明:「おー」
ゆり:「…ドリフ?」
もしも奇跡の魔法にこんな裏側があったら……
その1
〜お誘い〜
明:「花見か」
ゆり:「素敵なお誘いね」
明:「だな。それに身内(プリキュア)で提案した事なら厄介事も起きねぇ筈だ」
つぼみ:「ですが、仮に厄介事が起きてしまっても明さんなら嬉々として飛び込む気がします」
えりか:「今まで殆んどがそうだったもんね〜」
いつき:「あははは……」
その2
〜再会〜
明:「後ははるか達が来るのを待つだけか。…それにしても」
わいわい!がやがや!
明:「見事なくらい花が咲きまくってやがるな」
亜久里:「中々ブラボーな表現ですわ」
明:「げ、聞いてたのかよ」
エレン:「確か今みたいな表現の事を“粋”って言うのね!音(以下略)!」
明:「…うっせ。ほっとけ」
響:「おやおや〜?ひょっとして明さん照れてます〜?」
えりか:「これは意外な発見っしゅ!」
ひかり:「くすっ、明さん可愛らしいです」
明:「なんてこった……」
その3
〜襲撃〜
明:「っ!?」
響:「明さんの足元に変なマークが!?」
明:「離れろ!」
ドンッ!
ひかり、舞:『きゃ!?』
明:「うぉ!?」
ゆり:「明!?」
祈里:「そんな、明さんが……」
亜久里:「消えてしまいましたわ……」
その4
〜分断〜
明:「成程、お前達の目的にとって俺は厄介な存在だからみんなと分断させたってわけか」
―あぁ。ことが済むまでこの世界にいてもらうぞ―
明:「悪いが見ず知らずの奴にそんな事を言われてはいそうですかと従う程、俺は素直な奴じゃないんでな」
―………―
明→ナイト:「なんとしてでもここから出させてもらうぜ!」
―好きにしろ。だが、どうせ無駄な足掻きだ……―
その5
〜励まし〜
ムーンライト:「ナイト……」
ルミ、イー、パイ:『………』 (こくり
ルミナス:「ナイトならきっと大丈夫ですよムーンライト」
イーグレット:「そうです。それにナイトの強さはムーンライトが一番知ってる筈です」
パイン:「だから一緒に信じましょう。ナイトの無事を」
ムーンライト:「貴女達……。…そうね、信じましょう。ナイトの事を」
三人:『はい!』
エース:「同じ人を愛するもの同士、とてもブラボーな絆ですわ」
ミューズ:「そうね。でもエースだって、」
エース:「ミューズ?それ以上は野暮ですわ。…わたくしは妹分としてナイトの側にいられればそれで良いのです……」
ミューズ:「…なんかエースって大人ね」
エース:「同然ですわ。何せわたくしは一流のレディーですもの」
マリン:「ナイト〜!!油売ってないで早く助けに来るっしゅ〜!」 (ガン!ガン!ガン!ガン!
全員:『マリン……』
ミューズ:「…雰囲気台無しね」
エース:「…同じレディーとして恥ずかしいですわ」
その6
〜歌声〜
ナイト:「なんてこった、どんなに上に飛んだり前に進んでも全く終わりがないぜ……」
―…………―
ナイト:「こりゃあ本当に不味いかもな……」
―………♪…―
ナイト:「ん?今何か……」
―…♪…♪……―
ナイト:「歌が聞こえるって事はこの世界は何処かと繋がってるって事か!」
―…〜♪〜♪〜♪♪〜…―
ナイト:「ならこの歌声の聞こえる方へ行けばこの世界から出られ…うぉ!?」
その7
〜脱出〜
ナイト:「っと……、どうやら脱出出来たみてぇだな。てか、今日の俺って勝手に何処かへ跳ばされてばっかな気がするぜ」
少女:「ナイトのお兄ちゃん」
ナイト:「ん?お前は誰だ?」
少女:「わたしの事よりもプリキュアのお姉ちゃん達があの屋敷の地下に閉じ込められてるの」
ナイト:「ん?…あー、確かに構造的にそんな感じがするな」
少女:「お願いナイトのお兄ちゃん!プリキュアのお姉ちゃん達を助けてあげて!」
ナイト:「安心しろちびっこ。言われなくても助けるつもりだからな」
少女:「ありがとうナイトのお兄ちゃん……」
ナイト:「気にすんな。…あ、そう言えばさっきの歌声って…って、消えちまった……」
―頑張ってナイトのお兄ちゃん!それとわたしはちびっこじゃないもん!―
ナイト:「…あー、これはアレだな。一種の幻みたいなもんだな」
その8
〜救出(1)〜
ゴゴゴゴゴ……!
ナイト:「…おいおい、救出しに行こうとした矢先に屋敷が崩れるとか勘弁してくれっつーの!」 (バッ!
ゴオォォォォォ……!
ナイト:「いや…これはただ崩れてる訳じゃねぇ、何か出てきやがる!」
その9
〜救出(2)〜
ナイト:「なんてこった、まさかまた空間を跳ぶ羽目になるとはな……」 (よじよじ…よじよじ……
闇の獣:「ヒヒィィィン!!」
ナイト:「しかも屋敷の中からこんなんが出てきやがるし……」 (よじよじ…よじよじ……
闇の獣:「ハーッハッハッハ!遂に復活する事が出来たぞ!」
ナイト:「でもまぁ、直ぐに退場してもらうけどな。…ナイトインパクト!」
ドゴォン!
