終わりのセラフ~一刀一銃の使い手~   作:ほにゃー

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柊家の恐ろしさ

「さて、百夜優一郎。お前が誰で、信用に足る人物なのかについて面接試験を始めよう。まずは純粋な剣の技術を見せてもらう。鬼呪は発動するな」

 

そう言い暮人中将は自身の鬼呪装備を抜く。

 

「いいけど、本気でやっていいのかよ?柊のお偉いさんが負けて恥かいても知らねぇぞ」

 

「お前はそんなに強いのか?それは楽しみだ」

 

「優ちゃん。暮人兄さんの言うことは信じないほうがいいよ」

 

「え?」

 

「憑依しろ“雷鳴鬼”」

 

暮人中将がそう言うと、中将の刀が雷を纏う。

 

「な!?テメー、鬼呪は使わねぇって」

 

優がそこまで言い掛けた所で、ユウの首元には中将の刀が迫っていた。

 

「なるほど。お前の実力はわかったよ」

 

「………卑怯だぞ」

 

「そうだな。それが?戦場で卑怯だと叫びながら死ぬか?」

 

そう言う中将を優は睨みつける。

 

「その態度はいい。鬼呪を使うなと言う主家の言う事を疑いなく聞く。その姿勢には好感が持てる。跳ねっ返りのグレンの部下とは思えな」

 

その瞬間、優は中将の背後に回り、斬り掛かる。

 

それに素早く中将の従者であり、三葉の実の姉である三宮葵が反応し、自身の鬼呪装備で中将を守る。

 

「お前、今仲間が守ってくんなきゃ死んでだぞ。それとも背中から襲うのは卑怯だーとか言うか?」

 

「…………前言撤回しよう。確かに君はグレンの部下だ」

 

そう言い、中将は刀を鞘に納める。

 

「なんだよ?もう終わりか?」

 

「深夜、次はお前がやれ」

 

「えー、やだよ。暮人兄さんと違って弱いものいじめ嫌いだし」

 

「弟は兄の言うことを聞くもんだ」

 

「血ぃ繋がってないじゃない。僕は柊家の養子だし」

 

「いいからやれ。殺すぞ?」

 

「うえー、めんどくさいなぁ~」

 

ドスの聞いた声で言う中将に深夜少将気の抜けた返事をする・

 

「ふざけんな。誰が弱いって?」

 

優は怒りを露にし、深夜少将を見る。

 

「そりゃ君だよ」

 

「試そうか?」

 

「まぁ、そう言う命令なんでね…………やろうかー。“白虎丸”撃って~ズドン」

 

深夜少将は鬼呪装備“白虎丸”を出し、優に向ける。

 

すると、優の背後にいきなり白い虎が現れ、優は慌てて斬るがその虎に気をとられている間に深夜少将は優の首に銃剣を突きつけていた

 

「はい、僕の勝ち。ちなみに僕の“白虎丸”は遠距離が得意な武器だから、近接じゃバケモノみたいに強い暮人兄さんやグレンにはまるで敵わない。つまり、それがどういうことだかわかるね?」

 

その言葉を理解し、優は歯を食い縛り、悔しそうにする。

 

「まぁ、でも君は鬼呪装備を手に入れたばっかだし、鬼の具現化も憑依化も教わってないみたいだから仕方ないよ。気を落とさないよーに」

 

「お前、何者なんだ?」

 

「名前聞いてどうするの?後で殴るリストとかに入れるって言うなら名乗らな~い」

 

「そいつは柊深夜少将。分家出身のグレンと同じ嫌われ者だ。そいつを殺すのはいいぞ」

 

「ちょっとやめてよねー。さて、暮人兄さん。優ちゃん、僕の名前も知らないみたいだし。僕の疑惑は晴れたよね?」

 

「あ?なんの話だ?」

 

「実は、グレンと仲が良い僕も疑われて面接されてるんだよねぇ。軍の中に吸血鬼側のスパイがいるかもしれない……………なんて柊家にとっては大問題だから」

 

「おい、ちょっと待てよ。俺が吸血鬼のスパイな訳……」

 

「黙れ、喋るな。スパイの言葉は信じない」

 

そう言って中将が指を鳴らすと二人の軍人に拘束された君月と与一がドアから出て来た。




今回廉也が一回も喋ってないですね。

次回は喋るのでお楽しみに。
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