ルピは触手の先を針だらけにする。
この様にルピは自分の触手の先を好きな形にできる。
ここを針ではなく違うものに変えてしまうことも出来るが変えたらこの作品はR-18に変更しなければ無くなるので普通に針だ。
それを松本乱菊に向かわせる。
しかし例によってまた邪魔が入る。
「いやァ〜〜〜間に合った間に合った。危なかったっスねえ〜〜」
「ーーー………誰だよ、キミ」
「あ、こりゃどーもご挨拶遅れちゃいまして。浦原喜助、浦原商店でしがない駄菓子やの商店やってます。よろしければ以後、お見知りおきを」
紅姫をルピに向けるがワンダーワイスが浦原喜助に背後から襲いかかる。
これは予想でしか無いが藍染が危険視している山本元柳斎、黒崎一護、浦原喜助に反応しているのでは無いだろうか。
もし、ここにやってきたのが黒崎一護でも襲いかかった筈だ。
それを確認することはでき無いのだが。
「…へえ、随分変わったヒトがいるじゃないスか」
ワンダーワイスが
余りの速度に驚いていたが流石天才、肩を掠っただけとは。
「いやァ、ビックリしたっスねえ。…何スか今の技?見たことない技だーーー…」
そして背後から今度は直撃する。
いや、避けたな。
見て分かったが今義骸、囮に使って避けたな。
この感じだと後ろから来てたのに気づいてたな。
そして森の中に瞬歩で移動した。
藍染並に驚いたわ、これ。
それに気づかずヤミーが喜び出す。
「教えてやろうか!!今のは[
義骸に虚弾をぶつけて地面に叩きつける。
ヤミーは本当に
そうすれば義骸に虚弾をぶつけている事にも気づくだろうに。
「…やれやれ…僕の邪魔してくれた奴だから僕が殺してやろうと思ったのに。ヤミーの奴……あれじゃ、どのみち生きちゃいないな。まっ、しょーがない!こっちはこっちで続きしよっか♡オネーサン達!」
そこにはまた捕まっている松本乱菊がいた。
いや、早すぎだろう。
副隊長なのだからもう少し…ねえ。
これなら第3席と交換した方がいいんじゃないか?
「…あんたさ。ずーっと思ってたけど随分お喋りなのね」
「ーーー……それが何さ?」
「あたし、お喋りな男ってキライなのよね。なんか気持ち悪くって」
「…オネーサンさ、キミ今僕に捕まってるってこと忘れてるでしょ?キミが今生きてるのは僕の気まぐれ…………僕の機嫌を損ねたら直ぐに串刺しにーーー」
松本乱菊に針をまた向かわせようとしたが触手は動かなかった。
それは当然だ。
拘束に使っていない触手4本は凍っていたからだ。
普通なら凍っているなら冷たさで気づくだろうがルピの触手には感覚が通っていない。
触手を操作することは出来るが冷覚や痛覚は無いのだ。
そのため先ほど浦原喜助に切られた時にルピは痛がらなかったのだ。
痛みが無いということは傷を気にせず動く事が出来るということ。
しかし裏を返せば自分がどういう状況にあるかを理解出来ないのだ。
感覚は信号だ。
信号を無視した結果は色々とあるが繰り返し続ければあるのは[死]一つだけ。
「…1度攻撃を加えた相手に対して気を抜きすぎなんだよお前は。[残心]って言葉知らねえのか?」
「お前…まだ生きてたのか…」
「氷輪丸は氷雪系最強。砕かれても水さえあれば何度でも蘇るさ」
「くそっ…!」
松本乱菊達を拘束していたのを放り投げ、それを日番谷冬獅郎に向ける。
4本だけでもないよりはマシだろう。
相手が日番谷冬獅郎ではなければ。
「止せ、もうお前に勝ち目はねえ。仕込む時間は山ほどあった。お前は俺に時間を与えすぎたんだ。お前の武器が8本の腕なら俺の武器は…この大気にある全ての水だ」
「…な……うわぁぁあああああ!!!」
「
「…悪いな、8本じゃ少し足んなかったろ」
「いや、少しどころじゃないでしょ」
声の主を確認しようと日番谷冬獅郎は後ろを向く。
しかし声の主はそこにはおらず、既に凍らされたルピの前に移動していた。
斬!!!
