「悪いけど、あんたにはこの部屋から出て行ってもらうわ」
ルイズの突然の宣告にバッツの動きが止まる。
授業も終わり、夕食までの空き時間をいつものようにルイズの部屋で過ごしていた時に、それは起こった。
時は少し遡る。
昼食後の休憩時間、バッツが給仕を終えて食事を摂っている間の事である。
その間手持無沙汰となるルイズは、モンモランシー・キュルケ・タバサの三人と共にテーブルを囲んで食後のお茶を楽しんでいた。
ここ数日、ルイズは同じクラスの女生徒、特に前述の三人と一緒に居る事が多い。
系統魔法が使えるようになってからというもの、大きな心境の変化がルイズの中であったらしい。それ以外のクラスメイトと談笑する姿も多く見受けられるようになった。
急激なルイズの変化に戸惑う者もいるが、その多くは好意的に受け止めている。
系統魔法が使えるようになった事により「他の皆と同じになれた」という現状がルイズの心を解きほぐしたのだろう。
心に余裕が生まれ、今まで“宿敵”と公言して憚らなかったキュルケとも同席することが多くなってきている。
そんな、新しい日常の中でそれは起こった。
事の発端はモンモランシーの一言だった。
「あなたの使い魔、名前はバッツっていったかしら?彼についてちょっと問題が起きてるのよ」
少し声のトーンを抑えて喋り出す。何やら深刻な問題でも起きているのだろうか?ルイズの目の届く限りでは、バッツは特に悪さを働いていない。
よく気が利くし、平民にしては紳士的な態度をとっている。ルイズにとってバッツは優秀な召使と言えた。
そんな彼にどんな問題が起こっているというのだろうか。
「あなたの使い魔ってホラ、男性でしょ?殿方が女子寮に出入りしてるのが不安だっていう意見が結構耳に入ってくるのよ」
「あら、そういう話だったら、あたしも聞いた事があるわ」
モンモランシーの話にキュルケが相槌を打つ。
「別に良いじゃない。使い魔が主人の部屋で寝起きするのは当たり前の事だわ。あんた達だって部屋に使い魔を住みつかせてるでしょ?それと同じよ」
ルイズは反論するが、モンモランシーは首を横に振る。
「わかってないわね、ルイズ。いくら使い魔だって言われても、相手は人間の、しかも男よ。寮に居る女生徒全部が全部キュルケみたいな性格じゃないの。寝所近くを男がうろついてるって考えるだけで怖くて夜も眠れないような女の子もいるのよ」
「でも平民じゃない。私達貴族にとって召使なんて居て当然。空気や水、いいえ道端の石コロと同じようなもんでしょ?」
「“普通の平民”ならそうかもしれないわ。相手が平民なら、例えドットでも杖の一振りでどうとでも撃退できるもの。だからもし万が一、自分の身に何か危険が及んでも心配は無いわ。でも彼は違う。彼は、少なくともトライアングル相当以上の人間なのよ」
そこまで言われて、ようやくルイズにもモンモランシーの言わんとする事が理解できた。
ルイズの表情の変化から、彼女も何が問題になっているか理解できたと見たモンモランシーは話を続ける。
「つまりはそういう事。ルイズにだってわかるでしょ?あのリヒャルトみたいな奴に部屋の周りをうろつかれたら嫌でしょ」
「でも、あいつはそんな奴じゃないわ」
「そんなの分からないわよ、彼と親しい間柄でもない限りはね。上級生や下級生には『彼はトライアングルメイジを倒しフーケを相手に出来る程の力を持つ人間だ』くらいにしか思われてないわよ。人となりなんて伝わりようがないわ」
むぐぅ、とルイズが押し黙る。流石に反論のしようがない。いくら自分の使い魔とはいえ、その行動の全てを管理出来るわけでもない。
自分の目が届かない所で他の女生徒に悪さを絶対にしない、とは言い切れないのだ。自分の身に置き換えてみれば成程、他の女生徒達が不安がるのも理解できる。
キュルケの「あたしなら何時夜這に来てもいいんだけどね。むしろ大歓迎よ」という言葉は無視して、この問題を真剣に考えねばなるまい。
