休日の始まり
「ふぁあ〜…あ〜〜平和だ……」
休日の午前中、俺は自室のベッドの上で寝転がりのんびりと寛いでいた。
「確か今日はえりか主催のファッション部女子会の日、…なら呼び出しは無いな。お蔭で静かに過ごせるぜ」
寝転がった状態でカレンダーの日付を確認した俺はふと、机の上に置いてあるノートに目を止めた。
このノートは、ファッション部の部員の証としてえりかから貰ったフェアリードロップ特性のオシャレノートだ。
因みにこのノートはゆりやももかも持っている。
入部当初はどうなるかと思ったが、なんやかんや結構楽しい。
そう思いながらペラペラとノートを捲っていると一枚の写真が挟まっているのに気が付いた。
「ん?あぁこの写真か」
それは前にプリキュアの皆と撮った写真だった。
「確か久し振りに皆で集まった時に撮ったんだったよな」
この時、メンバーが増えた事も手伝って結構賑やかだったんだよな。
この写真もアルバムに貼っておくか。
俺は引き出しからアルバムを取り出し机の上に広げた。
中の写真はつぼみ達と撮ったファッション部関連のと、今まで出会ったプリキュア達と撮った写真が殆どだ。
全員集合した時の写真、
笑ってる時の写真、
遊んでる時の写真、
大勉強会を開いた時の写真、
少々はしゃぎすぎた(悪ノリした及びされた)時の写真とまぁ沢山だ。
…あ、ピクニックに行った時の写真もあった。
この時は各々に様々な食べ物が出たんだよな。
基本はサンドイッチや弁当だったが、たこ焼きに始まり、パン、シュークリーム、豆大福、和菓子、ドーナツ、カップケーキ、お好み焼き、菓子、キャンディ、またまた和菓子、アニマルスイーツとまぁ何個かツッコミ何処があったが実に沢山だった。
中でもなぎさ達が持ってきたたこ焼きとラブ達がドーナッツが凄かった。
何せ俺達全員分を用意したからな。
しかも添付されていた手紙には
“お金は気にしなくて良いから今後とも御贔屓に!”
だぜ?
いやはや、アカネさんとカオルさんの商魂には頭が上がらないぜ。
―ぐぅ〜…―
あ、食いもんの事思い出してたせいか腹の虫が…
今日は予定無しだから何処かに食いにでも行くとするか。
そう決めてアルバムを引き出しの中にしまい目的地を選び始めた。
ん〜、食いに行くと決めた途端にあれこれそれこれ食いたい物が浮かんでくるな。
偶然な事に、行き先候補地にはだいたい友人達がいるんだよな。
食いに行ったら町中とかで案外バッタリと逢ったりしてな。
「さてっと、何処にするか……」
【各編へ続く】
とりあえずプリンセス編まで書きます。
魔法つかい編は現段階では書く予定はないです。
楽しみにしてる方々がいたら申し訳ないですm(__)m