花を護る騎士 ブレイドナイト   作:葵祈つばめ

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相も変わらずの深夜執筆及び深夜投稿で申し訳ないですm(__)m

そして今更ですが、フレッシュ編とプリンセス編との矛盾にはツッコミ無しでお願いしますm(__)m


ハートキャッチ編

とりあえず出掛ける為に部屋から出ようとしたその時、

 

―♪♪♪♪♪―

 

俺の携帯が鳴った。

 

「ん?」

 

携帯をスボンから取り出して確認するとメールが一件。

 

「送信者は…ももか、か…」

 

まぁ予想つくが何の用だ?

 

えっと何々…

 

『明君お願い!勉強教えて(´;ω;`)』

 

………

 

やはりか。

近々テストだからそろそろ来ると思っていたからな。

 

まぁ別に断る理由もないし、

 

「“あいよ。てか、今何処にいるんだ?”っと送信」

 

さて、返事が来る前に勉強道具を用意しておくか。

 

―♪♪♪♪♪―

 

「って早っ」

 

えっと何々…

 

『今、撮影所から家へ送ってもらってる最中』

 

成程。

 

「“とりあえずフェアリードロップに行けば良いのか?”」

 

えぇっと、バッグは……あったあった。

 

押入れにしまってある複数のバックの中から気分で一個選び勉強道具を中に入れて此れで準備完了っと。

 

後は連絡待ちだ。

 

―♪♪♪♪♪―

 

お、連絡来た来た。

 

えぇっと、何々…

 

『OK(^人^)』

 

了解。

なら早速行くとするか。

 

そうしてカバンを持って俺は部屋を出た。

 

「よし、行くか」

 

目指すは、ファッションショップ・フェアリードロップ。

 

………

……

 

モデルは職場を“もう出る”(モデル)。

 

なんっつって。

 

………

 

寒っ。

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

“フェアリードロップ”

 

この店はえりかやももかの母にして、元カリスマモデルのさくらさんがオーナー兼デザイナーとして経営しているファッションショップだ。

 

デザイナーを目指しているえりかも手伝い兼勉強として協力をし、たまにファッション部のプチファッションショーが開催される。

その時着る服は全てえりか一人でデザインから裁縫までしているので俺らは直前までどんな服なのかを知る事が出来ない。

 

基本的には良いもんばかりなのだが、そこはあのえりか。

 

時々見事にやらかしてくれがる。

 

んで、だいたい被害にあうのは俺。

次にいつき。

 

つぼみとゆりが被害にあうのは少ないな。

 

何故俺と違ってゆりは少ないんだ?

 

年上だから遠慮してんのか?

 

俺も年上、しかもゆりと同年だぞ?。

 

ゆりに対するその遠慮さを少しは俺にも分けてもらいたいね。

 

「…そういえば今日はえりか主催のファッション部女子会の日……」

 

えりかがまた良からぬ事を企てているのかと思うだけで…

 

「…はぁ〜……」

 

忌々しい、あぁ忌々しい、忌々しい。

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

その後、フェアリードロップに到着。

 

店内にはさくらさんしか居なかった。

 

「どもっす」

 

「あら、いらっしゃい。今日は明君一人?」

 

「そっす。他の皆はえりか主催のファッション部女子会に参加してるんで」

 

見方を変えればハブられたと見えなくもないが、そうじゃないと信じたいね。

 

俺、信じてる!

 

…なんっつってな。

 

まぁ、それは置いといて、

 

「ももか居ます?」

 

「ももか?まだ帰ってきてないわね」

 

「そっすか」

 

まだ此所へ来る途中って事か。

 

「ひょとして明君、ももかとデート?」

 

「違いますよ」

 

「あらそうなの?」

 

「そうなんです」

 

「あら残念」

 

「いや残念て…」

 

「ももか明君の事好きだし、明君にだったらももかを嫁にあげても良いんだけどなぁ〜」

 

…さくらさん、明らかに俺の反応を楽しんでますよね?