ナイト:「さてっと、今行くぜみんな!」
その10
〜救出(3)〜
ブラック:「建物が揺れてる!?」
ホワイト:「まさか崩れているの!?」
マリン:「いや〜!潰される〜!」
ブロッサム:「マリン落ち着いてください!?」
ドゴォン!
マリン:「ギャ〜〜!?」
ナイト:「…ったく、なんつー声出してんだよ」
全員:『ナイト!?』
ナイト:「よぉ、助けにきたぜ。お姫様?」
マリン以外:『っ!?』 (ずきゅーん!
ナイト:「ん?どうした?」
ムーンライト:「な、なんでもないわ!?それよりも早く檻の鍵を!」
ナイト:「んなもん必要ねぇよ」
全員:『え!?』
ナイト:「みんな、檻から少し離れてろよ?」
全員:『は、はい……』
ナイト:「いくぜ、ブレイドストライク!」
キィン!
ナイト:「もう一発!」
キキィン!!
ナイト:「…我が刃に斬れぬもの無し。ってな?」
バキィィン……!!
ルージュ:「檻を斬っちゃった……」
ローズ:「…ほんと、無茶苦茶ね」
一部メンバー:『格好良い……』 (うっとり……
ナイト:「さぁ、逃げるぞ!」
全員:『はい(えぇ)!』
その11
〜開幕〜
ナイト:「ハーッハッハッハ!ミサイルなんぞ俺達には無駄無駄無駄無駄ぁー!!」
ムーンライト:「ふふふ、相変わらずね」
ナイト:「そりゃ漸く暴れられるからな!お蔭で身体中が歓喜してやがるぜ!」
ブロッサム:「…ナイト、まだ暴れていなかったのですね」
マリン:「ぶっちゃけ、ナイト一人でも良いんじゃない?」
サンシャイン:「ぶっちゃけ過ぎだよ……」
その12
〜スマイルキャッチ〜
ナイト:「なんてこった……」
ビューティ:「どうしたんですか?」
ナイト:「後ろから寒気が……」
ビューティ:「後ろ?…あっ、」
ナイト:「なんだよ、今の“あっ”は……」
ビューティ:「いえ、なんでもないです……」
ムーンライト:「う〜……」 (じぃー……
マーチ:「(あ、ムーンライトが焼きもち妬いてる……)」
その13
〜編隊飛行〜
ナイト:「なんてこった……」
マリン:「あっははは!ナイトだけ余ってるっしゅ!」
ムーンライト:「…マリン、これが終わったら話があるわ」
サンシャイン:「あ〜あ、マリンったら……」
ブロッサム:「やってしまいましたね……」
その14
〜閉幕〜
ムーンライト:「終わったわね」
ナイト:「あぁ、そうだな。…ところでムーンライト?」
ムーンライト:「なにかしら?」
ナイト:「いつになったら手を離してくれるんだ?」
ムーンライト:「そうね……」
ルミ、イー、パイ:『むぅ〜……!』 (じぃー……
ムーンライト:「後五分ぐらいかしら♪」
ナイト:「なんてこった……」
ムーンライト:「フフフ、冗談よ♪」
メロディ:「(言えない。ナイトも早く手を離してだなんて今の空気じゃ絶対に言えない……)」
ムーンライト:「フフフフフ♪」
ナイト:「はぁー、泣けるぜ……」
メロディ:「(それにしてもナイトの手ってよく見ると細かい傷が沢山ある……。なんか歴戦の証しみたいで格好良いなー)」 (じぃー……
ナイト:「あー、メロディ君?そんなにジロジロ見ないでもらえるか?後、手を離してくれるとお兄さん嬉しんだが?」
メロディ:「えっ?あっ!?ごめんなさい!」
ナイト:「それに野郎の手を見てもなんも面白くねぇだろ?」
メロディ:「あ、いえ、歴戦の証しみたいで格好良いなーって……」
ナイト:「そりゃあ、結構鍛えてますから」 (ビシッ!
ムーンライト:「……ばか。本当は違うくせに……」 (ぼそっ
その15
〜新メンバーは魔法つかい〜
わー!わー!
きゃー!きゃー!
アコ:「…見えない」
明:「はっはっは、見事に出遅れたな。で?抱っこと肩車とあるがどっちを選ぶ?」
アコ:「…肩車で」
明:「了解」 (ひょい!
アコ:「わぁ……」
明:「どうだ?見えるか?」
アコ:「うん!」
響:「あー!アコが明さんに肩車してもらってるー!」
奏:「きゃー!アコ可愛いー!」
エレン:「アコさん、目線此方にお願いしまーす!」 (カシャ!カシャ!
明:「はっはっは、人気者だな」
アコ:「つーん……」 (ぷいっ
【終わり】
オマケ
〜花見にて〜
明:「………」
うらら:「一番!春日野うらら!歌いまーす!」
真琴:「それなら二番はわたしよ!」
ゆうこ:「はーい!三番歌いまーす!」
マナ:「よーし!それじゃあ、あたしも!」
六花:「マナは駄目よ!?」
わー!わー!
きゃー!きゃー!
明:「春来たり 香る花々 我は酔う。…なんつってな。(くいっ!)はぁ〜、甘酒が美味いぜ」
ひか、舞、祈、ゆり:『ぽぉ〜〜……』 (うっとり……
アコ:「格好良い……」
亜久里:「えぇ、ブラボーですわ……」