なんだか甘い香りと柔らかな不思議な感覚のなかで眠っていると学校に着いたようでなのはちゃんに起こされた。
「幸寛くん、学校に着いたの。そろそろ起きないと本当にオハナシするの。」
「おはようございます。今日も良い一日を送りましょう。」
あぶねぇ、あぶねぇ。危うく残機を1減らすところだったぜ・・・・・・
「ん・・・・・・?なのはちゃん?なんで顔赤くしてるの?」
「あ、赤くなんてなってないの!?」
と言いつつさらに顔を赤くするなのはちゃん。
幼馴染だしなんとなく妹みたいで心配なんだよなぁ・・・・・・。
「でもそんなに真っ赤にしちゃって・・・・・・。熱でもあるのかな?」
なのはちゃんのおでこに自分のおでこを当てて検温開始。
以前俺が熱を出した時リニスにやってもらった時は恥ずかしかったなぁ・・・・・・。
でもこれが自分の平熱を知ってる分1番感覚的に測りやすいから誰彼構わず自分もついやっちゃうんだよね。
本当は女の子にやるのはどうかと思ったけどなのはちゃんは俺のことなんて友達くらいに思ってるだろうから問題ないだろ。
「へ?え!?」
「んー・・・・・・大体平熱くらいかな?でもなんだろ?どんどん熱くなってるような・・・。」
「ふ、ふにゃああぁぁぁ!!!?!?」
「ヘブンっ!?」
見事なまでのヘッドバットだったぜ・・・・・・。
鼻血出てないかな?
奇声を発しながらバスから駆け下りて行ったなのはちゃんを見ながらそんなことを考えていると
「アンタねぇ・・・・・・いくら幼馴染みでも今のはダメでしょ?仮にも男と女なんだし。」
「そう言っても僕らまだ小学生だよ?しかも小3。男の子も女の子も大差無いよ?」
「はぁ・・・・・・まあイイわ。すずか、さっさとなのはの所に行きましょ。」
「う、うん。それじゃ幸寛くん、また教室でね?」
俺何かしたかな?
とりあえずよく分からないけど後でなのはちゃんに謝っておいた方が良いかな?
ここで考えててもしょうがないしさっさと教室に行って今日の授業を消化してきますか。
・・・・・・んー・・・・・・小学校の授業は暇だなぁ・・・・・・
前世では一応大学生だったんで流石にいくら聖祥がレベルが高い私立の小学校とはいえこれくらいなら全然余裕だ。
ま、この授業が終わればお昼だしもうちょっとの辛抱かな。
キーンコーンカーンコーン・・・・・・
「はい、この時間の授業はここまで。」
「「「「「ありがとうございましたー!」」」」」
よし、お昼、お昼!
この小学校は給食制ではなくお弁当持参なのだ。
リニスの弁当は美味しいからいつもこの時間が来るのが待ち遠しくてたまらない。
「幸寛く~ん。お昼ご飯一緒に食べよ?」
カバンを漁って弁当を取り出そうとしているとなのはちゃん達からお誘いを受けた。
「いいよ~。どこで食べる?」
「今日は天気も良いし屋上で食べましょ?」
てなわけで屋上に移動し食べ始める俺達4人。
「「「「いただきます!」」」」
今日のお弁当は何かな~♪
俺のお弁当箱は2段重ねのオーソドックスなタイプ。
ご飯とおかずが別々だから開ける楽しみが2倍だ!
「オープン!」
さて、今日のお弁当は・・・・・・白いご飯と・・・・・・白いご飯?・・・・・・おやぁ?
「これはリニスさんやらかしたな・・・・・・」←orz
そう、あの人実はたまーにドジっ娘モードでやらかす時があるんです。
つまり俺の手元のお弁当が2段ともご飯ということは高校に通っているセイバーさんにはおかずが2段ということか・・・・・・。
「おかずならまだなんとかなるけど白いご飯だけで俺に一体どうしろと言うんだリニスさん・・・・・・!」
普段は容姿端麗、スタイル抜群、才色兼備の完璧美人なんだけどたまのドジっ娘モードだと本当にやらかすんだよな~。
「どうしたの、幸寛くん?食べないの?」
弁当箱を取り出し固まっている俺を見てなのはちゃんが声をかけてきた。
「ああ、なのはちゃん。実はちょっと白米で白米を食べるにはどうしたらいいか考えててさ。」
「は?アンタ何言って・・・・・・なるほど。見事なまでに白一色ね。」
「リニスさん・・・・・・今日はドジっ娘モードだったんだね・・・・・・。」
「確か前はお弁当箱の中にお金入ってたんだっけ?」
そう。以前にも似たような事があった。
その時はあまりに弁当箱の中が軽いなと思いながら開けてみたら「ご飯を炊くのを忘れてしまいました!これで何か買って食べてくださいね♪」という手紙とお金が入っていたということがあった。
「まず白米を口に含み白米を掻き込みお茶で流し込む・・・・・・これしかないか・・・・・・?」
俺が結論を出しかけていると見かねたのかアリサが
「はぁ・・・・・・しょうがないわね。なのは、すずか。コイツにおかずを少しずつ分けてあげましょ?」
アリサが女神のような提案をしてくれた!
「分かったの!私は卵焼きと唐揚げあげるの!」
「じゃあ私はミートボールとタコさんウインナーあげるね。」
「ほら、ハンバーグとポテトサラダ分けてあげるから感謝しなさいよ?」
3人に後光が差して見える・・・・・・
「ありがとう。本当にありがとう!(´;ω;`)ブワッ」
あまりに3人が眩しすぎて目の前が潤んできやがったぜ・・・・・・!
「あ、アンタねぇ・・・・・・そんなことで泣いてるんじゃないわよ!?」
「そうだよ、幸寛くん!?」
「幸寛くん!泣いてないで早くご飯食べようなの!時間無くなっちゃうよ?」
「うぅ・・・・・・いただきます!」
この3人に何かあった時は俺が絶対に守る!
飯の恩義を忘れちゃ男が廃るってもんだ!!
そう心に誓いながらお弁当を噛み締めながらご飯を掻き込んていった。
後日俺とセイバーさんは登校前にお弁当の中身を確認するという重大な作業を追加したのは言うまでもない。
今日はここまでです。
終わらない。空白期が終わらない。