まこぴー頑張ってるねぇ( ̄▽ ̄)
後、ゆかりのあの目は久し振りに見ましたぞ(´-ω-`)
…ノワールの顔を見てサバーク博士を思い出すのは私だけ?
とある日の平日、珍しい事にゆりが学園を休んだ。
しかもこれまた珍しい事に理由は風邪。
まさかあのゆりが風邪をひくなんてな。
本人から連絡を貰った時もそうだが未だに驚きだぜ。
やっぱ人生何が起きるか分からないもんだな。
ゆりは“一応ただの風邪だから”と言っていたがそれでも心配だった俺はももかと一緒に皆の代表としてゆりのお見舞いに向かっていた。
「明君ー!早く早くー!」
「へいへい……」
俺が全額持ちで値段が四桁後半もするフルーツの詰め合わせを持って……
畜生、二つの意味で重たいぜ……
「ほら明君!早く!」
「…あのなぁ、これそれなりに重いんだぞ?」
主に値段の部分が。
そのせいで一気に財布が軽くなったぜ。
「早く行かないとお腹を空かしたゆりが独りで寂しく待ってるに違いないわ!」
「や、両親がいるから大丈夫だろ」
それにコロンもいるし。
「でも寂しい事には変わりないわ!」
「へーへー、わーったよ。なら早く行くとするか」
「おー!」
「因みに聞くが、これを持つ気は?」
「無い!」
「…そんなハッキリ言いきるなよ」
畜生、泣けるぜ。
………
……
…
その後、ゆりの家に着いたがどうやら両親は不在だったんで幼馴染み特権…てのも変な言い方だが、俺が持っている合鍵を使って俺達は家の中へとお邪魔した。
「ゆ"〜り"〜!」
「もぅ、ももかったら……」
ゆりの部屋に入るや否やももかはベットで横になっていたゆりに突撃しやがった。
「おいおい、何やってんだよ」
「だっでぇ〜!!」
「落ち着いてももか。ただの風邪だから心配しないで?」
「うぅ〜……」
「…取りあえずももかは置いといて、調子の方はどうだ?」
「そうね、薬も飲んだしさっきまで寝ていたからだいぶ楽だわ」
「そうか。…そう言えば英明さん達は出掛けてるのか?」
「えぇ、朝から学会の発表会に参加してるわ」
「遅くなるのか?」
「帰りは明日の夜らしいわ」
「そうか……」
って事は今日ゆりは俺らが来るまで一人だったのか。
―ニコッ!―
あ、コロンもいるから二人か。
てか、何か腹立つからそのスマイル止めい。
後、ももかにバレるからあんま動くな。
「ところで明、そのフルーツの詰め合わせは?」
「俺達からゆりへの見舞いの品だ」
「そうなの?ふふふ、ありがと」
「ん、気にすんな」
―…くうぅぅ〜……―
「ん?」
「あら?」
「ふふふ、何かフルーツ見てたらお腹が空いちゃったわ」
食欲があるって事はそれなりに元気になった証拠だな。
「それじゃあフルーツ切ってくるからももかはゆりを起こしといてくれ」
「ラジャー!」
「よろしくね、ももか」
………
……
…
「食欲が出てもまだ病人だからな。あんまり多くは食べられないだろうから使うのは三つぐらいにしとくか」
でもどうせももかが食いたいって言う筈だからそっちの方も用意しねぇとな。
………
……
…
完成した品を持ってゆり達の元へ戻ろうとしたら部屋の前にコロンがいた。
何でも、今中ではももかがゆりの身体をタオルで拭いてるらしく、コロンは俺が部屋に入ってくるのを防ぐ為に外に置かれたらしい。
「“こうしてぬいぐるみを外に置いておけば明君が気付いてくれる筈だから大丈夫!”ってももかがね?」
「成程な。…おーい、ももかー。もう良いかー?」
―オッケー!―
「りょーかい。…ほれコロン」
「あぁ」
普段つぼみ達がやってる様にコロンを肩に乗せて部屋の中へ入ると、身体を拭かれてだいぶ気色が良くなったゆりがももかからノートを受け取っていた。
