花を護る騎士 ブレイドナイト   作:葵祈つばめ

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ぐおぉ……、
オチは直ぐに浮かんたのに出だしが中々浮かばなかった(´〜`;)


〜制服〜

とある日の昼休み、俺とゆりはももかが前日にしていた仕事の話を聞いて楽しんでいたんだが、ふとももかがこんな事を俺に言ってきた。

 

「明君が制服を着崩す姿を見てみたい!」

 

と。

 

そしてこれを聞いた直後、俺の頭の中は“面倒事巻き込まれる”と言う名の鐘の音がガンガンと鳴り響き始めた。

 

誰かこの鐘の音を止めてくれ……

 

 

「フフフ、面白そうな話ね」

 

「でしょ〜!きっと明君の悪っぽさがグンッて上がって更に格好良くなるんだろうな〜……ねぇ、明君はどう思う?」

 

「……どう思うって言われても何で急にそんな事を?」

 

「昨日の仕事は“お洒落感を出す為にわざと服を着崩す”内容だったの」

 

「ふむ」

 

「それでね?出来上がった写真を見たら確かにいつもの私と違ってすっごくお洒落だったの!」

 

「ほぉーそりゃスゲェな」

 

「そうなの!ちょっと着崩しただけで印象がガラリと変わったの!」

 

「それで?」

 

「その後に気付いたの。“そう言えば明君って着崩しファッションが似合いそうだなぁ”って」

 

「成程、大体わかった」

 

「それじゃあ!」

 

「あぁ、やってやるよ」

 

「やった〜!明君大好き〜!」

 

「へーへー」

 

両手を上げて喜ぶとか、どんだけ嬉しいんだよ。

 

「明が素直にももかのお願いを聞くなんて珍しいわね。普段だったらあーだこーだ文句を言って断るのに」

 

「まぁな。けど素直にお願いを聞かねぇとももかが泣いたり騒いだりするだろ?どうせ面倒事が降りかかってくるなら一つで充分だ」

 

「成程、そう言う事ね」

 

「あぁ」

 

「ぶ〜、幾ら私でもそれぐらいで泣いたりはしないわよ〜」

 

「だとさ?」

 

「ちょっと信じがたいわね」

 

「だな」

 

「むぅ、明君もゆりも時々意地悪になるよね」

 

あらま、ももかの奴拗ねちまいやがった。

 

それにしてもあれだな。

 

やっぱ姉妹だけあって拗ねた顔もえりかとよく似てるぜ。

 

「でもそんな私達も嫌いじゃないのよね?だってももかは……」

 

「ゆり〜!それは言わない約束でしょ〜!」

 

「フフフ、ごめんなさい」

 

「ゆり〜!」

 

………、

 

今俺の前方にはももかが顔を真っ赤に染めながらゆりをポカポカと叩き、当のゆりはそれをまぁまぁ、と宥めている。

 

普段なら絶好の弄るチャンスだが、俺の直感が言っている……

 

“止めとけ。怪我をするのは俺だ”

 

と。

 

自分の直感に信頼する事大の俺は素直にそれに従って話の軌道を戻す事にした。

 

「で、いったい俺はどんな風に制服を着崩せば良いんだ?」

 

「ほら、ももか?明が聞いてるわよ?」

 

「むぅ〜!ゆり〜後で覚えてろ〜……!」

 

「フフフ、はいはい♪」

 

「そっちのごたごたが済んだならちゃちゃっと始めちまってくれ」

 

「任せて!こうなったら明君で鬱憤晴らししてやるんだから!」

 

「御手柔らかに頼むぜ」

 

 

………

……

 

 

ここまで散々焦らしてあれだが結局の所、ももかによる制服着崩しコーディネートは数十秒で終わった。

 

何せやった事と言えば、これっぽっちだからな。

 

 

・ポニーテールから団子へ変更

 

・ブレザーを前開けにする

 

・ブレザーの袖を中のシャツと纏めて肘上まで捲る

 

・ネクタイを外しシャツのボタンを上から三個外す

 

 

正直言って、前座の茶番に時間を掛け過ぎだな。

 

「うん!やっぱり私が思った通り明君の悪っぽさがグンッて上がって更に格好良くなってる♪」

 

「へーへー」

 

「ね!ゆりもそう思うでしょ!」

 

「………」

 

「ゆり?」

 

「え、えぇ、とても似合ってるわ」

 

「あ、どもった」

 

「うんうん♪やっぱりゆりでもそうなるよね〜♪」

 

「だ、黙りなさいももか」

 

「うふふ♪さっきの仕返しよ♪」

 

「ぐっ!」

 

これぞまさに攻守逆転ってか?

 

「そうだ!折角だからえりか達にも見せに行きましょ!」

 

そう言い終わるや否やももかは俺とゆりの手を握り教室から走り出……

 

「あ、まだお弁当食べてなかったからついでに持って行きましょ!」

 

さなかった。

 

「おいおい……」

 

「まったく、慌ただしいわね」

 

「…ごめんちゃい」

 

 

………

……

 

 

「じゃじゃーん!明君制服着崩しバージョン!」

 

「明さんが不良になりました!?」

 

「でも滅茶苦茶格好良いっしゅ!」

 

「なんだか更に“頼れる上級生”って感じがするよね」

 

「明さん!今度の漫画のモデルになってください!」

 

「フフフ、この様子だと更に人気者になるわね」

 

「なんてこった……」

 

 

 

【終わり】

 




この日は丁度いつきと番君がつぼみ、えりかと一緒に弁当を食べようとしていたと言う裏設定(≡ε≡)



オマケ1

〜昼飯〜

番:「この世の全ての食材に感謝を込めて、いただきます!」

全員:『いただきます!』

明:「にしても、相変わらずばんちょー君の弁当は凄いサイズだな」

つぼみ:「まさにてんこ盛りですっ!」



オマケ2

〜印象〜

高等部・職員室前

明:「失礼しましたー」

ももか:「明君!」

ゆり:「大丈夫?」

明:「あぁ。俺は大丈夫だったが、」

ももか、ゆり:『???』

明:「“何か悩み事があるのか!?”って職員室に居た先生全員から心配された」

ももか:「…わぁーお」

ゆり:「…禁止されてないとは言え、学年一の成績優秀(たまに私)の生徒がいきなり制服を着崩したら確かに心配するわね」

ももか:「…明君、何かごめんね?」

明:「気にすんな」
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