幸せを目指す物語   作:アルティ2

8 / 10
初感想頂きました!

感想いただけるだけでこんなにもやる気が出るものなんですね~♪


では本編始まります。


第8話

なんだか懐かしい匂いがしてとても幸せな気分で私は眠っている。

 

この懐かしい匂いは私とアリシアとアルフに色んなことを教えてくれた先生であり私達のお姉ちゃんみたいであり・・・そして母さんとは別なもう1人のお母さんみたいな大切な家族の匂いだ。

 

小さい頃は私とアリシアとアルフと母さんとリニスでミッドにある母さんが勤める研究所の近くのマンションで暮らしていた。

 

あの頃はまだリニスは使い魔としてではなく暮らしていた。

 

あの頃はとても幸せだった・・・

 

 

 

でもそれは突然終わりを告げた。

 

当時母さんがリーダーとして進めていた研究で思わぬ事故が起きて辺り一体が暴走に巻き込まれた。

 

無論近くに住んでいた私たちも例外では無く巻き込まれリニスは余波を受け死にかけて私とアリシアは大量の魔力を全身に浴びリンカーコアの動作不良で長い眠りについてしまった。

 

母さんは当時から研究者としても優秀であり更には大魔導士と言われるほどの力を持っていたので近くにいた研究員たち数名を守りながら余波から身を守ることが出来た。

 

しかし私たちの惨状を見て母さんはとても嘆きリニスを使い魔として助け私とアリシアは医療カプセルに入れられ一切の成長を止める代わりに仮死状態として母さんが眠りから目を覚ますための研究を行うための時間を確保することが出来た。

 

研究の途中で私とアリシアのクローンに記憶を転写させるという案も考えたらしいけど人道的観点で間違ってるし、何よりそうしたところで私とアリシアが帰ってくる訳では無いとして机上の空論として終わった。

 

それから十数年時間はかかったけどなんとか私とアリシアのリンカーコアの動作不良を治すことが出来て目覚めることが出来た。

 

しかしそれだけでは終わることが出来なかった。

母さんは長年の無理が祟って病気を患い余命は長くてもあと数年。アリシアは私より元々の魔力量が低かったためにリンカーコアの動作不良自体は治っているものの長年供給が止まっていたせいで日常生活だけでも魔力枯渇状態が続き1日の半分以上をベットの上で魔力消費を抑えて少しでも回復させるように眠りについている。

 

そしてそれだけでは終わらなかった。

私がアルフとも出会い数年が経ったある日、私達に色々教えてくれていたリニスが突然居なくなってしまった。

 

母さんが言うにはリニスは使い魔としては優秀すぎて魔力供給もバカにならず母さんも負担を受けていた。それを苦に思ったリニス自らが母さんとのリンクを切ってどこかに転移していったと言っていた。

 

私もアリシアもアルフも母さんもリニスが居なくなって泣いた。

 

その後私とアルフで転移反応のあった第97管理外世界に跳んで探してみたけど見つからなかった。

 

私達家族が悲しみに暮れているととある発掘現場で見つかったジュエルシードの噂を耳にした。

 

全部で21個のロストロギアで一つ一つでも簡単な願いを叶えられる願望器としての力と膨大な魔力を持ち、さらにそれを集めることで願望器としての力が膨大になりどんな願いでも叶えることが出来るというものだ。

 

偶然にも私達の家がある『時の庭園』が停泊している第97管理外世界の近くをジュエルシードを載せた次元輸送船が通る事を知った私達はなんとかジュエルシードを手に入れようとした。

 

しかしそこでもアクシデントが起こりジュエルシードを輸送していた次元輸送船がたまたま同じ航路を進んでいた次元船と事故を起こしてしまい積荷であるジュエルシードを第97管理外世界にばらまいてしまった。

 

事故の報を受けて私たちが向かった時には両船の乗組員は既に近くの管理世界に退避した後で誰も残っておらずジュエルシードはばらまかれた後だった。

 

そこで私たちはジュエルシードを第97管理外世界で探し出して元々の発見者に引き渡しその上でジュエルシードを使わせてもらえないか頼むことにした。

 

私とアルフでジュエルシードの大体の散布位置を絞込みこの海鳴市周辺に落ちたということまでは特定できた。

 

そのことを先に戻ってアルフに伝えてもらって私は1番近くに感じた反応の周囲を調べに行った。

 

そこにはこの世界には魔法文明が無いため使える人は居ないはずの魔法を使ってジュエルシードを封印している人が居た。

 

もしこの人が私たちとは違いジュエルシードを悪用しようとしてる人ならこのままジュエルシードを渡すわけにはいかないと思い私は声をかけた。

 

「そのジュエルシードを渡してください。」

 

「ん?」

 

その人はこちらを振り返った。

黒髪のちょっと目つきが悪い普通の少年だった。

背格好からしても私と大体同じくらいの年なのかな?

 

その子はこちらをじっと見た後に

 

「結婚してください。」

 

と言った。

 

けっこん?血痕?結婚!?

 

「ふえ?・・・ふえええぇぇぇぇ!?」

 

初めて会っていきなり結婚って言われても!?

それに私たちまだ子供だし結婚なんて速すぎるよ!?

それともこの世界ではこれが普通なのかな!?

あわわわわ!?!?!?

 

すると彼も気付いたのか慌てて

 

「け、け、血痕がここについててね!?そう!結婚じゃなくて血痕がね!?」

 

なんだそうだったんだ。どうやら私の早トチリだったらしい。

 

「け、血痕?なんだそうだったんだ。」

 

ふう、危ない危ない。

管理外世界でジュエルシードを探してたらお婿さんを見つけましたなんて言ったら母さんはまた泣いちゃうだろうしアリシアからはなんて言われるかわからない。

アルフはなんとなく祝福してくれそうな気がして逆に怖い。

 

それから彼と会話していると私が事情を説明出来ないでいたのに彼は私にジュエルシードを渡してくれた。

 

そろそろお夕飯時に近くなってきたしお腹も空いてきたから帰ろうと思い彼にお礼を言って立ち去ろうとすると

 

くぅ~~~

 

私のお腹が我慢出来なくなり鳴ってしまった!

は、恥ずかしい~!!!

 

それから彼と話していると何故か彼の家に行くことになり気付いたら彼におんぶされていた。

 

お、おんぶなんて家族以外に初めてされた!?

 

私が何が起こっているのかわからないでいると彼はどこかに連絡をし始めた。その時私は家族以外からは一生聞く事は無いはずのあの名前を聞いた。

 

リニス

 

たまたま同じ名前の人なのかもしれない。

でも何故だか彼女なのでは?という思いが強くなっていった。

 

そんなことを考えていると急に身体が加速し始め何度も何度も浮遊感を覚えた。

 

彼が家々の屋根を飛び移って移動し始めたからだ。

 

私が本気で飛ぶよりは遅いはずなのに何故だかとても怖い!

 

とここで1番大きな浮遊感が来て彼が止まった。

 

良かった~・・・そこで安心して気が緩んだのか私は気を失った。

 

そして今現在。とても懐かしい匂いに包まれて眠っている。

それに先程から美味しそうないい匂いがしてきたしそろそろ起きた方が起きた方がいいのかもしれない。

 

 

でも今はもう少しこのまま寝ていたいな。




今日はここまでです。

今回はフェイトの今作でのジュエルシード探索の事情と主人公と出会った時の心情を書かせてもらいました。

コメディ感の欠片も無いですがこれから先の展開を進めるのに必要なため書きました。


これからもたまにヒロイン達の一人語りみたいなものを書いたりすると思います。


では。
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