まだ観てない人がいるかもしれないので多くは語りませんが、2つだけ言わせてください。
1つ、らんこ発見!
2つ、エンディングのCGダンスがなかった!
以上!
「アァァッ!!」
―ブォン!!―
一瞬の隙をついて放った俺の渾身の一撃。
「っ!」
一拍遅れてまりあさんが防ごうとするが、
「そこまで!」
「「………」」
結局間に合わず、俺の拳はまりあさんの顔面目前で止まった。
「勝者、明さん!よって、この交流戦の勝者は二勝した明堂院流!」
『わあぁぁぁーー!!!』
「勝った……」
でも滅茶苦茶しんどい。
今布団で寝れば三分以内で確実に寝つける自信がある。
「あーあ、負けちゃったなー」
「…嬉しそうですね、まりあさん」
「あら、そう見える?」
「はい」
実際、たった今勝負が終わったばっかってのにまりあさんはかなりウキウキしていらっしゃる。
「ウフフ♪」
………、
「あのう、まりあさん?」
「ん、なあに?」
「何で俺の腕に引っ付いてるんですか?」
「うーん……勝利のご褒美かしら?」
何故疑問系?
「ご褒美は兎も角、そろそろ離れてもらえたら嬉しいんすけど?」
「あら、どうして?」
『じぃーーー……』
「皆の視線が凄いんで」
氷川道場の門下生達やつぼみやめぐみ達が全員此方を見てやがる。
「明さん羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい………!」
―ゴゴゴゴゴゴゴ……!!―
「特にいおなが……」
しかも黒いオーラ付き。
「あらあらウフフ♪」
「や、笑ってないで何とかしてもらえます?」
「そう?それじゃあ……こほん。ねぇ皆?」
『お、押忍!?』
「後片付けよろしくね?」
―にこ♪―
『お、押忍!?』
―ドタバタ!ガヤガヤ!……!―
「うん♪皆素直で働きやさんね〜」
「そっすね……」
だた単にまりあさんの笑顔の裏に隠れた恐怖に反応しただけだと思うのは俺だけか?
―パシャ!―
「……オイコラ、ゆりてめぇ…」
「ふふふ、あわてふためく明なんて滅多に見れるものじゃないわ」
まりあさんの笑顔に動じず、寧ろ楽しそうにゆりはたった今撮った写真を俺等に見せた。
「…何で撮んだよ」
「記念よ、記念。はいチーズ」
「何がきね「いぇい♪」」
―パシャ!―
「ゆり、それにまりあさんも少しは俺の話を…」
「ありがとゆりちゃん!後で写真送ってね♪」
「はい。他にも明の面白い写真があるのでそれらも幾つか送りますね」
「ホント!?ありがとー!」
「…聞いちゃいねぇーな……」
だがこれで一つわかった。
まりあさんはももかと同じタイプだ。
しかも俺より歳上ってのが厄介さに拍車掛けてやがる。
『じぃーーー……』
「…はぁー……お次は何だ?」
視線の出所を見ると今度は誠司と門下生達が俺を見ていた。
「で?」
『兄貴と呼ばせて下さい!』
「よし、てめぇら一列に並べ。片っ端からぶっ飛ばしてやる」
―ギロリ!―
『ひぃぃぃ!?』
―ドタバタ!ガヤガヤ!……!―
「…おいおい」
軽く睨んだだけで逃げるとか、全員鍛え方が甘いんじゃねぇか?
てか、何で俺が兄貴なんだ?
「…わからん。彼奴等が何を考えてるのかまるでわからん」
「明さん羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい………!」
―ゴゴゴゴゴゴゴ……!!―
「うん。いおなはわかりやすくて助かるぜ」
「あらあら、ウフフ♪」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
さて、そろそろ何でこんな状況になってんのかいい加減説明でもすっか。
事の始まりは俺が氷川道場を訪れた翌日の放課後、いつもの面子で植物園で言葉通りの放課後ティータイムをしている時だった。
つぼみ達に俺が氷川道場で誠司、いおな、ファントム、まりあさんを相手に手合わせした時の事を話していたらいつきが“私も氷川道場の方々と手合わせをしたいです”と言い出した。
どうやら武に携わるいつきの心を刺激しちまった様だ。
その証拠…ってわけじゃねぇが、誘ってきた時の一人称が普段の“僕”じゃなく、サンシャイン時の一人称“私”、
どうやら今回のいつきはかなりマジらしい。
しまいには“今度の休日に氷川道場に行きませんか?”だぜ?
