俺は自室にいた。
新しい服を作ってくれているのだ。
なぜ、新しい服が必要なのかというと『霊力網繭』によって服がダメになったのだ。
まだ、俺は完璧に能力を支配しているとは言えない。
ミスも多いし、霊力を身体に覆うのも穴が多い。
その穴の部分に糸が付着して取れなくなったのだ。
帰りにそれに気づき、なんとかしようとしたが無理だった。
雑用係とはいえ仕事を増やす事になって少し、申し訳ない気持ちになる。
「アーロニーロ、君には罰として少し遠出してもらおうと思っている。」
呼び出された時、案の定俺は叱られた。
顔が笑っている分凄く怖かった。
「あとは任務として、アサレアがいなくなった分の穴を埋めるために新しい大虚を連れてくるんだ。
アジューカス級でもいいが、なるべくヴァストローデ級を連れてきたまえ。」
罰は新しい人材のスカウトか…
「ギリアン級以下は食べてもいいよ。君のその能力で」
報告は『認識同期』で伝えられた。
戦った相手の情報を同胞に伝える力と原作では言っていたが死ぬ以外は自分の情報を選んで送れるようだ。
「『認識同期』と『
俺は藍染に2つの能力しか教えてない。
全ての能力を与える意味も無い。
所詮、奥の手というやつだ。
ウルキオラだって第2段階の帰刃を藍染に言ってなかったはずだ。
決して能力に恰好いい名前をつけたいが、まだ思いついてなくて命名してから報告しようとは微塵も思っていない。
変身能力は『喰虚』の1部として伝えた。
ということで俺は遠出してくることになったのだが、仕事が忙しいらしくなかなか服がこない。
今は仮の服を着ている。
白い無地の全身ユニ●ロみたいな適当さだ。
そうだ、暇潰しに虚夜宮を散策することにしよう。
といっても建築中。
散策するといってもたかがしれてる。
なので、この頃に会えた原作キャラに会いに行こう。
きっと素敵で殺伐とした出会いが待っているだろう。
虚夜宮の近くの砂漠(周り全て砂漠だが)で骨を投げて犬と戯れている破面を見つけてしまった。
俺はそれを影からそっと覗いている。
顔はどちらも嬉しそう。いや破面の顔は嫌そうだ。
できれば犬に近寄りたいが、破面の方のインパクトが強過ぎて近寄り難い。
犬に向かって食べ終わった骨を投げているだけだが遊んで見える。
最初見かけた時は原作キャラに会え、嬉しいものだったが今は気まず過ぎて嬉しくない。
立ち去ればいいのだろうが今俺は、岩陰に隠れているがそれ以外に隠れる場所がない。
近寄ってあちらがこちらを視認する前に高速で移動して岩陰に隠れたのだ。
彼の性格の事だ。
自分の弱みにもなりそうな事を見られたら怒り、殺しに来るだろう。
誰か言わずにここまで話してきたが原作キャラで破面で犬と同伴なのは1人だけだろう。
ヤミー・リヤルゴだ。
犬の名前はクッカプーロとかだったと思う。
彼の意外な一面を見れて良かったと思いオレはここに隠れ続けばいいのだろうか。
いい暇潰しになりそうだ。
「お前、あそこでなにやってやがった」
暇潰しになりませんでした。
暇潰ししてたら暇になって暇潰しに犬を眺めてたらすごく和んだ。
それで一瞬、気配だしたらバレた。
しかもヤミーじゃなくて犬に。
骨を追ってたスピードより遥かに早いスピードで岩陰を回り込まれた。
そのままなし崩しにヤミーにもバレた。
そして現在ヤミーに睨まれているという訳だ。
俺は恨めしそうに犬を見る。
犬が吠える。
可愛いから許す。
さて、そろそろ質問に答えよう。
「俺は新入りでね。虚夜宮で強い奴に挨拶に行こうと思っていてな」
「新入りなんて俺は聞いてないけどな」
いや、いちいち言うわけないでしょ。
十刃に新入りが入るとかならまだしも。
更に言われても覚えられないでしょ、アンタは特に。
言わないけど。
「まだ、1日も経ってないからな」
そうまだ、1日も経ってない。
いろいろあったが虚夜宮に来てからまだ、1日も経ってない。
毎日がここまで濃いと俺過労死するよ。
まあ、ずっと夜だから1日とか分からないけどな。
「アンタはこの虚圏の中でも上位の強者だと思った。
だから話そうと思ったんだが、取り込み中の様だから岩陰で終わるのを待っていたんだよ」
少し機嫌が良くなったみたいだ。
ヤミーは顎に手を置き、俺に質問した。
「何処から見てやがった」
嘘をつくべきか…
気づくかなそうだが野生の感も鋭そうだしここは…
「10分ほど前から」
時間にすればわかりにくいだろう。
具体的にしなければヤミーもそう気がつかない。
と思ったら、
ズドンっ!!!