「それとね、問題はそれだけじゃないのよ」
まだ何かあるというのか。しかし問題を提起するモンモランシーの顔が少し恥ずかしそうにしているのが気になる。
「彼から、なんか不思議な匂いがしない?」
「臭い?まさか。ちゃんと毎日体を洗わせてるし、服も毎日取り替えてさせてるわ。特に服なんてまだ卸したてだから、そんな変な臭いなんかしない筈よ」
「別に嫌な臭いって訳じゃないわ。何か香水とは違う、甘いようななんと言うか……とにかく、近くに居ると少し胸がドキドキしちゃうような匂いがするのよ」
果たしてそうだっただろうか、とルイズが考え込む。あいつからは何か特殊な匂いでもしていただろうか。いつもバッツが近くに居るせいで自分の嗅覚がその匂いに慣れてしまっているだけという可能性も否定できないが、ルイズには思い当たる節がない。
「あー、それは分かるわ。何か彼からはいい香りがするわよね。フェロモンっていうのかしら?匂い立つ男の色気ってもんがあるわよねぇ」
「彼から特殊な香りがするという点には、少し同意する」
「そうなのよね。『香水』の二つ名を持つ身としては、是非ともあの香りを研究してモノにしたいなんて考えちゃうわ。もしかしたら媚薬なんかが出来るかも、ってね」
キュルケはおろか今まで話に参加せず、話を聞いていたかどうかすら疑わしかったタバサまでもが賛同した。
どうやら本当にバッツの匂いについて気が付いてないのは自分だけだったらしい。あの、他人には全くと言っていいほど無関心なタバサすら気が付いているのだから。
「そういう訳でね、一部じゃあなたが使い魔と毎晩……って噂が出るまでの状況になっているのよ」
それまではどことなく「まあいいか」位に捕らえていたルイズも、その一言には流石に目の色を変える。
「な……ななななな、何を言い出すのよ!私が、この私が平民と、そそそそんな事するわけ無いじゃない!!」
顔を真っ赤にしてルイズが反論する。
「落ち着いてルイズ。あくまでも噂よ、噂。でもそんな噂が立つなんて、ヴァリエールの名が泣くんじゃないの?」
うぐぐ、とルイズは何とか気持ちを落ち着かせようとする。自分に関する噂が立っている事自体も驚きだが、その内容が内容なだけに穏やかではいられない。
よりにも寄って平民なんかと逢瀬を重ねているなんて、貴族としての面目が立たない。本当に好き合っているのならばまだしも、自分とバッツの間柄は全く以てそんな物ではないのだ。
あくまでもタダの使い魔とメイジの関係、清く正しい付き合い。決して男女のそれでは無いのに、周りからはそう見えてしまうのだろうか。これはルイズにとって全く意外なことである。
「と、言う訳なのよ」
ルイズから事の経緯を聞き、バッツも胸を撫で下ろした。お役目御免で放り出されるわけではないらしい。
まぁ、普通に考えれば今の状況は好ましくないのは誰の目にも明らかなのだが、バッツはあえてその事を考えないようにしていた。
ルイズの元に居る事に何かこだわりがあるわけではないが、使い魔としてここに居る以上はおいそれとルイズから離れるのも気が咎めるのだ。
「ま、そりゃそうだろうな。ホント言うと、居心地の悪さはずっと感じてたんだよな」
「そうなの?」
「そりゃあな。この塔に入ってすれ違うのはモンスターか女の子ばっかだし、すれ違うたびになんか嫌そうな視線を感じるんだよ」
初めて聞くバッツの軽い不満にこれまた驚くルイズ。いつもなんともないような顔をしていたから何の不満も抱いていないと考えていたのだ。
それと同時に、自分の使い魔との意思疎通が足りていないという現状を見せつけられたようで苦い感覚も込み上げて来る。
「そう、そうだったの。それじゃ、どうしようかしらね。他の部屋に空きがあったかしら?」