何かが何かで切られた音がした。
それが何回切られたのか、何で切ったのかは分からなかった。
何を切ったかのは直ぐに分かった。
ルピを閉じ込めた千年氷牢は跡形もなく、空気中に散り、幻想的な雰囲気を醸し出していた。
それをやったのが自分程の背をしている破面でなければ。
「アーロニーロ様、有難うござっ!!」
感謝を示すルピの腹を俺は手加減して蹴った。
俺の手加減は常人の手加減では無いのでアバラが半分はいっただろう。
「調子に乗りすぎ。俺の
「も…申し訳……」
「そこで反省してなさい。帰ったら
自分の一つの失敗で簡単に十刃から落とされると伝えられルピは悲観する。
しかしルピは十刃から落ちることよりもアーロニーロに失望されたと思い悲観していた。
それが分かるのは同じシリーズだけだが。
「久しぶりだね」
「やはりお前…あの時の」
「そうだね。で、どうする?俺を殺す?」
「そうだな。そうさせてもらーー!?」
目の前にいる破面は強いと感じていた。
数字は油断していた方より多いがNo.10にはタメ口なのにこの破面には敬語を使っていたことも不思議に思った。
単純に自分より高い数字だとも考えたがこいつの性格では藍染以外は有り得なさそうだ。
一先ず様子見で切りかかろうとしたが、その攻撃は相手に届かなかった。
いや、行為にも移れていなかっただろう。
目の前にいる破面は一瞬で間合いを詰め、日番谷冬獅郎に近づいた。
そして日番谷冬獅郎のおデコをデコピンした。
デコピンと響きは可愛いものだが威力は可愛さ等存在しなかった。
その一撃は先ほどのNo.6の8本の触手の一撃より重く威力があった。
日番谷冬獅郎は遥か遠くに弾き飛ばされ、気を失った。
これがおデコではなく四肢のどこかであれば気は失わなかっただろう。
顔に当たったことにより脳震盪を起こして日番谷冬獅郎の意識は刈り取られた。
周りの者達は何が起きたのか理解していなかった。
2人が話していたと思ったらいきなり日番谷冬獅郎が立っていた場所に破面が立っていて日番谷冬獅郎は姿を消していたのだ。
デコピンをされたと分かっているのはワザを出した本人とそれを受けた日番谷冬獅郎だけだ。
「おお、アーロニーロの奴怒ってやがる。こりゃ近づかねえほうがいいな」
「何スか…今の」
浦原喜助は驚愕していた。
あちらの戦いも確認していた。
何かあれば助けに行こうと。
しかし相手は油断していて簡単に勝てると思いこちらのヤミーという破面を相手にしていた。
そのお陰で十刃の最低ラインの力を確認することができた。
日番谷冬獅郎も敵を倒していた。
安心して目の前の敵を倒せると思っていると。
何かを切り捌く音が聞こえ見ると千年氷牢は無くなっており、更に日番谷冬獅郎も一瞬で消えた。
霊圧の反応から場所は分かったがそれはあまりにも離れすぎている。
何よりも驚いているのがそれを引き起こした破面だ。
ここに来る時に確認した霊圧は3つ。
ルピ、ヤミー、ワンダーワイスの3つ。
あの破面を確認出来なかったのだ。
そしてあの破面の霊圧だ。
出ている量は決してお世辞には多いといえない。
尸魂界に住む一般市民と同じくらいだろう。
しかし、滲み出るように感じる霊圧は深く重く、幾つもの負の感情を凝縮したような。
これには触れてはいけない、逃げろ、しかし絶対に目を離すな。
離した瞬間殺される。
そう、本能が告げている。
そして敵であるはずのヤミーも殺したい相手が目の前にいるいるというのに動けずにいた。
ヤミーも同じだった。
自分は仲間だから殺されない。
それを自信満々に言えることは出来なかった。
まるでこの世の全てを飲み込んでしまうような威圧感がそこに存在していた。
アーロニーロが怒り、それから3秒。
その3秒の間は誰も動けなかった。
しかし3秒後、簡単に動けるようになる。
空から光が降り注ぎアーロニーロ達を包んだのだ。
それに伴いアーロニーロは霊圧を0にした。
「任務完了か…じゃあヤミー、ルピ、帰ろうか」
「…お、おう…」
「じゃあ、またね。今度はもっと遊ぼうね」
書きすぎた。
祝50話の記念に2連続投稿で軽めにやるつもりが……
まあ、明日も普通に投稿出来るので問題は無いでしょう。
これからも第9十刃に転生したが最強だったをよろしくお願い致します。