本城先輩を高城先輩にしてるところがありました!
なんてミスなんだ・・・っ!!
ソウタは戦っている。自分自身を蝕む感情と。
月守は恐れている。仲間たちの悪意を。
そして俺はどうしようもなく怒っている。本城先輩、いや、本城に対して。
「ほんじょぉぉぉぉぉおおおっ!!」
俺は吠える、しかし本城はただ笑うだけだ。
自らの力を信じているから。
自らの力に酔っているから。
「いらっしゃい、赤木くん、月守ちゃん。」
その言葉に一度深呼吸し、歯を食いしばる。
「本城、アンタやり過ぎじゃねえか?ここまでのことをするとはよ。」
「あら、礼儀がなってないわよ?最低でも先輩かさんをつけること。勿論、様でもいいけれど。」
そういってお決まりの笑みを浮かべる。
「言ってろ!」
俺はすぐに飛びかかっていった。
しかし、俺の前に数人の男が立ちはだかった。
「コイツら・・・剣道部か!?」
「そうよ?せっかくだから、少し痛めつけようと思ってね。」
そういって高城が手を振りかざすと、俺にいくつかの矢が迫る。
しかしそれは、月守の膜によって阻まれる。
「気をつけてください!弓道部の方もいます!」
「ああ!助かった!」
俺は迷いなく剣道部員に近づくと、殴りかかる。
しかし、剣道部員は摺り足で回避し、竹刀で突きを放つ。俺もそれをギリギリで回避し、距離をとる。
「クソ!邪魔すんな!!」
俺は剣道部員から強引に竹刀を奪うと、横に払う。
すると、剣道部員の一人が崩れ落ちるが、まだ立てるようだ。
「このままじゃ、まずいか?」
打開策を考えるが、いまいちピンとこない。
そう考えている間に、矢が飛んでくる。
しかし、矢については、月守がなんとかしてくれている。だが、やはり限界は近いようで、段々と膜の強度が下がっている。
「スマンが、さっさと決めさせてもらうぞ。」
俺は今までの遠慮を止め、剣道部員を攻撃しはじめた。
蹴り、受け、薙ぎ、突いた。
それによって、剣道部員全員が倒れる。
「何だ・・・・?」
何時もより調子がいい、体が思うように動く感覚。
これが火事場の馬鹿力というやつだろうか。
俺はその調子で弓道部員に向かって走り、弓を折った。
それでも襲いかかる弓道部員を殴りつけ、気絶させる。
「どうやらここまでか?」
俺は息を整え、余裕たっぷりといった顔で挑発してやった。
「ふん、いいでしょう。確かにあなたは使えるみたいね。」
一瞬怒りを見せたが、すぐに余裕を取り戻したようだ。
「使えるねぇ、残念ながら使われる予定はねぇんだよ!」
俺はそのまま本城に飛びかかる。
「確かに強い、でも私の力の方が上ね。」
「!イタル!?」
ソウタが叫ぶ。
その時、俺の鼻に香水の匂いがした。
その香水は、俺の感情、心を刺激し、取り込もうとしていた。
「これが私の魅惑の香水(ベルパヒューム)よ。どう?もうあなたは私に抗えないわ。」
「赤木さん!!」
月守が叫ぶ。
気持ち悪い。俺に張り付き、俺を侵そうとしている。
それはあまりに醜くて・・・吐きそうだよ。
俺は睨む、このクソ女を。こんな力でソウタを、みんなを操ってたのかよ・・・!
「な、何よ!その目は!!」
本城は慌てている。相当自信があったんだろう。
だが俺はまだコイツが憎い、殴ってやりたい!!
俺のなかで炎が暴れているようだ。その炎が本城の香水を燃え尽くしていく。体が熱い。
一歩進む。二歩進む。三歩進む。
「ま、待ちなさい!あなたのこと気に入ったわ!私に協力しなさい!悪いようにはしないわよ!」
本城が何か言っている。
「私の力を使えば人なんてどうだってできる!お金でも、権力でも、夢でも、女でも与えてあげるわ!!嬉しいでしょう!?」
本城が何か言っている。
「そんな、嘘、私は、こんな、ちがっ!!」
俺は全力で踏み込み、全身の力を一点に込めるようにコイツを殴り飛ばした。
***
「大丈夫か?ソウタ。」
「ああ、本城先輩のほうが心配だよ。・・・死んでないよね?」
「ああ、半殺しって言ったろ?」
「明らかに8割ぐらいいってるでしょ。」
俺はソウタが本城のベルパヒュームとやらから解放されたのを確認し、本城と剣道部、弓道部用に救急車を呼んだ。
「本城先輩、またこういうことするんでしょうか・・・。」
「そう心配しなくてもいいだろ?本城は馬鹿じゃないっぽいし、自分より上がいることを自覚出来たはずだ。俺たちや、他にいるかもしれない異能持ちにな。」
「そう、ですよね。」
「・・・まあもしまたこうなったら助けるよ。俺や、ソウタがな。」
あ、操られてたソウタは頼りないか・・・
「おい、聞こえてるぞ。」
「スマン、また心の声が。」
「・・・フフッ。」
月守が笑う。どうやら安心してくれたようだ。
「あの、良ければ私のことは名前で呼んでください!」
「ああ、よろしくかすみ。俺のこともイタルでいい。」
「俺のこともソウタでいいよ!よろしくかすみ・・・ちゃん。」
「なに照れてんだよ。」
「しゃ、しゃぁねぇだろ!てかなんでお前は平気なんだよ!」
付き合ったこともないくせに!とほざくソウタを黄金の右で沈める。
「ふふっ、よろしくお願いしますね、イタルさん、ソウタさん!!」
レディには優しく?
悪者には容赦せんよ?
まあレイナーレみたく消しはしませんが、取りあえず全治数ヶ月くらいの怪我じゃないかなぁ。
こんな感じで進みますが、どうかよろしくお願いします!