花を護る騎士 ブレイドナイト   作:葵祈つばめ

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仕事で貯まったストレスを解消する為に書いた。

後悔はしてない(´Д`)


〜放送〜

とある日の昼休み、俺は友人に頼まれて放送部のお昼の放送に参加していた。

 

『明堂学園放送部の!オールナイト全時空!!』

 

『毎度毎度思うが、校内放送なのに何で“全時空”なんだ?後、昼なのに“オールナイト”て』

 

『いきなり手厳しい!?それよりも折角の出演なんですからもっとテンション高くしてください!?』

 

『昼休みにこれから昼飯って時に此所へ強制連行された身でどうテンションを上げろと?』

 

『ごめんなさい』

 

『やれやれ。ゆり、ももかが俺の弁当を食わねぇように見張っててくれ』

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

「ぎくっ!?」

 

「ふふ、残念だったわねももか?」

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

『それでは改めて……皆さん!遂にこの日が来ました!今日のゲストは明堂学園が誇るスーパーイケメン!御剣 明さん!』

 

 

―キャァァァァァ!!―

 

 

『なんてこった、まさか防音のこの部屋にまで響いてくるとは……』

 

『それだけ御剣さんが人気だってことですよ。現にファンクラブだってあるんですから』

 

『…マジ?』

 

『はい!因みに私も入ってます!』

 

『…泣けるぜ』

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

「………」

 

「………」

 

「…知ってた?」

 

「…いいえ、今初めて知ったわ」

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

『さて、時間もあまり無い事ですし早速コーナーへと参りましょう!題して!“御剣 明のQ&Aコーナー”!』

 

『どんどんどん、ぱふぱふ〜』

 

『効果音は此方で出すので口で言わないでください……、このコーナーは事前に集めた御剣さんへのお便りを時間の許す限り答えていくコーナーです』

 

『弁当食いてぇから昼休みラスト10分までには帰らしてくれ』

 

『わかりました。……それではお便りボックスの用意が出来たので御剣さんには早速このボックスの中からお便りを引いてもらいます!』

 

『まさかお便りボックスがミカン箱とはな。…あ、俺が読むのか?』

 

『はい』

 

『了解。…ハンドルネーム・メアさん。“御剣先輩の趣味は何ですか?”』

 

『おぉっと!後輩さんからいきなりおいしいお便りが出てきました!』

 

『いったい何がおいしいのやら。…趣味は鍛える事、料理を作る事、散歩する事だな』

 

『ほほぅ!一番最初にそれを言うって事は御剣さんは自分の身体にかなり自信があるんですね?』

 

『まぁそれなりにな』

 

『…割れてます?』

 

『見るか?』

 

『わ、私にはまだ刺激が強過ぎるので遠慮します!?』

 

『そうか』

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

「…前にうちでファッションショーした時にちょこっとだけ見たけど、凄い身体だったよね?」

 

「…えぇ」

 

「…綺麗に割れてたよね」

 

「…えぇ」

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

『つ、次のお便りにいきましょう!』

 

『おー。……ハンドルネーム・タワシさん。“御剣は女の人を見る時、まず何処を見る?”』

 

『おぉーっと、これは中々のお便りが来ましたね!』

 

『楽しそうだなー』

 

『それで御剣さんは何処を見るんですか?やはりむ、胸ですか!?』

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

「じぃー……」

 

「ゆ、ゆり?目が怖いんだけど……」

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

『いや、違うが?』

 

『えぇー!?』

 

『何で驚く』

 

『男の人は絶対大きい胸が好きだって……!』

 

『偏見だな。そもそも大きかろうが小さかろうが胸は胸。あるだけで充分魅力的じゃねぇか?』

 

 

―御剣(明)君(先輩、さん)、素敵……!―

 

 

―ちくしょう!どうして御剣(先輩)はあぁも格好良いんだぁ!?―

 

 

『あ、また何か響いた』

 

『そ、それじゃあ御剣さんは何処を見るんですか!?』

 

『それは……』

 

『それは……!?』

 

『………』

 

『………』

 

 

―………―

 

―………―

 

 

『笑顔だな』

 

『がはっ!?』

 

 

―御剣(明)君(先輩、さん)……!―

 

―御剣ぃぃぃぃ!!―

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

「…ゆり、顔が赤いわよ……?」

 

「…ももかこそ……」

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

『本当にこの部屋防音なのか?また響いたぞ?』

 

『………』

 

『おーい、大丈夫かー?』

 

『…し、失礼……、あまりにも良いのがボディに入ったので……』

 

『お気の毒に。次進むぞ?……次のお便りはハンドルネーム・桃色の小悪魔さん。“高等部の先輩から御剣先輩は優等生な不良と聞きました。それって本当なのですか?”』

 

『あー……』

 

『オイコラ、何だその目は?』

 

『やー、御剣さんの外見なら不良と思われるのも何となくわかる気がするので』

 

『…目、いや、顔か?』

 

『それもですが、何かこう……“場馴れした雰囲気”……が全身から出てるんですよね。しかも実際に腕っぷしも相当なものをお持ちらしいですし……』

 

『…一応、明堂院流の門を叩いてるからな。場馴れした雰囲気ってのはそれが理由だろ』

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

「誤魔化したっしゅ……」

 

「でも、たしかに雰囲気はありますよね……」

 

「あははは……、でも、うちの門を叩いた時にはもう雰囲気出てたんだけどね…」

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

『ぶっちゃけ聞きますが、御剣さんは喧嘩をした事は?』

 

『何度かあるが殆どが友人とだし、その際はちゃんと審判を用意した公正な勝負としてやるから喧嘩にはカウントされないな』

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

「じぃー……」

 