現実的な打開策としては、バッツを使用人用の宿舎で寝起きさせることだろう。男子寮内に空き部屋を見つけてそこに住まわせる事が出来るのが最良だろうが、それはたぶん無理だ。
いくらバッツでも、使い魔で平民という身分では貴族の子息と同じような部屋に住めるはずは無い。そうなったらそうなったで新たな問題の火種となるのも目に見えている。
「取り敢えずは、あのオスマンっていう学院長に相談してみようか」
「オールド・オスマンに?どうして?」
「なんか色々力になってくれるらしい。この前そう言ってくれたし」
「この前?」
「あの盗賊騒ぎの時だよ」
ああ、とルイズが納得する。そういえばあの時、何故かバッツだけ呼びとめられてオスマン氏と何か話していたらしいのを思い出す。でもそんな話をしていたなんて思いもしなかった。
使い魔の人間というのが余程オスマン氏の興味を引いたか、それともあの一件での手柄を認められたのか。
だがそうと決まれば善は急げ、だ。早速オスマン氏との面会許可を取り、学院長室へと向かう。
いきなりの訪問であったが、学院長室に着いた頃には既に秘書であるミス・ロングビルの手元には全寮の入居者名簿と部屋割表が用意されていた。
「ふむ、話は分かった。バッツ君に個別に部屋を与えたい、という訳じゃな」
「はい、その通りです。オールド・オスマン」
髭を撫でながらルイズの話を聞くオスマン氏の横で、ミス・ロングビルが部屋割表に目を通している。
「ミス・ヴァリエール、残念ながら今空き部屋は無いわ。使用人宿舎、男子寮、教師寮のどれも満杯よ」
ミス・ロングビルの口から告げられた事実に肩を落とすルイズ。オスマン氏もどうしたものかと顎髭を撫でながら悩んでいる。
「部屋は無いと言ってものう。このまま他の女生徒達に迷惑をかけ続ける事になるのは避けなければならん。まさか使い魔用の畜舎に住まわせるわけにもいかんしの。困ったものじゃ」
「俺はそれでも構わないけどな」
「それは駄目、絶対に駄目よ。あんたが構わなくてもこっちが構うわ。使い魔が獣臭くなるなんて絶対に許さないわよ」
オスマン氏の言葉に同意しようとするバッツを、ルイズが必死に止める。獣臭い人間を連れているなんて、使い魔と逢瀬を重ねているなんて噂が立つより耐えがたい屈辱モノだ。
二つ名が『ゼロのルイズ』から『獣臭いルイズ』にでも変わろうもんなら自殺モノだ。
「他に人が寝起きできるようなスペースなんてありませんし、困ったものですね。後は野宿くらいかしら?敷地には余裕がありますし、テントくらいなら用意できますけど」
「なんならそれでも構わないよ」
ミス・ロングビルの何気ない一言に、またしてもバッツが食いついた。いくらなんでも無頓着すぎるだろうというルイズの呆れ顔を余所に、バッツ本人はいたって真面目だ。
はぁ、と軽く溜息をつくと、額に手を当てながらルイズがバッツに向かって言った。
「野宿って言ったって、一晩や二晩じゃないのよ?何週間、長ければ何カ月も外でテント生活する事になるのよ?そんな真似させられないわよ」
「そこら辺は大丈夫だ。伊達に何年も旅暮らしをしてきた訳じゃないさ。用意はそれなりにしてある」
バッツはやけに自信満々で答える。ルイズは呆れて開いた口も塞がらないが、他に最善策らしい物も思い浮かばない。
もっと他に良い案が無いかと色々と話し合ったが見つからず、結局渋々ながらもルイズは折れて、敷地内の適当な場所でのテント生活をさせる事に決定した。
そうと決まれば行動は早い方が良い。頭を切り替えて早速バッツとルイズは設営場所の下見に赴く。
オスマン氏からは「中庭の余り邪魔にならない所であればどこでも構わない」と許可をもらっているが、いざとなると中々適した場所が見つからない。
ルイズとしては、あまり遠くに離れたところに置きたくは無いし、かと言って女子寮塔に近すぎるのも困る。
水場や厠など、その他生活に必要な設備も近くにあった方がいいし、希望を挙げればキリがない。それでいてあまり目立たず、他の生徒達の憩いに邪魔にならない場所。
