我が道を行く為   作:グランドール

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初めに名前を伏せたキャラを登場させたものの、誰かすぐバレそう。


10話 誰だよ、お前

ー???sideー

 

「全く、最近は本当に物騒になった。」

 

まさかイタルが巻き込まれるとは・・・

最近は″神器″を持つものが集まってきているようだ。

 

「目覚めは近いか・・・。」

 

・・・・その時は私がどうにかしなければな。

 

ーside outー

 

 

「お前も随分甘いよな。」

「・・・まあそうかもな。」

 

前回の事件から土日を挟んだ休み明け。

俺は呆れていた。

ソウタは、どうやら本城の見舞いに行っているらしい。

 

「あんだけやられた相手を心配できる神経が分からん。まさかまた操られてないよな?」

「・・・まあ確かに異能の効果が無くなっても、好きだった記憶が無くなる訳じゃないからなぁ。全く影響がないとは言えねぇ。それでもさ、先輩はやり直せる人だと思ったからさ。」

「ふぅん。」

 

まあ好きにすりゃあいい。分かってるなら俺がどうこういう必要はないだろ。

 

「おはよーございま~すっ!」

 

後ろからの声に振り返ると、まだ三十メートルはありそうな距離から手を振りながら駆け寄ってくる月守あらためかすみに、犬を連想してしまった俺は悪くないと思う。

 

***

 

 

俺は夢を見ていた気分だった。

 

「また異能か?もう本城のことでお腹いっぱいだぞ。」

「ああ、俺もそれにはどういだ。」

 

俺の疲れた声に、同じく疲れた声で同意するソウタ。

なにが起きたかというと・・・・

 

「ほ、本当に誰も覚えてないんでしょうか?」

 

そう、誰も覚えていないのだ。本城の異能によって俺やかすみを襲った記憶も、何一つ、綺麗さっぱりと。

 

「・・・逆に俺たちの記憶が間違ってるってのは?」

「なくはない、でもそうなると本格的に俺たちは終わりだろ。」

 

異能によるものなら俺たちはソイツの術中で、そもそも頭がイカレてるならそれこそどうしようもない。ソウタの予想は最悪の部類だろう。

 

「ソウタさんの眼鏡で何か見えませんか?」

「んん~、確かに何か手を加えた後みたいなのはあるな。でもなんだろ、異能とは違うような?」

「おいおい、まさか別の力ってか?いつからこの世界はファンタジー物になったんだよ?」

 

もう聞きたくないんですが。

まあこれからの為に聞かなきゃ駄目なんだろうなぁ。

 

「まあ俺の眼鏡で何かされたってのは分かったな。」

「俺たちはなんで大丈夫なんだろうな、何か意図があるのか、出来なかったのか。」

「まあ心の準備をしといた方がいいかもな。」

「ですね。」

 

全く、また分からないことが増えた。

 

「あの!」

「どうした?」

「放課後、本城先輩の所に行きませんか?」

「そりゃまたなんで?」

 

本城の異能の特性上、あまり近づきたくないのだが。

 

「本城先輩の能力の詳しい話を聞いておきたいんですよ!もしかしたら新しく何か分かるかもしれませんし・・・。」

 

なるほど・・・確かにそうだろう。分からない事が多いんだ。情報を集めるのは悪くない。

 

「・・・そうだな。この際ビビるのは止めて行ってみるか。」

「ああ、案内するよ。」

 

あの時は効かなかったが、その訳が分からないのだ。あの時は腰巻きも出していなかったから、異能のおかげという感じでもない。

 

俺は余りの進展の無さに頭を抱えた。

 

 

***

 

 

「ここだな。」

「ああここだ。」

「ここですね。」 

 

俺、ソウタ、かすみの順にここであることを確認する。

 

「じゃあ、開けるぞ?」

「ああ、頼むソウタ。」

 

俺たちはソウタを先頭にゆっくりと部屋に入ろうと「あ、ソーくん!!」

 

・・・・・

 

はあ?

 

「ソーくん!またきてくれたのね!って、アナタたち!?アナタたちまできたの!?」

 

・・・・・

 

はあ?

俺はあまりのことに頬をひきつらせた。

 

「ひっ!?ご、ごめんなさい!あ、あの時はその、私がバカだったのぉ、だからゆ、許し・・・」

「おい、ソウタ。コイツ本城だよな?」

「お、おう、そうだよ?」

 

なにコイツ、こんなキャラかよ。

ていうか・・・・

 

「ソーくんって?」

「お、おう。そう呼ばれてる。」

 

はぁ、マジか、マジだよな?

・・・もう、いいです。

 

「おい本城。」

「はっ、はい!?」

「取りあえずお前の異能のことを聞きにきただけだ。落ち着け、な?」

「は、はいぃぃぃぃ。」

 

コイツビビり過ぎだろ。

ちょっと殴っただけじゃん。あ、結構怖いもん?そうすか・・・。

 

「わ、私の異能は、香水の形で、その、私を好きに、好きにさせる香りがでます・・・。」

「・・・他は?」

「へっ!?他!?え、えっと、ふ、普通の香水の香りもだせます!」

「・・・そうか、ご苦労さん。」

 

明らかにホッとする本城に自分が悪いの?という気がしないでもないが、切り捨てた。

コイツがやったことは、簡単に許されることじゃないはずだからな。

 

「なあ、俺はもういいか?」

 

本城の反応はどう見ても俺を恐れている。ソウタとかすみは恐る恐るではあるが、ここまでではない。

それに、聞きたいことは聞けたからな。

 

「ああ・・・そうだな。そうしてくれ。」 

「二人はもう少しいるのか?」

「ああ、俺はもう少し。」

「私もそうします。」

 

ソウタはどうやら分かってくれているようで、俺を送り出す。

二人はまだ話したいことがあるようなので、俺だけ帰ることにする。もしなにか気になることがあれば、明日教えてくれるだろう。

 

俺は病院を後にした。

 

 




Q.イタル「いつからファンタジー物になったんだよ。」
A.最初からです。

Q.なんで本城先輩あんなキャラに!?
A.俺の中のSが・・・ 

Q.いい加減裏の世界のこと理解させないの?
A.もう直ぐイタル達に教えますよ。

Q.上の質問なんて聞いてないんだけど?
A.スイマセン!やりたかったんです!!(´;ω;`)
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