我が道を行く為   作:グランドール

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今回は何時もより長めです。
誤字が怖い。
あと、学校、町の名前を水乱に決定しました。


水乱編
4話 君もなのか?


ここは私立水乱(すいらん)高等学校。この高校に、新たな仲間が加わろうとしていた・・・

 

「お、おはようございますっ!今日からこのクラスでお世話になります、月守かすみ(ツキモリ カスミ)です!よろしくお願いします!」

 

 

***

 

 

俺は単刀直入に聞いた。

 

「で、異能持ちだったのか?」

「ああ、異能持ちだったのさ。」

 

だったのさ、じゃねぇよ。俺はこれからのことを切り出す。

 

「どうする?」

「どうするって・・・話しかけてみる?」

「そうだな、俺もそれがいいと思う。転校日そうそう悪いが、呼び出して確認してみよう。」

「そかー、頑張れよー。」

「ああ、お前もな。」

 

俺は少し面倒そうにしているソウタを引きずり、クラスメイトに質問責めを受けている月守のところへ向かう。スマンと一声かけて集団に割り込み。声をかける。

 

「すまない月守、お願いがあるんだが。」

「へ?あ、はい!何でしょう?」

「放課後少し付き合ってくれ。」

「は、はい?」

 

後ろでソウタがあちゃーって顔をしている。なんだよ?すると、ソウタが前に出てきて。

 

「ごめんね月守さん、ちょっと聞きたいことがあるんだ、放課後に十分ほどくれないかな?」

「あ、そういうことでしたら。」

 

どうやら了承してくれたようだ。俺とソウタは、月守から離れると、ソウタがつっこんできた。

 

「お前いきなり過ぎるぞ、困ってただろ?」

「そうか?必要なことは言っただろ?」

「はぁ、そういうところは相変わらずだなぁ。」

 

呆れたようなソウタの様子に、少しムッとしたが、まあいいか。

 

 

***

 

 

「ごめんね、わざわざ。」

「いえ、特に予定もなかったですし。」

 

前で話している、ソウタと月守さんをぼーっと見ながら、一つ欠伸がでる。

今、俺たちは、公園にきている。前のことはあったが、校内に人が少なく落ち着いた場所が無いため、結局ここに決まったのだ。

 

「あの、聞きたいことって?」

「ああ、ごめんな。実は・・・こういうの見たことないか?」

 

ソウタはどう説明するか少し悩むと、そう言って自身の眼鏡を出した。更にソウタが目配せしてきたので、俺の腰巻きも見せる。

 

「えぇ!?ど、どうやって出したんですか!?」

 

月守は、あからさまに驚いている。

演技の可能性も考えたが、俺がみたかぎり、そうは感じない。ソウタも、どうやらそう思ったのだろう。少しほっとした表情をして、説明し始めた。

 

自分たちにも詳しいことは分からないが、何かしら特殊な効果があるかもしれないこと。

自分たちは偶然これに気づき、少しだが調べていたことなど、ある程度説明した。

 

「その、私の中にもあるってことですか?」

「ああ、この眼鏡はそういうのが見れるみたいでね。まず間違いない・・・と思うよ?」

 

ソウタが自信なさげに話す。まあそうだよな。よく考えればまだ昨日気づいたばっかだし、月守が四人目、本城先輩にはそもそも聞いていない。

分からないことだらけだなぁ、と思っていると。

 

「じゃあ、赤木さんの布?も何か能力があるってことですか?」

「いや、残念ながら無い、というよりは分からないってのが現状だ。そういう意味でも、情報が欲しい。だから君が何か知ってたらと思ったんだが。」

「・・・すいません、私はなにも。異能なんて知らなかったもので・・・。」

 

俺がそう返すと、月守は少し申し訳なさそうに話した。

 

「いやいや、月守さんが気に病むことじゃないよ!・・・そうだなぁ、月守さんの異能を見せてくれない?出し方は・・・。」

 

ソウタが、あの感覚的なざっくりとした説明をはじめて数分、なんとか出した月守の異能は・・・杖のようだった。

 

「わぁ・・・凄い、本当に出てきた!」

「やっぱり驚くよねぇ、でも出すと実感わくでしょ?これは自分のなんだーって。」

「はい!なんだか不思議ですね。」

 

ソウタが自分もそうだったことを話すと納得するあたり、やはりこれらは同じ系統のもので間違い無さそうだ

な。

 

「あ、あの!」

「どうした?」

 

俺が聞くと。

 

「私、この異能の使い方、分ったかもしれないです。」

「えっ、本当!?」

 

ソウタが驚いて聞くが、俺も目を開いて驚いていた。

 

「や、やってみます。」

「う、うん、出来れば・・・ってもしかして危ない能力だったり!?」

 

ソウタが慌てるが、やはり月守は自信なさそうながら、確信のようなものを持っているようで、ハッキリと返す。

 

「いえ、これは危ないようなものじゃないと思います。」

「そ、そう?じゃあ、お願い。」

 

ソウタはその様子に取りあえず納得した。すると月守は集中しはじめ、薄いガラスのような物が現れる。

 

「薄い・・・膜?」

「これは・・・。」

 

大丈夫とは言って言っていたが、詳しく分からなかったのだろう、不思議そうにしている月守に対して、ソウタは眼鏡をかけながら、恐る恐る触ってみる。

 

「凄いオーラだな・・・硬さは・・・硬い、全然壊れる気がしないな。」

 

ソウタはブツブツいいながら調べている。

 

「あれか?漫画とかにある結界みたいな?」

「そうかもしれない。イタルの腰巻きも月守さんの膜もかなりのオーラだし、やっぱりオーラは力とか生命力とかのものなのかもしれないな。」

 

月守さんの異能と一緒に自身の異能も調べていたソウタはそう結論づける。

まあ今出せる結論はこのぐらいだろう。

 

「ありがとう月守さん。もしまた何かあったら協力してくれないかな?」

「それは勿論です!それに何か分かったら私にも教えて欲しいんです。流石にこんな話、他の人に出来ないですから・・・。」

「うん、勿論!俺らも異能の話をできる人がいるのはうれしいんだ。」

「ああ、何かマズくなったら頼ってくれてもいい。」

 

誰にも話せないことがあるのは、結構キツい。特に異能持ち何てものになると、何かに巻き込まれる、或いは巻き込まれているのではないかと、未知の恐怖が襲ってくる。だから俺たちは平静を装いながらも、この恐怖に抗おうとしていた。

 

「それじゃあ、今日はこのぐらいにしておこう。」

「そうですね。思ったより時間がかかっちゃいました。」

 

彼女の言うとおり、十分所ではなくもう日が傾きはじめ、山を赤く染めていた。

 

「すまないな、引き止めちまった。」

「いえ、何だかまだ混乱してますけど・・・今聞けて良かった気がします・・・。」

 

・・・・・

 

「さようなら!」

「ああ、じゃあな。」

「また明日~。」

 

俺とソウタ、月守はそこで別れ、それぞれ家に向かった。今日は面倒なことになると思ったが・・・良かった異能を話せる人も増えたし、少しだが分かったこともあった、調べはじめて二日目だが、希望が見えたかもしれない。

 

 

***

 

 

しかし物語は動き出す。イタルの預かり知らぬところで。

 

「ねぇ、あなた。」

「はい?」

 

彼が最後に覚えていたのは、妖艶な笑みと、怪しい香りだった。




こんな感じでいいのかな?
話の流れはまとまってきました。
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