~理事長室~
八幡「失礼します」
朔夜「来ましたね。とりあえず八幡、入学おめでとうございます」
八幡「ありがとうございます。それで九十九理事長、何の用ですか?」
朔夜「今は他の生徒がいないのですから普段通りで構いませんよ。今日は先ほどのを言うために呼んだので特に用はありません」
八幡「ならもう用は済んだだろ。帰っていいか?」
朔夜「ええ、いいですよ。最後に女の子が同室だからって変なことしないでくださいよ」
八幡「しねぇーよ。やったら俺が社会的に終わるわ。それに俺を誰だと思ってる、俺だぞ?」
朔夜「それもそうですね。では八幡また今度」
八幡「あぁまたな」
side八幡
俺は理事長室をあとにして、寮へ向かっている。相手がいいと言っているが、どうにも気が引ける。そう思っていると
透流「トラ!頼む入れてくれ!」
トラ「ふん!男ならいい加減諦めろ!」
透流「トラ~~~!」
うわー、九重苦労してるな。まぁ気持ちがわからんでもないけどな。俺も頼む相手がいるなら土下座してでも頼みこんだしな。そんな相手もちろん俺にはいないが。
透流「あ!は、八幡!頼む八幡も同じだろ!八幡のデュオに頼んで代わってもらえないか!」
八幡「落ち着け九重。それは俺じゃなくて俺の仮のデュオである小鳥遊に頼むべきだ」
透流「デュオがOKしてくれればいいんだな!よし!八幡の部屋に行くぞ!」
八幡「はぁだから落ち着けっていってるだろ。」
透流「わかってるって。早く行くぞ」
~八幡・愛良の部屋~
八幡「おーい。小鳥遊いるか?」
愛良「だから愛良だってば。それより後ろの人は、え~っと…」
透流「九重透流だ。よろしくな」
愛良「透流君ね。よろしく!私は小鳥遊愛良。それで透流君と八幡くんは知り合い?」
透流「あぁ。八幡とは中学が同じだった。友達だ。」
八幡「いや、それは違うぞ。少し話しただけの知り合いだ」
愛良「友達か知り合いかは置いといて。透流君はなんでここに?」
透流「そうだった。えっと小鳥遊は男より女の奴が同室の方が良くないか?だから、できれば代わってもらいたくて来たんだ」
愛良「それは八幡くんも同じ考え?」
八幡「まぁそうだな。男より女同士の方が何かと楽だろ?だからその方がいいかと思って。」
愛良「ふ~ん。さっき教室でよろしくって言い合ったばっかりなのに、そんなすぐ意見変えちゃうんだ」
八幡「い、いや。それはその」
愛良「八幡くんは約束も守れないんだ。」
八幡「わ、悪かったよ。確かに1度言ったもんは守った方がいいよな。すまないが九重、たった1週間なんだ。お前のデュオと生活してくれ」
透流「そ、そうか。なんか悪かったな。じゃあ、俺も戻るから。あ!あと俺とお前は友達だからな!」バタン
side愛良
透流君が帰った後、私と八幡くんはテーブルをはさんで向かい合って座っている。八幡くんは目を合わせようとしない。
愛良「八幡くんはそんなに私と一緒じゃ嫌なの?」
八幡「いや、決してそんなことはないぞ。ただ俺はそっちの方がいいと思ってだな」
愛良「まぁ八幡くんなりの優しさ?気遣いってことはわかってるよ。ただ教室で結論が出たのにまだ言うかな~と思って」
八幡「あぁそれに関しては俺が悪かった。今度からは決まったことは守るように善処する」
愛良「善処かぁ~」
八幡「うぅ、わ、わかった。守るよ。やっぱり約束は守った方がいいよな」
愛良「ふふ、うん。それがいいよ。私も守るからね。だから改めてよろしくね。八幡くん!」
八幡「っ、よろしくな」
八幡くんって意外といい人なんだなぁ。だってちゃんと罪悪感?を感じてくれてるし、こんな髪の私にも普通に接してくれるし。ふふっ、結構仲良くなれるかもなこの人と。
side八幡
愛良「だから改めてよろしくね。八幡くん!」
俺は自分に向けられた笑顔に驚いてしまった。なぜなら、それほど彼女の笑顔は輝いて見えたのだ。
八幡「っ、よろしくな」
小鳥遊は教室で外見で判断したり、されたりするのが嫌いと言っていた。ということは彼女は容姿にコンプレックスを抱いているのだろうか?別段コンプレックスというわけではないが、彼女の言ったことは俺も同じ思いだ。何か過去にあったのだろうか?聞いてみるか?いや、やめておこう。だれにでも話したくないこと位ある。もちろん俺にだってある。それに聞いてどうにか出来るわけじゃないしな。
会話ばかりさせていたら、文が思いの外長くなりました。けど本当は1話の文字数を増やしたいと思っています。