そしてまほプリのキャラソン&ドラマCDの“ドリーム☆アーチ”聴いててかなり楽しいです。
歌も良いですが、ドラマパートでのはーちゃんがね?
後、今月22日には歴代エンディング集(初回特典は映像付きの)が発売されますね。
ワクワクもんだぁ!と言いたい所ですが、OP集であったハートキャッチとスイートのアレがスイートのED映像で起きそうで不安です。
「花を護る騎士、ブレイドナイト!」
―ワアァァァァ!!!―
『二回目の公開変身にもかかわらず会場はこの熱狂!ナイト選手の人気は圧倒的なものになりました!』
―キャー!素敵ー!ブレイドナイトさーん!―
―カッコいいー!こっち向いてー!―
―変身前もカッコよくて素敵でーす!―
『前の二戦の影響でしょうか。ナイト選手のファンが随分と増えましたね』
「増えられてもなぁ……」
正直嬉しいような恥ずかしいような微妙な気分だぜ。
「てか、俺の顔写真付きの団扇がチラホラと見えるんだが、いったいどうゆう事だ?」
『現在、闘技場の入り口にてブレイドナイトのグッズを発売しているので』
「なんてこった……」
いったい誰が作ってんだか。
「ナイトー!!!終わったら私が気合いのレシピで作った特製カップケーキを食べてくださーい!」
「ずるい!わたしも食べた…じゃなくて!危ないから落ち着いてリズム!」
『わたしも食べるー!』
『マリン……』
身内の方も随分と盛り上がっていた。
「「…はぁー……」」
審判として定位置に着いていたムーンライトと揃って溜め息を。
…なんだか幸せが逃げて行きそうだぜ。
―大丈夫!そんな時はわたしの幸せを分けてあげる!そうすれば幸せゲットだよ!―
「………」
俺は知らん。
そして聞いてない。
エコー、エースに続いて今度はピーチの声が聞こえたなんて。
「…集中…集中…勝負に集中しろ俺……」
だから半ば逃避気味に集中する事にした。
「集中するのは良い事だけど、その前にあの娘を落ち着かせたら?」
「…ん?…あぁ、リズムか」
見ればまた、メロディに抑えられていた。
さて、どうしたもんか……
「ムーンライト、何か案ないか?」
「一言添えてばきゅーんでもさせときなさい」
「またあれをやるのか……」
「えぇ」
一回目と同様かーなーり、不本意だがしょうがない。
腹を括るか。
「はぁ…いざ」
そして俺は一回目と同様、リズムに向けて……
「サンキューな、奏」
―パチン♪―
一言添えてウィンクした。
「さて、効果は……」
―キァァァァ!!!!ー―
―バタン!バタン!バタン!……―
「…あらま」
「モニター中継されているせいで効果範囲が広がったわね。これなら闘技場の外でも沢山の人が倒れていても可笑しくないわ」
「…冷静な分析どうも」
えぇっと、肝心のリズムは……
「フィナーレ……」
―バタン!―
「リズムぅー!?」
「なんてこった……」
これは一回目の時よりもダメージが大きいと捉えて良いのか?
「勿論よ。変身時での名前呼びは反則技だもの。誰だってあぁなるわよ」
と、解説のムーンライトさん。
「成程。…てか、さらりと人の心を読むな」
「あら失礼」
…恐るべし、キュアムーンライト。
『ナイトのファンサービスが終わったことだし、特別ルールの説明でもしよっか。てことでサンシャイン説明よろしく〜』
『遂に素で進めるんだね。…最終戦では技の使用を解禁します』
「へぇ、解禁か」
そりゃ嬉しいぜ。
「サンシャインと打ち合わせしてる時にバスドラさんが言いに来たのよ」
「そうなんですかバスドラさん?」
「うむ。俺様達の我が儘に付き合ってくれたせめてものお礼に、ブレイドナイトには最終戦では遠慮なく、そして心置き無く戦ってほしくてな」
あらま。
「お心使い感謝しますよ、バスドラさん」
『だからナイトは滅茶苦茶に暴れちゃてオッケー!』
「ん、りょーかいだ」
『それでは選手、審判の方々は所定の位置へ着いてください』
「頑張ってね」
「あぁ。それじゃあ」
「うむ」
そして俺達は各々の定位置へと移動した。
『それじゃあムーンライト!最後の合図を!』
「えぇ」
いよいよか。
「………」
「………」
「………」
「はじゅめ!」
「えぇー……」
ムーンライトがまさかまさかの二度噛み目。
そのせいで俺は初動が遅れてスタートダッシュを逃した。
恨むぞゆり!