 

まぁでも、

 

「俺もももかの事は好きですけど、それはあくまで大切な友としての好きですから、御気持ちだけ貰っておきます。でも、もし、ももかと付き合う事になったら必ずももかを幸せにします」

 

「………」

 

ん?さくらさん黙っちまった。

俺何か変な事言ったか?

 

「…さくらさん?」

 

「明君の凄い所って、そう言う事を照れも無くそれでいて自然にさらっと言える事よね」

 

これは誉められてんのか呆れられてんのかどっちだ?

 

「あ〜ぁ、明君に“お母さん”って呼ばれてみたかったな〜」

 

「あははは…」

 

さくらさん口では冗談言ってるけど目がマジだ…

…。

 

「まぁそれは後の楽しみにしておいて…」

 

「楽しみにしないで下さい」

 

「今日はももかと何か約束?」

 

流された…。

 

「ももかから勉強教えて、と救援メールが届いたので」

 

勉強道具が入っているバックをちらつかせながら俺はさくらさんにそう言いった。

 

「そうだったの。御免なさい。いつも明君やゆりちゃんに迷惑かけて」

 

「いやいや、教える序でに此方も復習できるから助かってますよ」

 

普段復習なんて全くしないからな。

 

……ん?

 

さくらさんと話していたら後ろの方から人の気配を感じ、振り返えると丁度帰ってきたももかが店内に入って来る所だった。

 

あ、

あの目…ももかの奴何か悪戯考えてやがるな。

 

「ゴメンね明君、待たせちゃった?」

 

「いや、俺もさっき来た所だ」

 

「ふふふ、まるでデートの待ち合わせをしたカップルみたいね」

 

はぁー…

さくらさん、そんな事を言ったらももかが直ぐに…

 

「うふ」

 

ほら言わんこっちゃない。

 

ももかは便乗して腕に抱き着いてきた。

 

離せ。

 

「うふ、じゃねぇだろ。勉強教えてやんねぇぞ?」

 

「う、…はーい」

 

返事をしももかは抱き着くのを止めた。

 

うむ、素直でよろしい。

 

「さて、早速始めるとして…何処でするか……」

 

「あ、それならわたしの部屋でしましょう?」

 

何処で勉強を教えるかと考えていたらももかからそんな提案が。

 

「ん、ならそうするか」

 

「それじゃあ行きましょ」

 

ももかの後に続いて俺は部屋へと向かった。

 

「私は此所で店番してるから何かあったら呼んでね?」

 

『はーい』

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

で、ももかの部屋に到着。

 

「少し散らかってるけど気にしないでね」

 

あ〜、確かに雑誌があちこちに見えるが、

 

「大丈夫だ馴れたから」

 

部屋に来るのは初めてじゃないからな。

 

「そう?なら良かったわ」

 

それに散らかし具合ならえりかの方が凄いからな。

パリが良い例だ。

 

「んじゃ、始めるとするか」

 

「よろしくお願いします」

 

そうして勉強会が始まった。

 

………

……

 

丸テーブルを二人で挟み、向かい合うようにして座り、教科書とノートを広げて勉強。

 

今回はもうじき控えてるテストに備えて俺もももかの勉強を見つつ復習するのでこのスタイルの方が都合良い。

 

因みにももかはモデル業で学校を休みがちだが意外と成績は良かったりする。

学年全体でだいたい真ん中辺りだ。

 

しかも理解が早い。

 

試しに少し難しい問題を解かしてみると最初こそ考えるが、

 

「う〜ん……」

 

「ヒント、公式」

 

「あっ!」

 

これで解けてしまう。

 

その後も問題を解かしてみると、一問一問に時間をかけはするがアドバイスすれば後はスラスラと解いてしまう。

 

「こんだけスラスラと解けるなら俺やゆりが教える必要無くねぇか?」

 

