明:「ケッケッケ、そりゃ大変だな」
とある平日の放課後、俺はファッション部で人によってはある意味天国である意味地獄な体験の真っ只中だ。
「やっぱりフリルはあった方がいいと思うんだよね〜」
「それでも、これ以上増やしたら全体的のバランスが乱れないかしら?」
「そうゆう時は裾に切れ込みを入れればオシャレに見えるわ♪あ、そうだ!明君は何色だったら良いと思う〜?」
「そーさな、白や薄桃色はある意味ベタだから無しとして……水色やパステルグリーンはどうだ?」
「真性のムッツリスケベね」
「リビドー盛んな年頃だから是非もなし」
「でも、いかにもな大人っぽさを引き出させる黒とか紺とか色よりもそうゆう色の方が着る人を選ばずに魅力を引き出させるのよね〜♪明君中々わかってる〜♪」
「ケッケッケ、そりゃどーも」
「それじゃあキャミソールの案はこれで進める事に決定しま〜す♪」
「異議なし」
「右に同じ」
んじゃま、案が無事に決まったことだしそろそろ本日の流れを語るとしますかな。
事の発端は数十分前、今回も中等部組が諸用で全員不参加なファンション部で暇してた俺とゆり。
宿題でも片そうかとノートを出そうとしたその時、ももかが“新作下着のデザインについて手伝って〜!”って頼み込んできたからさぁ大変。
男性視点からの意見も必要との事で俺も参加してあれコレどれソレ、違う違う、そうじゃそうじゃないと盛り上がったが三人寄ればナントヤラ。
朧げだったデザインは形を成し今し方ようやく片付いたって訳だ。
「それにしても、まさか一度に5着分のも考える羽目になるとはな」
いくらファッション部で我らが部長であるえりかに鍛えさせられてるとはいえ、女モンの下着はさすがの明さんもまいったぜ。
「しかもテーマがそれぞれ別々…。ももか、また何か新しい特集でもやっているの?」
「うん♪実は今度BIBIに所属してる高校生モデルが考えた下着を特集号でやることになってるの♪」
「ほほーう」
「撮影自体は少し前から始まってて私の撮影日は来週なんだけど……特集のラスト飾るって事で私だけ5着も考えなきゃいけないの」
「ももかはBIBIの顔だもの。仕方のないことだわ」
「それにファンの子達はももかがどんな下着を身につけるのか気になんだろーよ」
そんでそれを参考にして恋人にダイレクトアタック。
もうやめて!
とっくに彼氏のライフはゼロよ!
もう勝負はついたのよ!ってな。
「ふふふ、“どうしたらももかさんみたいな大きい胸に出来ますか?”みたいなお便りもファンレターに紛れて届いてそうね」
「ケッケッケ、確かにな。どーなんだ実際?」
「高校生になってから何回かあったかな〜。だから雑誌のお便りコーナーで私流のバストアップ方法を載せたりしてたわ」
「なーるほど」
「それでも効果は人それぞれだし、なによりも私流の方法だから効果の方は……ね?」
「それはそうね」
「だな」
バストアップにしろ筋トレにしろ、誰かの方法で誰でも簡単に結果が出んだったらこの世はもっと幸せに満ちてるぜ。
「それで?その後はどうなったのかしら?」
「私が何度もあくまで私流って事を押したからそんなに長くは続かなかったわ」
「そりゃ良かったな」
「うん。…でもね〜」
「?続きがあるの?」
「そ〜なのよ〜。また最近胸に関するお便りがね〜」
「ケッケッケ、確かに今のももかの胸は高1の時よりも大きいもんな」
それにただ大きいだけじゃなく弾力もあるし形も見事なお椀型、感度や揉み心地も良いとなればそりゃもうエロエロだぜ。
「そ〜そ〜♪明君…それにゆりっぺ達のせいで大きくなっちゃった♪」
「…わざわざ私の名前出す必要あるかしら?」
「勿論あるわ♪ね、明君♪」
「んだんだ。俺らの中じゃゆりが2番目にももかの胸弄んの好きだからな」
因みに1番は当然ながら俺。
その甲斐あってつい最近おっぱい魔人の称号を手に入れましたぜ (笑)。
「それにゆりっぺだって私達とエッチな事するの大好き〜♪」
「…それはそうだけど、つぼみ達がいつ来るかもわから今は控えた方が良いんじゃないかしら?」
「安心しろ。近くに来たら気配や足音でわかるからな」
「賑やかな感じとドタドタ慌てた足音だよね〜」
「ピンポンピンポン、大正解」
ももかも俺らと一緒にいる影響でそこら辺の感覚や護身術の精度がどんどん鋭くなって…いやほんと、色々仕込んだ甲斐あったぜ。
「というわけでゆりさんや」
「今は抑えてるその欲望を解放しちゃえ〜♪」
ケッケッケ、某会長又はメダルの怪人かっての。
「…そう?なら私も言わせてもらうわ。ももかが性的なのも含めて魅力的なのがいけないわ。それにももかだって私の胸を弄るのが好きだからそれでおあいこよ」
「いやん♪魅力的だなんてゆりっぺに口説かれてる〜♪」
「気をつけろももか〜こりゃ壁ドンからのレズキスされちまうぞ〜」
「…うふふ♪お望みならば半分脱がして揉んであげるわ♪ついでに今日の下着が何色でどんなデザインなのか明に見せてあげましょう?」
「それも良いけどどうせ脱がされなら私が持ってきた下着を着て脱がされたいな〜♪」
「持ってきた下着?」
「うん♪明君、私の鞄の隣にある紙袋取って♪」
「ん、コレか」
そーいや入ってきた時から何気に気になってたんだよな。
美味そうな匂いはしなかったから菓子類じゃねぇ事はわかってたが……成程、確かにこの軽さは衣類の軽さだぜ。
「ほらよ」
「ありがと明君♪ゆりっぺも着替えるから離してくれる?」
「え、えぇ…」
若干だが名残惜しそうって事は脱がす気満々だったんだな。
ケッケッケ、解放したゆりはエロエロだから興奮するぜ。
「うふふ♪それじゃあ少し待ってて♪」
「へーい」
「えぇ」
さてさて、いったいどんな下着姿を見せてくれるのか楽しみだぜ。
でもまぁアレだ、備え付けの更衣室から出てくるまで少しだけ時間があんのに何もしねぇってのはちと勿体ねぇ。
そんなわけだから……
「ゆり」
「…何?」
今はゆりを堪能するぜ。
「どんなブラ着けてんのか見せろよ」
「…見るだけで良いの…?」
なんてこった、そーきたかゆりさんや。
だがいいぜ。
据え膳食わぬは男の恥だからな。
お望み通り攻めたるで。
「弄らせろ。そんでもってゆりのエロい声聞かせてくれ」
「えぇ……♪」
【終わり】
オマケ
〜その後〜
ももか:「じゃじゃ〜ん♪」
明:「なんてこった、こいつは……」
ゆり:「ベビードールね……」
ももか:「どう?興奮する?」
明:「そりゃ勿論」
ゆり:「今すぐ押し倒したいぐらいに」
明:「ケッケッケ、それなら仕切り直しとして俺の部屋でやるか?」
ゆり:「そうしましょう。というわけでももか、今夜は覚悟しておいて」
ももか:「は〜い♡」