「うおぉぉぉ!!!」
―ダッ!―
『バスドラさん、合図と共に走り出した!』
『対するナイトは待ちの姿勢!これはファルセット選手の時の様にカウンター狙いか!』
「んなわけねぇだろ!」
―ダッ!―
『ナイトが遅れて走り出した!』
『何故遅れたのか疑問は残りますが、良い判断です。パワータイプにカウンターは危険な一手、相手をする時はスピードを活かして攻めるのが定石ですからね』
一回目もそうだが何で今回も誰もムーンライト噛んだ事に気付かないのか、不思議でしょうがないぜ。
てか、二度も噛むんじゃねぇよ!
流石に二回目は無いと思っていたから不意打ち過ぎるわ!
―アカン。アカンて、明さん。ボケの二段式は笑いのお約束やん?―
―サニーはんの言う通りやで?ナイトはんにしては珍しく気ぃつくんのが悪いなぁ―
………キレたぜ?
―フッ!―
「む!?」
『おぉ〜!』
『ナイト選手、持ち前の速さを活かし、一瞬でバスドラ選手の前に!』
「うぉ!?」
『バスドラさんが怯んだ!いっけぇ!ナイトー!』
『…誰か司会変わって』
バスドラさんには悪いがこの一撃は完全に俺の八つ当たりです。
「喰らえ!ナイトインパクト!」
―ドゴォ!―
「ぶはぁ!?」
『ゼロ距離からのナイト選手の渾身の右ストレートが炸裂!バスドラ選手の巨体が吹き飛びました!』
『てゆうかその技あたしの〜!!』
『…資料によると、時系列的にナイト選手が先に考案してますね』
『あ、ビート』
『手伝いに来たわサンシャイン』
『ありがとうビート』
『じゃあ、あたしがゲストってことで!』
「ふぃ〜、スッキリしたぜ」
それにしても奴等はいったいどうやって此所へ来やがったのか不思議でしょうがないぜ。
「…てか、マリンのやつ、遂に司会役を投げたな」
―ズァァァ!―
『バスドラ選手、体勢を整えて見事踏みと止まりました!』
『流石にナイト選手の一撃もバスドラ選手の巨体を場外までは吹き飛ばす事は難しいようですね』
『おっしい〜!』
「ぐっ……」
「どうですか?バスドラさん」
「…中々の威力だ。ファルセットやバリトンだったら今の一撃で負けていたかもしれん」
「そりゃどーも」
「だが!俺様は二人とは違う!」
「…だろうな」
これだからガタイの良い奴は厄介だ……
「うおぉぉぉ!!!」
『バスドラ選手、再びの走り出しました!』
…あの顔、
「うおぉぉぉ!!!」
何かあるな。
「そぉら!そら!そら!そらぁ!」
―ブォン!ブォン!ブォン!ブォン!―
『唸る!それはまるで暴風の如く!バスドラ選手、その巨体を活かした力強い連撃!』
「ふ〜……」
隠し弾が何なのかわかるまでとりあえず様子見だな。
―ヒュン!ヒュン!ヒュン!ヒュン!ヒュン!―
『ナイト選手、バスドラ選手の連撃を捌かず回避!』
『良い判断です』
『そーなの?』
『うん。バスドラさんの様な体格の人の攻撃は大振りな分重たくて、受けたり捌いたりするとかえって余計にダメージを負うんだ』
『そっか。だからナイトは避けてるんだ』
流石サンシャイン。
「どうしたナイト!逃げてばかりでは俺様を倒すことは出来んぞ!…ふんっ!」
―ブォン!!―
『バスドラ選手、一拍溜めた強力な逆風!』
『サンシャインせんせー!“逆風”ってなんですかー?』
『真下から斬り上げる事だよ。…でもビートはよくその言葉を知っていたね』
『さっき読んだ音吉さんの本!後、今忙しいから!』
『『あ、はい、ごめんなさい』』
ビートのやつ、熱入ってんな〜。
さて、少し誘ってみるか。
「うぉお」
…我ながらビックリするほどの棒読みだぜ。
『ナイト選手、回避しようとするも剣圧の影響で体勢を崩した!ナイト選手とバスドラ選手がガンバランスdeダンス…じゃなくてピンチでチャンスだ!』
…おいおい、
『…今のムリない?』
『…あははは』
珍しくマリンに同意だ。
「そぉらっ!」
―ブォン!―
『バスドラ選手チャンスを逃さずそのまま唐竹割り!』
『上からの下へ、だよ?』
『ありがとごじゃいまーす』
―ガキィン!―
「…っと」
やっぱ重っ。
―ズァァァ!―
『咄嗟に刀で防いだナイト選手ですが、体勢が悪く、衝撃を全て受けきれず大きく後退!』
「まだまだぁ!」
―ブォン!―
『更にバスドラ選手、追撃の手を緩めずナイト選手目掛け自身の武器を投擲!』
お、良いんじゃねぇか?
「ほいっと」
―ガキンッ!―
『ナイト選手、後退しながらも刀で弾いた!』
ちょいと攻めてみるか。
―ズァァァ!―
「いくぜ!」
―ダッ!―
『ナイト選手、後退が止まったと同時にバスドラ選手目掛け駆けた!』
『良い判断です。今のバスドラ選手は得物を持っていないですから』
これで動きを見せてくるか?
