シノアと一緒に優一郎の教室に向かうと、そこにいたのは与一だけだった。
「与一!」
「あ、廉也君!百夜君が、吸血鬼と一緒に外に落ちちゃって」
それを聞き、俺はすぐに一階に降りる。
降りて優一郎が落ちたと思われる所に向かうと、そこにはグレンが刀を吸血鬼の心臓を貫いてる所だった。
「キーキーうるせぇんだよ、ヴァンパイア」
刀を抜き、吸血鬼を殺すとグレンは見下すように優一郎を見下ろす。
「なんだその姿、お前アホか?抗吸血呪も掛かってない一般兵器で吸血鬼を殺せるわけねぇだろ」
「邪魔すんじゃねぇ。もうちょっとで殺せた」
「へー」
「本当だぞ!!」
グレンは刀を鞘に納めながら優一郎を見下ろす。
「でもまぁ、今回はガキの割によくやった。お陰で犠牲は少なくすんだ。学校の友達を守ったな」
「……は?友達?興味ねぇよ。てか、俺の実力見ただろ!俺を月鬼ノ組に入れろよ!」
「やだね。俺、チームワーク出来ない奴嫌いだし」
「そう言う中佐が一番チームワーク出来てませんよ」
「あ?なにか言ったか?」
「いいえ」
「とにかくシノアに伝言させた通り、お前は学校で友達作んなきゃ……」
「友達友達ってうっせんだよ!んなもん吸血鬼殺すためにいら「百夜君無事だったんだ!」
優一郎の言葉を遮り、与一が優一郎に抱き付く。
「死んだかと思ったよおおおおおおおおお!!」
「ちょ、お前なんだよ!?痛い痛い痛いっ!そっちの肩脱臼してる……!?」
「………なにアレ?」
優一郎と与一を見て、グレンが呟く。
「一応友達みたいですよ」
「一応じゃなく、友達だよ。それはそうとグレン。約束まもらないとな」
「えー、嘘だろぉ?」
気絶した優一郎を病院に運び、目覚めるのを待っていると、暫くしてから目覚めた。
「ようやくお目覚めか」
俺はそう言いながら、制服をベッドに置く。
「新しい制服だ」
「それと友達も出来たので、今日付けで、貴方は吸血鬼殲滅部隊の配属になります」
「それと与一。お前の勇気ある行動を湛え、グレン中佐が上に掛け合って、日本帝鬼軍に特別入隊、そして吸血鬼殲滅部隊に配属だ」
「これで、私達“仲間”ですよ。貴方が嫌いな」
そう言ってシノアは腕を出す。
その上に俺の手を重ねるように出すと、与一が手を重ねる。
「ねね、百夜君も」
「……んだよ、クソ」
口悪く言うが、優一郎は照れながら手を重ねる。
「………よろしく」
「男のツンデレとか誰得だよ」
「うるせぇ!ぶっ倒すぞ!」
「あ、俺に歯向かったらお前、また謹慎な」
「はぁ!?なんでだよ!?」
「改めて自己紹介だ。日本帝鬼軍吸血鬼殲滅部隊“月鬼ノ組”所属、橘廉也。階級は准尉だ」
「同じく、日本帝鬼軍吸血鬼殲滅部隊“月鬼ノ組”所属の柊シノア。階級は軍曹です」
「と言う訳だ。分かったか?百夜優一郎二等兵君」
肩をポンと叩き、俺は笑う。
「う、嘘だあああああああああ!!?」
優一郎の叫びが病院中に響いた。
そして、偶然来ていたグレンに、「うるせぇ!」と言われながら踵落しを食らってた。