「全然!学年成績No1と2の明君やゆりの分かりやすいアドバイスがあるからスラスラと解けるのよ!アドバイスが無かったら解ける自信が無いわ!」

 

「自信を持って言うなっつーの…。…まぁ頼りにされるのは嬉しいが」

 

「因みに今回ゆりに勝てる自信は?」

 

「あるに決まってんだろ」

 

「うわぁ、凄い自信。でもゆりだって前回のテストで一位を獲って勝ち星が同じになったから今回は負けないと思ってるわよ?」

 

そう。今ももかが言ったように、テストにおける学年成績一位の座は俺とゆりで競い合っていて前回のテストで互いの勝ち星の数が同じになった。

 

因みに言うとテストにおける学年成績一位の座は中学の頃から競い合っている。

 

ゆりはああ見えて意外と負けず嫌いな気があり、成績で負けた際には“次は私が勝つわ”と、鋭い目をして言ってくる。

鋭さを例えるならムーンライトに変身した時の前髪級。

 

いつか斬られそうだ。

 

だが、生憎俺も負ける気は更々無いんでゆりには悪いが今回は俺が勝たしてもらう。

 

「負けない為に、ももかに勉強を教える形で復習をしてるからな」

 

「わたしをダシに使わないでよ〜」

 

「まぁ罪悪感は多少ある。だから次のテストでももかの成績を上げてやるよ」

 

「ほんと!?」

 

「あぁ、今までで最高の順位まで上げてやるよ」

 

「やった〜!ありがと明君!大好き〜!」

 

「へーへー。ほれ続きやるぞ。次はこの問題を解いてみろ」

 

「は〜い」

 

その後何回かの小休止を挟みながら勉強会は続いた。

 

―この問題はどうやって解くの?―

 

―ん、この問題は少し引っかけで………―

 

―ふむふむ………―

 

―……で、この式を代入すれば…―

 

―なるほど…―

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

勉強を続けてどれくらい経ったか。

ふと窓を見れば外は茜色に染まっていた。

 

「…随分と長居したみたいだな」

 

「え?もうそんな時間なの?」

 

「あぁ。今日はこの辺で止めにするか。ほれ、ももかが学校を休んでた時の授業内容と次のテストで出そうなポイントを各々まとめといたから後は此れを参考にしてくれ。後、適度に休憩をしろよ。徹夜は禁止だからな」

 

二冊のノートをももかに渡して俺は帰り支度を始めた。

 

「ありがと〜。あ、良かったらうちで夕飯食べてかない?」

 

「ん〜…」

 

どうするかと考えようとした矢先に、

 

「もも姉〜明さ〜ん、ご飯だよ〜」

 

えりかがそう言いながら扉を開けた。

 

「あら、えりか帰ってたの」

 

「時間が時間だからね〜」

 

そう言って二人は話しているが、今えりかは何て言った?

 

「えりか、今何て?」

 

「え?ご飯だよ〜、って」

 

「俺食ってくの前提か?」

 

「うん!」

 

あらま。

 

…けど、まぁいいっか。

 

「んじゃ、お言葉に甘えてご馳走になるか」

 

「それじゃあ行きましょ」

 

「うん!」

 

「あぁ」

 

そうして俺らは部屋を出て行った。

 

リビングに行くとさくらさん、流之助さんの他につぼみ、いつき、ゆりが居た。

 

「つぼみ達も来てたのか。あ、こんばんわ流之助さん」

 

「やぁ、いらっしゃい明君。さくらから聞いたよ。ももかの事ありがとね」

 

「いえ。此方も勉強出来たのでももかに感謝ですよ」

 

「あっはっはっは。それなら良かった」

 

等と流之助さん会話しながら俺は席へと移動した。

 

 

  さ も あ ゆ

| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|

|________|

  り え つ い

 

 

「こんばんわ、明さん」

 