結局は使用人宿舎傍の芝生のある場所に、という事に決まった。ここなら近くに人も居るし、何かあった時も安心だ。
もともと使用人達が寝起きしている場所という事もあり、水回りなどに特に不自由しないという点も高く評価された。
「じゃあここにテントを設置しましょ。ゆくゆくはきちんとした小屋でも建てたいものね。あ、でもここに何年も住むわけじゃないからあんまり立派なの建てるのは無駄かしら?」
などとルイズが独り言を言っている間にバッツは辺りを均し、着々と用意を進めていく。流石は野宿は慣れていると豪語するだけあって、ものの数分で準備を完了させてしまった。
軽い驚きと感心を覚えながら、ルイズはテントを借り受けに行こうと『フライ』の呪文で飛び上がろうとした。
本塔へ向かおうと背を翻した数秒の間に、背中の方から「これで暫くは雨風がしのげるだろ」とバッツの声が聞こえた。
まだ少し均しただけの地面でどうやって雨風を防ぐのか、と振り向くと……
そこには小屋が一軒建っていた。
ルイズは自分の目の前の光景が信じられない。何が起こったのか、全く理解できない。だから、
「暫くの間の仮住まいなんだったら、テントよりもこういうキチンとした屋根や壁がある方がいいだろ?」
というバッツの言葉がそもそも頭に入ってこない。今、自分の目の前にある小屋は一体何処から現れたのだろうか?
豪華とは言えないが、掘っ建て小屋と呼ぶには十分に立派過ぎる造りだ。木造の平屋建てのその小屋は適度な広さを持ち、人一人が住むには十分だろう。
近寄ってよく見ると、見た目以上にしっかりと造られており、近くの使用人宿舎と比べても見劣りしないどころかいささか上等に見える。
あまりに驚きすぎて口もきけないで固まっていると、バッツは気にする事も無くすいすいと中に入っていく。
「ちょ……ちょっと待ちなさいよ!」
後を追うように慌てて小屋の中に入っていくルイズ。中はこざっぱりとしていて、最小限の装飾と幾つかのベッドがあるだけだ。
それほど広くも狭くも無く、人が4~5人程ならば十分に寝起きできるだけのスペースがある。
しかし、それだけだ。他に調理場や浴槽などの設備は一切なく、箪笥などの収納スペースすら無い本当に寝起きの為だけの小屋だった。
日当たりも考慮に入れてあるのか、室内は適度な明るさを保っている。
「あんたのやる事なす事、いちいちビックリする事ばっかなんだけど」
と、驚きを通り越して呆れ顔でルイズが言う。
「って言うか、これには土のメイジもビックリよ。まさか木の家をあっという間に組みあげるなんて芸当、スクエアでも無理よ。レンガや土や石造りじゃあるまいし」
「別に俺が組みあげたわけじゃないし」
「じゃあ何だってのよ。まさか最初からこの状態でした、なんて言わないでしょうね?」
「その通りだよ」
「その通りって……、あんたこんなデカイの持ち歩いてるの?っていうか、こんなの持ち上がらないでしょうが!」
やれやれ、とバッツは簡単に説明をする。
「これは携行用のコテージで、通常は手のひらサイズの大きさなんだ。で、使うときにはこの大きさになる。持ってると旅が楽になるんだけど、一度大きくすると再度小さくするのに特殊な道具が必要だから、それの管理が面倒なんだけどな」
こともなげに説明するバッツの姿に、ルイズは目を白黒させたままだ。
「黒魔法を教えてもらった時から薄々感じてたんだけど、あんたの国って実はものすごく魔法の発達してるとこなんじゃない?」
そう言われて、バッツは少し悩む。確かに高レベルの魔法や封印された魔法レベルになれば、こちらの魔法よりも威力の大きい物もあるかもしれない。
炎のロッドに代表されるように、魔法を応用した武具やアイテムなども充実しているし、そういった点では魔法技術が進んでいると言えるのだろうか?
