こんな感じで良かったのか、今でも悩んでます。
「おい、アイツか?」
「ああ、間違いない。」
「ふぁ・・・。」
俺たちは神器持ちの姿を見て、一瞬ためらったが、俺が声をかけた。
「すまん。」
「ん、俺か?」
俺は返事をした男に頷く。
「ああ、少し話せるか?」
「・・・すまないがこれから昼食なんだ。なんの話か知らないが、他を当たってくれ。」
怪しまれてるな。当然だろうが。
するとソウタがフォローしようと前にでた。
「ああ、待ってくれ。昼飯なら奢ってもいい。どうしても君に話したい事があるんだ!」
「・・・。」
結構警戒するな・・・。
この反応は本来正しいんだろうが、正直面倒だな。
「なあ、アンタ神器って知ってるか?」
俺は神器の話をしようときりだす。
「っ!?お前ら、カラスの仲間か!!」
しかしどうやら何か知っているらしく。一気に警戒され、身構えられる。
失敗したか?
「ま、待って下さい!私たちも神器を持っているんです!お話しをさせてください!」
かすみが頭を下げる。
・・・そうだな。
「頼む。」
「あ、お願いします。」
俺とソウタもそれに続いて頭を下げる。
「・・・ああ、分かった。話ぐらい聞くよ。」
良かった、何とか納得してくれたようだ。
***
俺達はルネッタとも話をするため、ルネッタ食堂に来ていた。
「どーぞ。」
「あざっす。」
ルネッタがそれぞれ料理を運んでいく。
「あの、自己紹介がまだだったよな?俺は新井颯汰。」
そういうとソウタが目配せしてくる。
ああ、そうか。まだ名前も知らないんだった。
「俺は赤木至だ。」
「月守かすみです。」
「俺は神風 彰人(かみかぜ あきと)だ。変な敬語はいい。年も近いだろ?」
ふぅん、こういっちゃあなんだが、大層な名前だな。
「じゃあ彰人。君が神器を持っていることは自覚しているか?」
「ああ、コイツだろ?」
ソウタの問に彰人は頷き、手元に一本の抜き身の刀を取り出す。
「ひゃ!!」
「うお!?・・・本物だよな?」
「・・・スマンがしまってもらえるか?落ち着けねぇ。」
「ああ、そうか!すまないな、そこまで気が回らなかった。」
物々しい刀に驚いた俺達をみて、申し訳なさそうに彰人は刀をしまう。
「まあそれが彰人の神器なんだな。俺はこの眼鏡だ。至は布で、かすみちゃんは杖だな。それで、神器ってのは何か知ってるか?」
「いや、詳しい事は分からん。」
自分たちの神器を話し、彰人も神器を自覚していることを確認したので、改めてソウタが話を切り出す。
「簡単に説明すると、神器っていうのは人間に宿る神様の作った道具なんだ。」
「は?神?」
「ああ、それについては無理にでも納得して貰わないと話が進まないんだけど・・・。」
「・・・・いや、そうだな。いるかもしれない。」
何か納得出来る理由でもあったのだろうか?
「そうか、なら続けるぞ?それでその神様なんてのが出てきた時点で概ね予想がつくと思うけど、この世界には世間には知られていない、天使や悪魔なんていう存在がいる。」
彰人は静かに聞いている。
やはり余り驚かないところをみると、既に何か経験しているのか・・・・いや、今はいいか。
「奴らは人間では到底勝てないような力を持ってる。それに俺達の神器を狙った奴も多いそうだ。」
「・・・。」
「それで本題なんだが、俺達の仲間になって欲しい。俺達は一度悪魔に襲われたが・・・正直怖い。恐ろしい。だから、力を貸して欲しいんだ。」
頭を下げるソウタを見る。
勧誘としては決して良いとは言えないが、これはソウタの素直な気持ちなんだろう。
ソウタが神器に目覚めること始まり、気づいたこの世界は、人間にはあまりに過酷だ。
一人で生きられないから俺達は仲間を探して手を伸ばしている。
だからこそ神器で集まったこの奇妙な縁を大事にしたい。
「俺もソウタと同じ気持ちだ。彰人には協力してほしい。ただそうなれば俺達のせいで戦いに巻き込まれることもあるだろう。それが嫌なら断ってくれてかまわない。」
彰人が考えているのを見て、勧誘と忠告をする。
命をかけるんだ。簡単に決めていいことじゃない。
しかし、こうも言っておく。
「それでも仲間になってくれるなら、お前が助けを求めた時。俺達は全力でお前を救おう。」
彰人は少し目を見開くと、フッと笑った。
「そうだな。俺からも頼むよ。力を貸して欲しい。」
「本当か!ありがとう!!」
「こ、これからよろしくお願いします!」
「よろしく。歓迎するよ。」
その言葉に全員の口元が緩む。
これでまた仲間が増えたわけだ。
はは、はぁ良かった・・・
***
さて、頼もしい仲間が入ったのは喜ばしい限りだが・・・。
俺は声をかける前から気になっていたことを聞いてみることにした。
「なぁ、何でアフロなんだ?」
「ん?カッコ良くないか?」
お、おう。
どうでしたか?
今回はなかなか大変でしたね。
ちょっと無理やりな展開だったかなぁ。