拳が振り落とされた。
「なにすんだ!!」
俺がいた場所には小さなクレーターが出来ている。
「お前…なかなか早いな」
質問したんだけど。
「大丈夫だ。殺しはしないでおいてやるよ。記憶無くなるまで殴るけどな」
お前の拳で殴り続けたら肉塊になるわ!
っていうか犬いつの間にそんなに離れてやがる。
想像はできるけどな!
「行くぞオラァっ!」
ちくしょー、やってやるよ!
砂漠の中に2人の破面がいた。
片方の大柄の破面は地面に寝転がっている。
もう1人の子どもの様な破面は片膝をついている。
っていうか子どもは俺だ。
なんとか死んでいない。
喧嘩すんな、とかいわれてるのに普通にやり合ったな。
つい、身体にかけているギリアン級に見えるセーブが外れて、ヴァストローデ級になったせいでヤミーの戦闘狂が発揮したからな。
普通に
ぶっちゃけ大分あばれた。
クレーターが周りに幾つも出来ている。
あっちは体力が、こっちは精神力が疲れた。
能力使うと藍染に怒られるからヤミーはそのまま戦ったし。
こっちは食ってきた虚の分霊力と体力があるから消耗戦は強い。
がヤミーは防御を無視して攻撃できるのか、防御したら腕が何回転かしたからな。
高速再生出来るとはいえ限りがあるから攻撃躱すの凄く疲れた。
「お前新入りの癖になかなか強えじゃねえか」
新入りは関係ないと思うが。
「アンタも化け物みたいに強いじゃないか。なんだあの攻撃。防御を貫通してダメージとか避けるのすげー苦労したわ」
「はっ!当然だ」
ワンワン!
犬が寄ってきた。
お前だけ安全圏にいたな。本当に被害が当たらない場所まで逃げてたなお前。
「もうどうでもよくないか」
俺は声をかける。
「何がだ」
いや、お前の襲いかかってきた理由だよ。
「俺はアンタに挨拶に来た。それで手合わせすることになった。それでいいよなってことだよ」
「俺ももうめんどくせえ。それで勘弁してやる」
この後いろいろ話した。
強い敵と戦いたいとか、退屈な時に戦えて良かったとか、犬好きな話とかした。
まあ、戦いはヤミー、犬の話は俺がしたのだが。
そしてわりと仲良くなった。
月灯りの中で俺はヤミーとしゃべり続けた。
さて、帰るか。
俺は立ち上がった。
「お前の名前は?俺はヤミー・リヤルゴだ」
そういえば聞いて無いし言って無かったな。
一方的に知っている性で自己紹介もしてなかった。
「俺はアーロニーロ。アーロニーロ・アルルエリだ。
またな、ヤミー」
手を振り俺は虚夜宮に帰る。
いい暇潰しにはなったかな。
「また、やりあおうぜ!」
「誰が、やるか!」
部屋に帰ると完成した服が置かれていた。
さて、出かけるか。
キャラの話し方がわからなくなってきた件
ということで台詞やキャラがおかしくなりそうです。