「な、何かしらももかのその目は?」

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

『まぁ御剣さんに喧嘩を売る人なんていないですからね』

 

『と、思うだろ?ところがぎっちょん。いるんだよなぁー……』

 

『いるんですか!?』

 

『厳密には“いた”だけどな?中等部時代のまだ入学してまだ間もない頃、“何か調子に乗ってる一年がいる”って事で中・高等部の数人に校舎裏で』

 

『随分とバイオレンスですね。それでその時御剣さんはどうしたんですか?』

 

『堪忍袋の緒が切れるまでは我慢して、切れた後は“お話”して終わらせた。後、たまにチンピラやナンパ野郎達と揉める時もあるけどその時も“お話”をして終わらしてる』

 

『中々ワイルドな解決法ですね』

 

『結局、不良と言えば不良だな』

 

『でも御剣さんは成績優秀、スポーツ万能、何でもそつなくこなす芸達者で先生方からも覚えが良いいんですよね?』

 

『自分で言うと嫌味に聞こえるかもしれないが、まぁそうなるな』

 

『でしたら“優等生な不良”と言われても無理はないですね』

 

『かもな』

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

「私は明君の顔、格好良いと思うな〜」

 

「……私もそう思うわ」

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

『それでは次のお便りにいきましょう!』

 

『りょーかい。……ハンドルネーム・甘蜜娘さん。“わたしも御剣さんと同じ甘い物好きです。もしよろしければ、御剣さんのお薦めの店を教えてください”…ほう、俺のお薦めの店か……』

 

『あ、これファンクラブの人ですね』

 

『成程。だから俺が甘い物好きだって知ってるのか。……ふむ、お薦めの店か……』

 

『これは沢山ありそうな予感がします!』

 

『一気に言うぞ?

小泉学園の移動式販売店“タコカフェ”のクレープ、

 

夕凪町のパン屋“パンパカパン”の菓子パン、

 

サンクルミエール市の和菓子屋“小町”の豆大福、

 

四つ葉町のクローバータウンストリートの公園にいる移動式販売店“KAORU'Doughnut Cafe”のドーナツ、

 

ここ、希望ヶ花の和菓子屋“はらや”の大福、

 

加音町のカップケーキショップ“Lucky Spoon”のカップケーキ、

 

大貝町の洋食屋“ぶたのしっぽ”のケーキセット、

 

ぴかりが丘の弁当屋“おおもりご飯”のハニーキャンディ、

 

夢ヶ浜のマーブルドーナツと和菓子屋“春屋”のどら焼き、

 

津成木町の芝生公園にいる移動式販売店“Mofu Mofu Bakery”のイチゴメロンパン、

 

いちご坂のスイーツショップ“キラキラパティスリー”のアニマルスイーツだな』

 

『ほんとに沢山!?』

 

『後、甘い物じゃねぇが七色ヶ丘市のお好み焼き屋“あかね”もお薦めだぜ』

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

「…うわ、明君凄い……」

 

「…そうね」

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

「……プリキュアオールスターズ勢揃いですね」

 

「……ぶっちゃけありえないしゅ!」

 

「ぴかりが丘……、またいおなちゃんと手合わせしたいなー……」

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

『御剣さん行動力あり過ぎですね……』

 

『照れるぜ』

 

『いや、褒めてませんから』

 

『そうかい。…お、どうやら時間になったみたいだぜ?』

 

『え?…あ、もうそんな時間になってしまいましたか』

 

『ふぃ〜、疲れたぜ』

 

『お疲れ様です御剣さん。今日はありがとうございました。…あの、もしよろしければ第二回目も』

 

『断る』

 

『即答!?』

 

『なんてな。今日みたいに強制連行じゃなく、ちゃんと事前に連絡した上でなら喜んで引き受けてやるよ』

 

『ありがとうございます!』

 

『んじゃま、終わるとすっか』

 

『はい。…こほん、以上を持ちましてコーナー及び明堂学園放送部のオールナイト全時空を終了します。本日のゲストは御剣 明さんでした!』

 

『アデュー』

 

『……あ』

 

『ん?』

 

『折角ですからこの放送を聞いている学園の女の子に御剣さんから最後に甘い一言を!』

 

『えー……』

 

『皆さん!聞きたいですよね!』

 

 

―聞きたーい!!―

 

 

『ね?』

 

『…ほんと、もう防音じゃねぇよこの部屋……』

 

『さぁさぁ御剣さん!いっちょお願いしますよ!』

 

『…はぁー……、わーったよ』

 

『………』

 

 

―………―

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

「………」

 

「………」

 

「………」

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

「………」

 

「………」

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

『明日の君は、今日より綺麗だね』

 

『がはっ!?』

 

 

―キャァァァァァ!?!?!?―

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

「「「っ〜〜〜!?」」」

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

「…あきくん……」

 

「…ばか……」

 

 

【終わり】




ふぃ〜
スッキリした(´Д`)


オマケ

〜数日後、植物園にて〜

ど〜〜ん!

えりか:「え、なにこれ!?」

明:「この間の放送の後、ファンクラブの娘達が数班に分かれて各々の店を訪れたらしくてな?その結果、店が大いに潤ったんで各々の店から感謝の意を込めて贈られた粗品の山だ」

つぼみ:「ですが、何故明さんのもとに?」

明:「ファンクラブの娘達が“この店が御剣さん(先輩)が言っていた店ね!”って言ったからだ」

いつき:「あははは……、それにしても一回の放送でこうなるなんて、明さんの影響力は凄いですね……」

ゆり:「まるで売れっ子のラジオMCね」

明:「…泣けるぜ」
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