「つぼみ達も来てたのか」

 

「はい。えりかに誘われたので」

 

「明さんはいつから此所に居たんです?」

 

「昼過ぎだな」

 

いつきにそう答えたが、実際の所何時だったかは分からんな。

 

「随分と長く居たのね」

 

「あぁ。ももかに勉強を教えていたらいつの間にかこんな時間にな」

 

「成程ね。もうすぐテストだものね」

 

「そゆうことだ」

 

「それで、ももかはテストの自信は大丈夫かしら?」

 

「勿論よゆり!明君が今までで最高の成績にしてくれるって!」

 

「そう。それは楽しみね」

 

「えぇ!」

 

「俺も楽しみだぜ。そして、今回は俺が勝つからな?」

 

「ふっふっ、望むところよ」

 

―バチバチバチ!―

 

「明さんとゆりさんの間に…」

 

「火花が見える…」

 

「んもぅ、明君もゆりも今はご飯なんだから、火花散らすの止めてよね」

 

『は…はい……』

 

ももかに言われて俺とゆりは二人して謝ってしまった。

 

因みにみんなは珍しいその光景に笑っていた。

 

「まさかももかに怒られる日が来るとは……」

 

「人生何が起きるかわからないわね……」

 

それを聞いてみんなはまた笑うのだった。

 

「それじゃあそろそろいただくっしゅ!」

 

えりかのそれに合わせてみんなは手を合わせた。

 

「せーの!」

 

『いただきます!』

 

その後笑いが絶えない賑やかで楽しい一時を俺達は過ごすのだった。

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

そして日は経ち、成績発表日になった。

 

「さて、見に行くとするか」

 

「えぇ」

 

「ドキドキする〜」

 

教室を出た俺達、そして結果は…

 

一位、御剣 明

二位、月影ゆり

三位、来海ももか

四位、才谷秀雄

五位、茂部田 太郎

 

となっていた。

 

因みに各点差はこうである。

 

一位と二位…一点

 

二位と三位…三点

 

三位と四位…五点

 

「勝った」

 

でも横から凄まじい程の寒気。

横を見ればゆりの鋭い目。

 

「点差は一点よ?」

 

「だが、勝ちは勝ちだ」

 

そう言うとゆりの目が更に鋭くなった。

 

「そうね…。でも次は私が勝つわ」

 

「望むところだ」

 

『フッフッフッ……』

 

俺とゆりは表面上はにこやかに笑っているが、内面ではバチバチに火花を散らしていた。

 

っと、そんな事よりも、

 

「な?どうだももか。行った通り今までで最高の順位だろ?」

 

「うん!まだ信じられない!だって三位よ!」

 

ハッハッハ。だろうな。

 

「おめでとうももか。わたしも驚きだわ」

 

「ありがとうゆり!明君のお蔭よ!」

 

「いいえ。明のサポートがあったにせよ、最終的に結果を出したのはももか、貴女よ」

 

「ゆり…」

 

「この調子でこれからも頑張れば俺らのライバルになるかもな」

 

「あら、良いじゃない。親友でライバルなんて」

 

「だな」

 

「明君…、ゆり…」

 

「これからも親友として、ライバルとして宜しくね、ももか」

 

「手加減はしないからな?覚悟しておけよ」

 

俺らがそう言うとももかは顔を伏せ、

 

直後、

 

「も〜!二人とも大好き〜!!!」

 

と、満面の笑みで抱き着いてきた。

 

一瞬驚きはしたが、俺とゆりは顔を見合い、頷き、そして優しく受け止めるのだった。

 

 

【完】

 




敢えて、ももか(明、ゆり、ももかの高校生トリオ)にスポットライトを当ててみました。

そしてこの作中内では才谷くんは原作よりも落ちて万年三位の設定ですが、今回で更に落ちました。

因みに五位の茂部田 太郎はオリジナルモブキャラですm(__)m
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