「オイももか。勝手に人の鞄を開けんなっつーの」
「えへ♪」
うわぁ、殴りてぇ……
「ふふふ、ノートありがと明」
「おう。…ほれ、作ってきたぞ」
「わぁ!おいしそー!」
「取りあえずすりおろし林檎とバナナミルクとカットメロンを作ってきた」
「…メロンが少し多過ぎないかしら?」
「どうせももかが食いたいって言う筈だから多めに切ってきた」
「成程ね」
「ごめんね。ゆりのお見舞いのフルーツなのに……」
「と、言いつつもしっかりメロンを見てるももかであった」
「ぎくぅ!?」
「ふふふ、大丈夫ももか。みんなで食べましょ」
「おー!」
「あ、自分で食べられるか?」
「えぇ、大丈夫よ」
「ん〜〜!メロン美味し〜〜い!」
「って食うの早っ……」
「私達も早く食べましょ」
「だな」
………
……
…
―それにしてもやけに美味しいわね―
―それはそうよ!だって結構良い所のフルーツの詰め合わせだもん!―
―…えっと、高くなかった?―
―大丈夫!“ゆりの為ならこれぐらい安いもんだ”って明君が!―
―…そうなの明?―
―さぁ?もう忘れちまったぜ―
―……ありがとう―
………
……
…
フルーツを食い終わった後は今日学園であった事や軽いお喋りをして俺とももかは早々に引き上げる事にした。
「あんまり長居するのもゆりに悪いからな。そろそろ帰るとするか」
「そうね。…それじゃあゆり、また明日会いましょ♪」
「ふふふ。えぇ、また明日」
「ももか、外が少し暗いから家まで付いてってやるよ」
「ありがとう明君!」
「おう。…じゃーな、ゆり。ゆっくり休めよ」
「えぇ。明、ももか、今日は本当にありがとう」
「礼なんていらねぇっつーの」
「出た!明君の捻くれ!」
「うっせ」
「ふふふふ♪」
………
……
…
「それじゃあ明君、また明日!」
「あぁ。また明日な」
………
……
…
「…すぅ…すぅ……」
ももかを見送った後、再びゆりの家へと戻った俺は明日のゆりの朝飯と昼飯を作り、最後にコロンと一緒にゆりの様子を確認していた。
まぁ朝飯は殆んどが見舞いのフルーツなんだけどな。
「この様子なら明日には完治してるな」
「元々そんなに酷い風邪じゃなかったからね」
「そうか」
「うん。……明、今日はありがとう」
「あ?」
「ゆりを看病しようにもボク一人じゃ限界があったからね。二人が来てくれた時は本当に助かったよ」
「はて、何か礼を言われる様な事したっけか?」
「ハハ、相変わらず明は捻くれた性格をしているね」
「うっせ」
「……ん……明…?」
「っと、悪い。起こしちまったか?」
「…いいえ、大丈夫よ」
「なら良かったぜ」
「…でも何でまた来たのかしら?」
「ゆりの明日の朝と昼を作りに来たんだよ」
「後、最後にもう一回ゆりの様子を見にな?…まぁ、いらぬお節介かもしれねぇがな」
「…ううん。とても嬉しいわ」
「なら良かったぜ。…さぁ、もう寝ろ」
「…うん。……ねぇ明」
「ん?」
「…少しの間だけで良いから手を握っててくれないかしら?」
「あぁ、良いぜ」
「…ん、ありがとう……」
「どういたしまして」
「(ハハ、明?こう言う時こそ捻くれるもんだよ?)」
「…おやすみ、明」
「あぁ。おやすみ、ゆり」
【終わり】
明ってこんな男前でもまだ高校生なのよねぇ(´-ω-`)
オマケ
〜翌日・ゆりの部屋〜
明:「…Zzz…Zzz……」
ゆり:「それじゃあ明はずっと手を握ってたの!?」
コロン:「うん。“ゆりが中々離してくれねぇ”ってボヤいてたけど、実際はどうなんだろうね?」
ゆり:「………」
明:「…Zzz…Zzz……」
ゆり:「……ばか」