明:「ケッケッケ、どっかの誰かさんが頭に浮かぶぜ」
とある休日の昼、俺は大量の洗濯もんを干していた。
「ふぃ〜、清々しい気持ちだぜ」
潔癖症って程じゃねぇが俺は基本的に整理整頓されてたり清潔感ある方が落ち着く身だし、ここんとこは晴れてんのか曇ってんのか微妙な天気続きで満足に外干し出来なかったからな。
だから今日みてぇな晴れてて日溜ポカポカは最&高。
大量の洗濯もん達よ、心ゆくまでのんびりと乾いてくれや。
「ふぁ〜…。今の時間は……おーおー、もう昼時か」
休日でも付けっぱの腕時計を見てみりゃ昼飯にするにゃ丁度良い時間帯。
折角の好天だし今日の昼はこのまま縁側で食うのもアリだな。
「そうなるとあまり多くは作れねぇが……まぁいいか。今日はそんなに腹減ってねぇもんな」
それに大食らいのダークも今日は朝から植物園に行ってるしそのまま園内でピクニックって洒落込む予定らしいからな。
あ?ピクニック用の弁当はどうしたのかって?
そりゃ勿論、俺が作った。
あんにゃろめ、
俺が起きて朝の諸々の事を終えてコーヒー飲みながら新聞見てたら後ろから妖精態タックルしてきて何つったと思う?
“今日は天気が良いから植物園でピクニックしてくる!だから明、弁当の用意をしてくれ!”だぜ?
泣けるぜ。
当日、しかも出掛ける一時間前に言うなっての。
まぁ、幸いな事に冷蔵庫の中には冷凍品込みで色々あったからサンドイッチとオカズを何品か作りはしたが、次からは是非とも気を付けてもらいたいもんだぜ。
みんなも親に弁当頼む時は直前じゃなくて前日中に頼もうな?
お兄さんとの約束だぜ?
んじゃま、
「何か作るか」
ダークの弁当使っちまったもんもあるし、食い終わったら買い物確定だな。
「ケッケッケ、主夫明さんは今日も忙しいですってな」
………
……
…
割愛したが料理中にゆりが俺ん家にこにゃにゃちわしてきた。
話を聞くとどーやらコロンも植物園へピクニックに行ったからゆり自身は暇だったんだと。
だから俺ん家に来てあわよくば昼をご馳走にって事らしい。
まぁ、理由はどうであれ俺としてはウェルウェルのカムカムなんで今現在二人で縁側で昼飯を堪能中って訳だ。
あ、因みにメニューは以下の通りな。
・鮭フレークおにぎり
・玉子焼き
・麦茶
・カットフルーツ
ケッケッケ、ダーク達のピクニック話があったからかこっちの昼もそんな感じになっちまったぜ。
「ふふふ、いい天気ね♪」
「あぁ、陽射しに加えて風も出てきたから尚更な」
この調子だと後1〜2時間もありゃ洗濯もん達を取り込めそうだな。
月並みだが陽の光を浴びた布団ってのは中々どーしていい眠りに誘ってくれるぜ。
「………」
「………」
「………」
「………」
「………」
「………」
ラジオだったら放送事故間違いなしの無言続きも普段以上に苦にならねぇ。
ゆりも、そして意外や意外なこの明さんも静かな空間は好きだからな。
「…ねぇ、明」
「…んー?」
「…夜もご馳走になって良いかしら?」
「…おう、良いぜ。賑やかなのは好きだからな。その代わり、買い物に付き合ってもらうぞ?」
「…ふふふ、いいわよ。いつ行く?」
「…もーちょい寛いで洗濯もん取り込んだらな。それまでは……」
「えぇ……」
のんびりタイム……
って思うだろ?
ところがぎっちょん、ぎっちょんちょん。
「…ゆり……」
「…何かし…っ、っ…♡いきなり…揉んだら……んッ♡」
ケッケッケ、こんなオチなんだなぁ (悪笑)
「ンンッ…♡えッ…えっち……♡」
【終わり】
オマケ1
〜2時間後〜
明:「さてっと、いい具合に仕上がってるが楽しみは夜までお預けだ。俺は買い物行ってくるからゆりはその間に火照りを鎮めとけ」 (悪笑
ゆり:「……えっち」
明:「ケッケッケ、そのエッチな奴にコリコリしてくれって言ったのは何処のエッチな奴だ?」 (〃
ゆり:「……うるさい、ばか♡」
オマケ2
〜植物園では〜
ダーク(妖精):「明に作らせた玉子焼きだ!食え!」
コロン:「はは、ありがたくいただくよ」
ダーク(妖精):「くっ!デザートも作らせてきたからそれも後で食うぞ!」
コロン:「あぁ、わかったよ」
ダーク(妖精):「それからコロン!」
コロン:「なんだい?」
コッペ様:「………」 (じぃ〜
ダーク(妖精):「後ろからの無言の圧が凄いぞ!」
コロン:「あははは、気にしない気にしない」