明:「てことは今回の話も?」
つばめ:「そ。約一ヵ月前には完成してた」
とある平日の放課後、俺はゆりと一緒に屋上でイチャイチャしていた。
「ゆり……」
「明……♪」
そんでもまぁイチャイチャつっても、してる事は隣同士でベンチに座ってゼロ距離かつ手繋ぎながら駄弁ってるだけ、という至って健全な事なんだけどな。
ケッケッケ、R指定のムフフな事をしてると期待していたか?
そりゃ残念。
お生憎明さんは恥ずかしがり屋なんでな。
神聖な学舎でそんな事する勇気は持ち合わせていませんぜ。
だからほれ、明さんはこうして愛しのゆりの髪を撫でるだけで精一杯ってな。
「…いつもそうだが、ゆりの髪ってサラサラして綺麗だよな」
「ふふふ、毎日お手入れしてるからよ。そうゆう明こそ女性から嫉妬されそうなぐらい綺麗な髪してるわね」
「そーか?」
「えぇ、それに後ろ姿も女性に見えるわ」
「おーおー、泣けるぜ」
そーゆー奴等にはもれなく眼科へ行く事をおすすめするぜ。
いやほんと、髪が長くて綺麗なだけでこんなガタイの良い女性がいるわけねぇての。
「ふふふ♪」
「なんてこった、いつまで笑ってんだよ」
「ごめんなさい、つい、面白くて…ふふ」
こんにゃろ、まだ笑うか。
「へいへい、ゆりさんよ?それ以上笑うってんなら明さんにも考えがあるぜ?」
「あら、どんな考えなのか聞かせてもらえるかしら?」
「いいぜ。先ずはゆりの顔を見る」
それこそじぃーっとな。
おーおー、ただでさえ隣同士で座ってるからゆりの顔が近くてよく見えること見えること。
そんでもって何度も言うが、やっぱゆりは今みてぇな眼鏡無しの方が魅力的だぜ。
「ふふふ、なんだがドキドキしてきたわ…。次はどうするのかしら?」
「その魅力な胸を揉みしだく。…と言いてぇところだが、今回はぺチッと叩くだけだ」
「んっ♡」
なんせ、さっきも言ったが明さんは恥ずかしがり屋なんでな。
神聖な学舎でそんな事する勇気は持ち合わせていませんぜ。
てか、ゆりさんや?
「一発だけとはいえいい感じの声出しやがったな。もしかして相当敏感肌か?」 (黒笑
「…明の所為よ。明が散々イジメるから……♡」
「ケッケッケ、そりゃ悪うござんした。まぁでも、ゆりだって結構おねだりしてたけどな」
それこそ、月明かり夜に蕩けきった面に加えて耳元で“もっと…もっと…!”ってな。
そーなりゃ据え膳食わぬはナントヤラ、ゆりのお望み通りイジメてやったぜ。
「…ばか」
「知ってる」
「…えっち」
「仰る通り」
「…狼」
「褒め言葉だぜ」
「…捻くれ者」
「生まれつきの性分なんでな。んで?他に何か言う事あるか?無いならそろそろその口を塞ぐぜ?」
「っ……」
おーおー、ゆりさんってばナニを想像したのか知らねぇがお顔がJOJOに潤んできやがったな。
こりゃそろそろズキュウウウンが出てきちまうか?
明さん的にはウェルウェルのカムカムだぜ。
「………」
「………」
「………」
「………」
「……っ」
「無駄無駄」
なんせ、空いてる片手で顔を抑えてるからな。
たとえ恥ずかしくても背けさせてやんねぇよ。
「……明」
「ん?」
「……ーーーで」
「聞こえねぇ」
「…ーーいで」
「まだ聞こえねぇ」
「塞いで…、私の口を……」
ケッケッケ、ズキュウウウンのオーダー入りましたぜ。
やっぱゆりも相当欲しがり屋さんだな。
「お願い……」
「いいぜ、なら目を瞑りな」
「うん……」
「よーしよし、素直でいい子だ」
さっき…って言うには少し時間が経っちまったが、俺はそん時に…
“明さんは恥ずかしがり屋なんでな。
神聖な学舎でそんな事する勇気は持ち合わせていませんぜ。”
と言ったな、あれは嘘だ。
「ゆり、好きだぜ」
「私も、好きよ……」
さながら小鳥の囀りの如く囁いた俺達は元から近かった顔を更に近づけ、そして……
すると思うだろう?
ところがぎっちょん、ぎっちょんちょん。
「今夜泊まりに来い。それまでお預けだ」
キスしねぇで耳元でそう囁くついでに首筋にフッ…っと息を吹きかけてやったらなんということでしょう。
ゆりさんってば目に見える程肩をビクッと震わせ、してくれるとばかり思っていたのか、それはもう、物欲しそうなエロいお顔で此方を見てくるではありませんか。
「ケッケッケ」
「あ…き……」
「いいぜその顔、ゾクゾクするぜ」
【終わり】
オマケ
〜実は見ていた〜
コロン:「あれ?その扉を開けないのかい?」
ももか:「うん!今明君とゆりっぺがいい感じだから♪」
ダーク(妖精):「くっ!ならば私達はクールに去るとしよう!」