「少しは落ち着いたかよ。」
「ああ、まあな。」
俺はソウタとかすみと学校に向かっていた。
「でも、やっぱり怖いです・・・。私たちじゃ、どうしようも・・・。」
かすみがそう思うのも仕方ないか・・・
ソウタの力では戦うことは出来ない。
かすみは自分の神器を悪魔に破られている。
俺も意表はついたものの、倒せる確証はない。
それでも・・・・・いや、無責任な事は言えないな。
「でも、やるしかないよ。戦うすべを探すのもいいし、身を隠す力を探すのもいい。幸いソウタの神器がある。仲間を探す事だって出来るだろ?」
「仲間・・・仲間か・・・・・。」
ソウタはハッとした表情をして、うつむき小さく頷く。
「いいかもしれない。俺たちだけじゃ難しくても、もっと人を増やせば。」
「そ、そうですね!いいかもしれません!」
「じゃあさ!今日の放課後にでも探してみないか?」
リリーとの待ち合わせは九時だし、問題ないな。
「俺はいいぞ。」
「私も是非!」
「よし!忙しくなるな!」
空元気かもしれない。でもソウタたちも戦おうとしてるんだな・・・・。
俺も頑張らねぇと。
***
「やっぱ簡単には見つからないか・・・。」
「うちの学校には四人もいんのにな。」
「疲れましたぁ。」
俺たちは人通りの多い駅前を主に張り込みをしたが、なかなか神器持ちを見つけられないでいた。
こんなに見つからないもんか・・・
なんかデジャヴだわ。
「そろそろ今日は引き上げるか?」
「そうだよな。もう心当たりも・・・・あ。」
「?どうかしましたか、イタルさん。」
やべぇ。ルネッタ紹介しとくべきじゃね?
***
「すまん。紹介してなかったな。」
「全くだな。俺も新しい店のことは知ってたが・・・まさか神器を持っているとは。」
さすがソウタだな。俺は気づかなかったが、とっくに気づいてたか。
「心を読める神器だから、戦えはしないだろうけど。協力してくれると思うよ。」
「うん!私たちみんな同じ状況だろう?協力するさ!」
俺の言葉に、ルネッタが反応する。
さっきまでかすみと話していたが聞いていたか。
「かすみちゃん可愛いねぇ。裏表がここまで少ない子なんてもう奇跡だよ!!」
「・・・興奮し過ぎだろ。」
荒い鼻息で顔を寄せてくるので、変態っぽい。
「失礼な!?」
「だから心を読むな。」
「ふぎゅ!?」
軽めのチョップを食らわす。
すると、かすみが笑い、ソウタがニヤついていた。
「仲がいいんですね。」
「珍しいなぁイタル。惚れたか?」
「イタル君・・・やっぱり“あの時”のは照れ隠しだったのねっ。」
「ふっ、その“あの時”を再現してやろう。」
俺のダブルアイアンクローが決まった。
***
「さて、ここからが問題だよな。」
三人と別れ、自宅に一度帰った俺は、再び駅前に来ていた。
「あと五分か。・・・のど乾いたな。自販機あったよな。」
俺は近くの自販機に寄る。
炭酸飲料を選び、取り出すと一気に仰ぐ。
「ふぅ、さっさと戻ろう。入れ違いになっても困るしな。」
時間も丁度九時になっていた。
俺が戻ると、もうすでにリリーが待っていた。
「アンタ私を待たせる?」
「スマンな、時間ピッタリだしいいだろ?」
「普通もっとはやくくるものじゃないかしら?」
やばい、めんどくさい。
「ハイハイ、五分も待ってないんだから許せよ。」
「なっ!?」
・・・ん?もしかして俺が来てないと思ってからかってた?
・・・・・
「ぷっ。」
「わ、笑うなーーー!」
意外と馬鹿かもしれない。
そんなことを思いながら、夜の悪魔捜索が始まった。
最後の展開無理でしたかねぇ。
まあやっと悪魔関連を進められそうです!