終わりのセラフ~一刀一銃の使い手~   作:ほにゃー

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覚悟

俺達シノア隊の初任務は、原宿へと向かい吸血鬼が人間を家畜化してる集落があり、そこを潰して、新宿へ向かう。

 

それが任務だった。

 

「凄いね……僕帝鬼軍に保護されてから外に出るのは初めてだけどここまでとは…………」

 

与一が廃墟と化した街並みを見ながら言う。

 

「優君と君月君は普通科に来る前は警備兵として出てたんだよね」

 

「ああ、まあな」

 

「はっ、結界がかかった城壁周辺に出てくる弱い<ヨハネの四騎士>を殺した程度でいい気になってもらっては困るな」

 

三葉が優たちの方を向き言う。

 

「そもそも、ヨハネの四騎士と呼ばれる化け物共は、結界から1km離れた所から飛躍的に強くなる。ここでは一瞬の気の緩みが死を招くぞ!わかったら無駄口たたいて隊列を乱すな!!緊張しろ、死にたいのか甘ちゃんどもがぁ!」

 

気合入ってるな~。

 

「なんなのあいつ?」

 

優が引き気味に聞いて来る。

 

「大方、新人の命を任されて責任感じてるんだろう」

 

その後も六人で隊列を崩さず、原宿を目指す。

 

「あ、見て!原宿駅だ!」

 

「任務地だな」

 

「で、吸血鬼の集落ってのは「きゃああああ!!」

 

その叫び声に全員が反応し、声の方を向く。

 

するとそこには、一人の女の子がヨハネの四騎士に追われてる姿があった。

 

「まずい!」

 

優が慌てて走り出し、助けようとする。

 

だが、優を三葉が止めた。

 

「動くなバカ、隊列を崩すな」

 

「な!?どういうことだよ!?ふざけんな!」

 

「黙れ!待機だ!」

 

「ガキ一人救えなくて、何が吸血鬼殲滅部隊だ!」

 

「黙れ!」

 

騒ぐ二人に俺は横から頭を叩く。

 

「二人とも、落ち着け」

 

「何すんだよ!廉也!」

 

「良いから俺の話を聞け。まず、三葉。優は馬鹿だ。馬鹿だから、ちゃんと説明してやらないと理解はしないぞ。それと、優。これは吸血鬼の罠だ」

 

「罠?」

 

「ああ。子供を助け出したところを、襲って捕獲、もしくは……殺す。それがやつらの手段だ。下手すれば部隊全員が全滅する。お前はその責任を背負えるか?」

 

そう言うと、優は理解し、そして悔しいのか拳を強く握った。

 

そうしてる間にも、ヨハネの四騎士は女の子を襲い続ける。

 

「質問を変える。優、お前は見ず知らずの他人を助けるために、自分の命を投げ出す覚悟はあるか?」

 

そう尋ねると、優は一瞬驚いた表情になるが、すぐにいつもの表情に戻る。

 

「そのぐらいの覚悟がなきゃ、助けようとなんかしねぇよ!」

 

「それでこそ、優だ!」

 

俺は肩を叩き、ヨハネの四騎士を見る。

 

今、女の子はバスを盾に隠れてるが、ヨハネの四騎士はそれを無視し、どんどん女の子を追い詰める。

 

「時間が無い。優、俺がヨハネの四騎士を相手する。お前は全速力で女の子を助けろ」

 

「ああ!」

 

「ちょ、何を考えてるんだ!?大体、そんなの危険過ぎる!」

 

三葉が声を上げて、怒鳴るが今は反応してる暇はない。

 

「シノア、吸血鬼が来たらフォロー頼む!」

 

「やれやれ、難しいことを簡単に言ってくれますね」

 

「信頼してるからな、隊長さん」

 

“獅子斬童子”を抜き、構える。

 

「いくぞ、優!」

 

「おう!」

 

優も自身の武器“阿修羅丸”を抜き、構える。

 

「作戦開始だ!」

 

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