我が道を行く為   作:グランドール

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主人公の考え方を伝えられたらなぁ、と思います。


14話 俺も弱気になってたか

「ただいま。」

 

家に着いた俺は一息つこうとリビングへ向かう。

 

「おかえり。」

 

爺ちゃんが隣のキッチンから声をかけてくる。

 

「ごめん、最近任せっばなしだな。」

「いいさ、最近はいつも大変そうだ。家にいるだけの儂がやった方がいい。今日は任せなさい。」

「・・・ありがとう。」

 

俺はソファに体を預ける。

今までとは違う。自身の危険が明確になってしまった。

・・・駄目だな。気を緩めた途端これじゃ。

 

キッチンから包丁の音が響いてくる。

一定のリズムで聞こえる音に、つい眠ってしまいそうになる。

 

「なあ爺ちゃん。」

「ん?なんだい。」

 

聞きたかった。

俺は今、ハッキリとした楽しく生きるという目的を持った。そしてそれがどれだけ困難な事かも理解した。

俺は果たしてやり遂げられるだろうか。

 

「爺ちゃんはさ。どうにもならない、でも諦めたくないって時、どうした?」

 

爺ちゃんは、一瞬とても嬉しそうな表情をして、少し考えた。

 

「難しい質問だ。何が正解かなんて、終わってから気づくこともあれば、永遠に分からないこともある。」

「・・・」

 

そうだろう。何事も人間が観測するには世界は広すぎる。だから俺も恐れている。今まで築いたものが一瞬で壊れるのを。

 

「でももうイタルは気づいてるんじゃないかい?」

「え?」

「イタルはもう自分の信じるものがあって、それを達成するために必要な方法を知ってるってことだよ。」

 

俺が?

確かに進みたい道は決めた。

でも俺が出した答えなんて大したものではない。

 

「爺ちゃん、俺は何も分かんないよ。結構考えたけどさ。どうにも思いつかない。」

 

事実、俺はどうすればいいか分かっていない。

自分や、自分の周りが危険だとわかっただけ。

身を守る術が見つからない。

 

「それだよ。」

「?」

「イタル、イタルは自分がどうすればいいか分からないから、儂に聞いたんだろう?それは十分、一つの方法だよ。」

「!?でも、そんなの誰だってできるさ。俺は自分で何とか出来ないのが情けないよ・・・。」

「そんなこと気にするな。イタルはそれでも諦めたくないんだろう。」

 

そうだ。俺はどうしようもなく弱い。人一人の力なんて大したことないだろう。

でも、協力すれば少しは前に進めるかもしれない。

 

「後は行動あるのみだ。後悔しないよう。今を、精一杯ね。」

「・・・ああ!」

 

やっぱり難しいものは難しい。

出来ないかもしれないんだろう。

でも諦めるかは別だ。

今までも俺はそうやって生きてきた筈だから・・・

 

俺はさっきより前向きになった心に心臓の熱を感じていた。

 

 

***

 

「おーい。来たぞ。」

「ん?おお!!イタル!いらっしゃい!」

 

俺はルネッタ食堂に来ていた。

 

「相変わらずのテンションで安心したよ。というか前回より高めじゃないか?」

「そりゃ楽しみにしてたからね!つい嬉しくなるってものさ!」

 

ふむ、なかなか直球な感情表現だ。照れる。

 

「ふっふっふぅ~っ!惚れた?」

「本当、相変わらずだよ。」

 

俺は微笑んだまま、そっと手を伸ばし、アイアンクローを食らわす。

 

「ちょっ!?まっ!?」

 

ルネッタはしばらくすると動かなくなった・・・。

 

 

***

 

 

「と、いうわけだ。」

 

俺は今、ここに来た目的を果たしていた。

 

「異能じゃなくて神器か・・・。私の予想通り神様からの贈り物だったわけだ!」

「まあ、そうなるな。」

 

俺は魔法使いから聞いた事を話ていた。

コイツも神器を持っている以上、狙われるかもしれないから。

 

「とにかく、出来るだけ気をつけることだ。それに相談ぐらい乗ってやる。」

「ふふぅ、ありがとう!」

 

にやけるように笑うルネッタ。

・・・キモいぞ?

 

「それは酷くない!?」

「いや、さっきの反省を生かしてみた。本当はちょっとドキッとしたさ。」

「イタルは心で嘘つけるの!?」

 

下手に照れてどや顔させるわけにはいかないからな。

 

「とにかく、今日はそれだけだからさ。帰るよ。今日もうまかった。」

「そう?今日は調子いいと思ったんだ~!」

 

俺は扉に手をかける。

 

「イタル、またね!」

「ああ、またなルネッタ。」

 




ヒロインは未定です。ええ。
かすみさんか、ルネッタさんか、原作キャラか。
それこそまだ他のキャラの可能も。
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