まぁ、ハルケギニアの魔法レベルを知っている訳ではないので、バッツにはそこら辺を判断することはできない。
「寝起きはここでするとして、後はどうする?」
「後って、なにが?」
「朝とか、授業後とか、そこら辺だよ。四六時中一緒に居なくてもいいってのは有り難……じゃなくてそれはそれで良いんだろうけど、俺みたいな半分部外者みたいなのが勝手にうろついてもいいのかな、って思ってね」
今度はルイズが悩む番だった。確かに使い魔を連れて歩いていない者も多いと言えば多い。
が、それは連れ歩くには不便な場合、特に大き過ぎて周りに迷惑がかかる場合や日光の下での活動を得意としていない場合だ。
部屋に使い魔を住まわせていない場合も、主に大きさの問題がある時のみだ。
「ま、そこら辺は良いんじゃない?今だって使用人以上生徒未満みたいな扱いなんだし。変な場所に行かなきゃ咎められることも無いでしょ」
問題が起これば、その都度今回の様に対応していけばよい。大体人間が使い魔になるなんてのは前例のない事なのだ。どんな予想外の問題が起こるかなんて知れたものでは無いのだ。
だからあまり難しくあれこれ考えてもしょうがないと言えばしょうがない。使い魔の問題なんて、それがどんなものであれ大なり小なり存在する。
そう考えると、自分ばっかりアレコレと心配しているのがだんだん馬鹿らしくなってきた。
「但し、いっつも自由にしていいって事じゃないわよ。こっちにも世間体ってものがあるから、特別な理由がない限りは今まで通りついてくるのよ、女子寮以外は」
いいわね、とルイズが釘を刺す。使い魔と情を通じてるなんて噂は御免だが、使い魔に見限られたなんて噂が立つのもまっぴら御免だ。
だから、バッツには極力今まで通り一緒に居てもらわなければならない。
少し人と違う使い魔を召喚してしまっただけでこれほど気苦労があるなんて思いもしなかった、とルイズは一人ゴチる。
でも、これがバッツでなかったらどうだったかなんて考えると少し怖くなる。
同じ人間でも、バッツはかなり手の掛からない部類だ。何でも自分でやれてしまうし、今回のように寝床すら自分で用意してしまった。
これが普通の人間だったら、もっと手間が掛かっていたかもしれない。
そう考えると、バッツを使い魔に出来たのは不幸中の幸いだったのかもしれない。いや、本当は人間なんかが使い魔にならないのが一番なのだが。
しかしここで新たな問題が発生した。
果たして、ルイズは明日からきちんと一人で起きられるだろうか?ということだ。
勿論、以前は一人で目覚めていたが、バッツが来てからというもの“誰かに起こされる”という習慣が身についてしまい、目覚まし時計できちんと起きれるかが心配であった。
誰かに起こされるのであれば、すぐに目覚めなくても起きるまで起こし続けてくれるだろう。でも、目覚まし時計は一度止めてしまえはそれきりだ。
ルイズは特別寝起きが悪いというわけではない。でも、毎日すっきり時間通りに起きられるという体質でもない。
すっかり気の緩んでしまった今の状態で、明日の朝はきちんと目覚ましだけで時間通りに起きられるのか、ハッキリいって自信が無いのだ。
一つ問題が片付けば、また新たな問題が現れるこの現状に、軽く頭痛を覚えるルイズであった。