我が道を行く為   作:グランドール

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今回もあまり進んでいません。
次で一段落の予定です。


8話 スマン、イタル

「さてと。」

 

ひとまず危ない状況は脱したが、まだソウタやみんなが操られたままだ。

本城先輩を止めないとな・・・。

 

ピーンポーンパーンポーン

 

ん?

 

『赤木くん、月守ちゃん。私が本城美優よ。』

 

!?おいおい、ボスのお出ましかよ?

 

『あなた達凄いわね。あの状況から脱出するなんて、やっぱりあなた達の″異能″とやらのお陰かしら?』

 

チッ!余裕ぶりやがって。イラつくぜ!

 

『まあ、私の″魅惑の香水(ベルパヒューム)″には及ばないようですけどね。』

 

フフフと怪しく笑う本城先輩。

 

しかし、それとは対照的に俺は呆れていた。

は?ベルパヒューム?なんか割と痛い人なのか?

俺らも俺らだが、なんか一気に気が抜けた。

 

『さて、あなた達のお友達の新井くんだけど・・・とりあえず人質ってことにさせてもらうわ。助けたいなら屋上までくることね。待ってるわ。』

 

ソウタを人質に!?クソ!また面倒なことを!!

とりあえず月守を逃がして・・・

 

「おい月も「私にも行かせてください!」ってはぁ!?」

「私も行きたいんてす!お願いします!!」

 

その目に迷いはないようだ。はぁ、コイツも変なとこで頑固だな。

 

「俺としては逃げて欲しいが、ついてきたいなら止めねぇよ。」

「はい!ありがとうございます!」

「・・・別に礼をいう必要はねぇよ。」

 

なんだかねぇ?

 

 

***

 

 

「待ち伏せしてるとは思ったが・・・これはない!」

 

俺は月守と共に、玄関から入ったのだが、通路が塞がれていた。

 

「おい月守!またさっきみたいに膜で階段作って屋上まで行けねぇのか!?」

「すいません・・・私の異能って結構疲れるみたいで、もうあんまり使えないみたいです・・・。」

「はは、マジか。」

 

そう言えば俺が行くまでずっと使ってたもんな・・・。

 

「しゃあねぇ。非常階段で三階まで行って、そっから突っ切るぞ!」

「は、はい!」

 

 

***

 

 

ー新井颯汰sideー

 

「スマン、イタル。」

 

俺は今、本城先輩のそばに立っていた。

 

「フフッ、お友達が心配かしら?」

「・・・すいません。」

 

イタルのことは心配だ。だが今の俺はどうも高城先輩に嫌われたくない。つい謝ってしまう。

 

「あなたは面白いわね。今まであなたほど私の力に抗った人はいなかったわ。」

 

本城先輩は俺の頬をなでる。

俺が今まで耐えられたのは間違いなくこの眼鏡のお陰だ。本城先輩の異能の気配。それが自分や他の生徒に張り付いているのだ。嫌でも分かる、これが異能による作られた思いなのだと・・・

 

 

「だからかしらね?凄く欲しくなるの。」

 

そう、作られた思いだ、それでも先輩の言葉全てが俺の心を揺さぶる。

嬉しい、もっとふれて欲しい。鼓動が早く、そして大きくなるのを感じる。顔が熱い。

 

「フフッ」

 

本城先輩が笑う、どうやら照れているのが分かったようだ。

恥ずかしい、けれどけして嫌ではない。

 

ガチャ!!

 

屋上の扉が勢いよく開く。

こんな時に!先輩との時間を潰されたことに思わず嫌悪感が漏れそうになる。

それでも違うんだ。今きたのは希望、俺を救ってくれる光なのだから。

 

「ソウタァァァァ!!」

 

先輩の敵で、俺の親友。

先輩を好きな俺が、イタルを味方にすればと思ってしまうが、イタルの親友の俺が切り捨てるのだ。

アイツはそういう奴じゃない、誰かの下につく奴じゃない。アイツは自分の望む道を切り開いていける奴だって。

 

ーside outー

 




ネーミングセンスは期待しないでください。
すいません。
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