第9十刃に転生したが最強だった   作:飛翔するシカバネ

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再会、そして属官

朽木ルキアの霊圧が途切れたあと、黒崎一護はグリムジョーと戦っていた。

 

それも終わりを告げた。

 

勝者は黒崎一護。

十刃同士の戦いだと錯覚するような同等の激闘を過ごした。

 

両者共に肩で息をする状態だ。

 

仮面が剥がれ、解放状態を解かれ、それでもグリムジョーは黒崎一護に刃を向ける。

 

「もう止めろ、グリムジョー。てめぇの負けだ。俺のことが気に食わねぇなら、何回でも戦ってやるさ。だから、今はもう止めろ」

 

「ふざけんな!!!てめぇは…」

 

そのあとの言葉は紡げなかった。

 

突如飛来した虚閃により、グリムジョーは飛んでいった。

幸い死んではいないようだが、戦闘に参加することはできないだろう。

 

「十刃の方に虚閃を当てるなど烏滸がましい事ではございますが、私も命令されているので文句は後ほどアーロニーロ様にお願い申し上げます」

 

「誰だ、お前は…」

 

虚閃の発射地点には顔の上半分に仮面をつけた破面がいた。

 

「私ですか?私の名前はルーネスといいます。以後お見知りお気を」

 

ルーネスと名乗った破面は綺麗に90度に腰を曲げ、挨拶をするを

 

「なんで、グリムジョーに向かって攻撃をした?仲間じゃないのか?」

 

「話はスムーズに行きましょう。第六十刃様は確かに全体を見るなら上司に当たります。しかし、私は第九十刃様の従属官です。他の科の上司より、自身の科の上司を優先したまででありまして。今度はこちらの用事になります」

 

「私と戦って頂けますか?」

 

「いや、戦わない」

 

「理由の方は?」

 

「俺は織姫を助けに来たんだ。なら、ここで助けれれば問題は無い。立ちはだかるというのなら遠慮はしないが」

 

「それは困りましたな。理由ですか……さすがに女性を餌に戦うのはどうにも私自身も気が乗りませんし……ああ、そうですね。情報を教えるというのはどうでしょう?」

 

「…情報?」

 

「はい、私の仲間が倒したのですよ。貴方のお仲間の死神を」

 

ザンッ!!

 

「ルキアをどうした!?」

 

黒崎一護が切りかかる。

ルーネスは腰に携えている斬魄刀を少し抜き、対応する。

 

「私を倒せばお教えしましょう。やれやれ、結局餌にしたような気分です。とりあえず、もう一度名乗りを上げさせて頂きましょう」

 

「私は第九十刃アーロニーロ・アルルエリ様に仕える従属官の一人、ルーネス。少しの間ですが、お覚えください」

 

ルーネスは斬魄刀を引き抜き、解号を紡ぐ。

 

 

 

「舐めろ、『猛毒宴(ベネノモルタル)』」

 

 

解放と共に霊圧が吹き荒れる。

 

自身を十刃でないと語ったルーネスに対して、黒崎一護は一瞬気を緩ませた。

 

グリムジョーよりは弱いとそう、考えてしまった。

 

グリムジョーがここで仲間であったら、そして喋れるほど回復していたら何か変わっていたのかもしれない。

 

彼らは十刃の実力を持つ。

 

しかし、アーロニーロに言われ、十刃になる事を許されない。

 

そんな強敵でいて、不気味な連中なのだ。

 

そんな一味のルーネスの姿は分からなかった。

 

なぜなら、ルーネスは…

 

 

 

解放したその場所にルーネスはいなかったのだから。

 

 

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