第9十刃に転生したが最強だった   作:飛翔するシカバネ

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確認、そして出会

与えられた部屋は家具とよべるものもない殺風景な部屋だった。

 

それも当然だろう。

まだ、建設中の建物だ。

家具よりも外観を建てるのに必死なのだろう。

 

 

さて、まずはなにをするかな。

 

 

 

 

 

 

 

身体を左右や前後に曲げたり体操をしている。

虚での姿が蛸だったせいか、身体が柔らかい。

前世では指先がつま先に届くか届かないかの所だったのに今は鉄の拳に出てくるインドのヨガ名人のような柔軟さだ。

 

 

 

次は能力の確認をしようとしていると扉が叩かれた。

 

 

「服が完成しましたのでお持ちしました」

 

 

声が聞こえ、雑用係の破面だとわかった。

 

 

「入っていいよ」

 

先程採寸をした破面とは違い顔全てを仮面で覆っている。

しかし先程の破面と同じで仮面の奥の瞳は恐怖に満ちている。

 

 

破面は俺の前に跪き、服を差し出した。

 

服を受け取り俺は驚いた。

 

 

アーロニーロは日光が弱点だ。

そのため、服は一切日光が当たらないようになり、肌の露出は零になる。

小さく自分のサイズにはなっているものの原作と殆ど変わらない服が目の前にあった。

 

弱点になるか判明していないのにこの服になるとは…

太陽を再現するのは虚夜城での設備が整ってからだ。

 

 

やはり漫画の世界か。

原作の通り世界が進めようとして運命が働いているのかもしれない。

 

因みに、仮面はあったが短くなっていた。

 

……なんか見たことあるな。

なんだっけかな?

………あ!MÄRのイアンの仮面だ!

 

そういえばそっくりだもんな。

 

 

服を着終わると破面が部屋を出ようとしたので引き止めた。

 

 

「鏡はあるか?折角服を着たんだ。姿を見てみたい」

 

破面は小さく頷いて、部屋から退室した。

 

忘れていたが自分の姿を俺は確認していなかった。

服も着ていい機会なので持ってきてもらうことにした。

 

 

 

5分後、霊力を確認していた俺の部屋に姿見を持った破面が帰ってきた。

 

 

姿見を部屋に置き、今度こそ破面は部屋から帰って行った。

 

 

姿見の前に立ち自分の姿を見る。

 

鏡の中には幼いの子どもが立っていた。

身長は150も無いだろう。

しかも、髪は真っ白で瞳は紅い。

そして俺はこの姿に身に覚えがあった。

 

年齢は下がってはいるが俺が中学生の時に病に伏した時に想像していた姿と瓜二つだった。

 

普通の人なら悶えるかもしれないが、俺は治りかけとはいえまだ患者といえるため、俺の姿はただテンションを上げただけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊力の確認に戻る。

 

比べる対象がいないため多いのかは分からないが、さっきからずっと体内を巡らせているのだが一向に消費した気がしない。

 

体内を巡っても消費しない可能性もある。

 

ただ最初ぎこちなかったのが意識しないでも巡らせる事ができ、身体が軽く感じた。

 

霊力を使い、身体能力を上げる事も原作ではあったはずだ。

これが無駄になってない事を何かに祈った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後も1人で試せる事は試した。

あとは、原作能力である『認識同期』と『喰虚(グロトネリア)』の二つだ。

この能力は自分1人だけじゃ試せない。

 

 

 

どうしたものかと悩んでいると、

 

 

「確認は済みましたか?」

 

 

後ろから声をかけられた。

 

 

「まだ、二つ程済んでいない」

 

「私が誰だか質問しないのですね」

 

「質問に対して質問で返すのは失礼だからな」

 

「あら、子どもの癖に紳士的ですね」

 

 

振り返ると女の破面がいた。

髪は長く青紫色だ。頭にかぶっている仮面には穴が七つついている。

雑用係の破面とは違う雰囲気がある。

 

「それにしても隙があり過ぎですよ。そのような振る舞いで良く生きてこれましたね」

 

実は俺は女の破面が入っていていたのは気づいていた。

霊力を薄い膜の様にして自分の周りを円のように覆っていて、そこに入るものを感知する事ができる。

霊力の運用を色々試している内に編み出したものだ。

そして、違う原作の狩人×2を真似ただけだったりする。

 

 

しかしそれは口に出さず、

 

「ご忠告、感謝する。

知っているかもしれないが、俺はアーロニーロ・アルルエリだ。

アンタの名前は?」

 

「私の名前はアサレア・ブルニルダよ。

藍染様の命令での能力を試しに来たわ」

 

名前があるという事は自分と同じだという事。

 

そして来た理由は願ってもなことだった。

 

 

「それは、良いタイミングだ。一通り能力は確認したが、一人で確認できない能力があって困っていたんだ」

 

「それは良かったわ。

ここでは試せないから外に行きましょう。

藍染様からは許可を貰っている事だし、ちょっとデートと洒落こもうかしら」

 

 

アサレアは手を取り、強引に体を引っ張っていく。

 

「女性に先導されなくても1人で歩けるので離してもらいたいのだが」

 

手を話すように抗議したが、

 

「子どもはお姉さんの後に来ればいいのよ」

 

結局手を離してもらえないまま砂漠地帯に出掛けた。

 

 

 

 

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