「はぁぁぁ!」
『駆けるナイトの反撃の刃がバスドラに襲いかかる!』
『…ビートが燃えてるっしゅ』
いやはや、まったくで。
「俺様が不利になったと思っているようだが、その認識は甘いぞ!…すうぅぅぅ…」
『バスドラ選手、大きく息を吸い始めました!』
『深呼吸?』
『たぶん…いや、確実に違うと思う』
来たか!
しかも息を吸うってことは隠し弾は…“声”か!
「オォォォー!」
―ドオォォォン!―
『ちょ!?なにアレ!?』
『資料によるとアレは“サウンドバズーカ”と言う、口から音のエネルギー弾を放つ技、って書いてある。しかも三銃士各々、高音、中音、低音のサウンドバズーカを放てるみたい』
『恐るべしメイジャーランド……』
成程、まさに“隠し弾”だな。
『眼前に迫るサウンドバズーカに対してナイト選手はいったいどうするのか!』
どうするのかって?
「こうするんだよ!」
―ダッ!―
『ナイト選手、更に踏み込み加速した!彼は恐怖を感じないのか!?』
『や、あるっしょ。前に弄り過ぎて堪忍袋の緒が切れたゆりさん怯えてる姿を見たってもも姉が言ってたもん』
『あははは……』
あん時のゆりの笑顔のお陰である程度の恐怖には耐性がついてるぜ!
「いくぜ!ブレイドストライク!」
―ブォン!―
『ナイト選手、花エネルギーを纏った刀での強力な左斬り上げの一撃!』
『下から左斜め上、ね?』
『あしゃーす』
―バチィィィン!!―
『さぁ!ブレイドストライクでサウンドバズーカを受け止めたナイト選手!いったいどうするのか!』
『押し返すとか?』
『若しくは弾くのかも』
マリンもサンシャインも残念ながらハズレだな。
正解はこうするんだよ!
「オラァ!」
―ザンッ!―
『えぇ〜!?』
『斬ったぁ!ナイト選手、サウンドバズーカを斬ったぁ!』
『しょんなのあり!?』
『あははは…これは流石と言うべき、かな?』
我が刃に斬れぬもの無し!ってか?
「…………」
おや?
バスドラさんの様子が。
『ナイト選手の行動にバスドラ選手、勝負中にもかかわらず我を忘れてしまっている!』
「チャンス!」
―ダッ!―
『ナイト選手、この機を逃さず一気にバスドラ選手の元へ!』
確かに、自慢の隠し弾が通じず尚且つさっきみたいに斬られたりしたらそうなるのも当然と言えば当然だわな。
だが、戦いの最中にそれは命取りだぜ!
「…はっ!ぬ、ぬぁ!」
―ゴォン!―
『バスドラ選手、漸く我に返り拳を振るが……』
―ヒラリ―
『ナイト選手、半身になり水流の如く鮮やかに避けた!』
『これはもう勝負がつきましたね」
『いっけえぇー!ナイトー!』
俺は半身になった勢いを利用してバリトンさんと時と同じ様に一回転。
特別な横凪ぎの一閃を放った。
…何が特別かって?
それは……
「ブレイドナイト・フォルテウェイブ!」
ゼロ距離でフォルテウェイブを放ったからだ。
―ドオォォン!!―
「ぶはぁ!?」
『決まったぁ!ゼロ距離からのナイト選手の必殺技であるブレイドナイト・フォルテウェイブが炸裂!バスドラ選手を今度は場外まで吹き飛びました!』
「勝者……」
―ワアァァァ!!!―
『うぉ!ビックリした〜』
『あははは、皆凄い興奮してるね』
『会場の皆さん、まだ審判による勝利宣言がまだなのでお静かに御願いします』
「ナイト」
「ん?」
ムーンライト呼ばれトテトテと舞台の中央へ。
…あぁ、成程。
「そうゆうことか」
「えぇ。折角の機会なんだから」
「だな」
と言うわけで、ムーンライトと肩を並べて、
―バッ!―
「勝者、ブレイドナイト!」
ムーンライトの勝利宣言がに合わせて片腕を突き上げた。
―ワアァァァ!!!―
この歓声…病みつきになりそうだぜ。
『さて、本来なら敗因解説を行いますが……』
『もう締めて良いんじゃない?』
『だね〜』
『そうね。…では以上で三銃士対ブレイドナイトの親善戦を終わりにします。司会は私、キュアビート。そして』
『解説は私、キュアサンシャイン』
『ゲストはあたし、キュアマリンでした』
『それでは皆さん』
『『『ありがとうございました』』』
【続く】
戦闘描写、頭が痛い…
次でスイート編アフターはおしまいです。