まぁ俺も引き分けたまりあさんとファントムにリベンジをしたかったからこの誘いに二つ返事で快諾した。
そして、と言うかやっぱりつぼみ達(主にえりか)も一緒に行くと言い出した。
まぁ俺もいつきも特に断る理由も無かったから結局全員で行く事にし、その旨を伝える為にいおなに連絡した。
「つーわけで今度またそっちに行くから首洗って待ってろよ?」
『望むところです!氷川道場はいつ……ひゃあぁぁぁ!?』
「…いおな?」
『ちょっとお姉ちゃん!?いきなり何するの!』
あぁ、成程。
まりあさんが電話中のいおなに悪戯したのか。
『…え?うん、明さんだけど……』
「?」
『…わかったわ。…明さん、お姉ちゃんが話をしたいって言ってるので代わりますね』
「まりあさんが?…まぁいいけど」
その後30分程まりあさんと会話をし、俺は電話を切った。
「それで向こうは何て?」
「“氷川道場はいつでも受けて立ちます!”だとさ。…何やら大事(おおごと)になりそうな予感を犇々と感じるんだが、こんな時、俺はいったいどうすれば?」
「笑えばいいと思うわ」
「…さいで」
「ところで明さん、この後時間空いてますか?」
「ん?…9時迄は空いてっけど、何でだ?」
「氷川道場との勝負に備えて強化練習をしましょう!」
「成程」
ほんと、今回のいつきはかなりマジでらっしゃるぜ。
「ゆりさんも是非!」
「えぇ。…明、久し振りに勝負にしてみない?」
「そうだな、ここ最近はご無沙汰だったからな。いっちょド派手にやるか」
「えぇ」
「あ、二人がやり過ぎるとうちの門下生達の士気が下がるのでやるなら程々にお願いします」
「「あ、はい……」」
「「…ぷぷっ……」」
「「………」」
「なぁ、ゆり?」
「何かしら?」
「たまにはつぼみとえりかにも手解きしてやったらどうだ?」
「「げっ!?」」
「いいわね。とっても楽しそうだわ」
「そ、そんな……」
「暴力はんたーいー!」
「暴力じゃないわ。立派なプリキュアになる為の修行よ」
「「えぇー……」」
「今更感が半端ないけどな」
「あははは…」
………
……
…
「ハッ!」
「ほわぁああーー!?」
「次、えりかー」
「セイッ!」
「ぎゃぁーー!?」
「ははっ、うちの道場も随分と賑やかになったねいつき」
「ですねお兄様」
「最後は二人同時ー」
「ハァァッ!」
「「いぃぃやぁぁぁ〜〜!!!!」」
………
……
…
てな感じで数日後、俺達はぴかりが丘は氷川道場を訪れた。
「ようこそ氷川道場へ」
そして互いに自己紹介を済ませ、いつきがまりあさんと勝負の流れを確認し始めたその一方で…
「会いたかったぞー!ひめぇー!」
「わたしもですぞー!えりかぁー!」
再会した珍獣コンビも何やら話し合いを始めていた。
や、お前等は何を話し合う必要があんだよ。
「でさー、この部分はどうするー?」
「ん〜、この部分はこうして、こうアレンジすれば!」
「おぉー!こりゃなかなか斬新なアイディア!流石はひめ!」
「いや〜そんなこと、あるけどね!」
「よっ!このオシャレプリンセス!」
「そっちこそ、このカリスマコーディネーター!」
「「なっはっはっはっはっは!」」
「…こんな癖にデザインの腕は本物だから不思議だよな……」
「“なんとかと天才は紙一重”って言うけど、この二人はまさにその通りね」
「だな。…はぁ〜…何か頭痛くなってきた……」
「明さん、疲れた時こそハニーキャンディです」
「へーへー」
ゆうこからキャンディを受け取ろうとした時、俺は気付いた。
「ゆうこ、その頭に乗っかってんのって……」
「はい。ファンファンです」
「この間振りだな明」
ん、この声は確かにファントムだ。
そう言えばこの間会った時に元々は妖精だって言ってたな。
「ファントム。今日時間があったらまたバトらねぇか?」
この間は俺が木刀、ファントムが小太刀の木刀で交えたけど引き分けだったからな。
「悪いな。今日は朝からまりあの相手をしていたせいでもう殆んど力が残ってない状態だ」
「あ〜……、その、なんだ、何か悪かったな」
「大丈夫だ、気にするな」
そう言って苦笑いする俺等。
やっぱコイツとは仲良くなれる気がするぜ。
………
……
…
で、その後道場の中に入ったんだが…
「野郎共!御客様が到着したぞ!」
『押忍!』
「歓迎の用意は済んだか!」
『押忍!』
「せーの!」
『氷川道場へようこそ!明堂院流の皆さん!』
―パン!パン!―
薬玉、垂れ幕、折紙飾り、クラッカー、その他色々……
「…随分とまぁ盛大な歓迎だな」
「おい野郎共!明さんだ!」
『押忍!明さん!』
「よ、よう……」
この後着替えに誘われた誠司に助けられるまで門下生達に色々質問攻めにあった。
んで、着替えてる時に誠司から聞いたんだが、どうやらこの間の勝負で氷川流のエースである誠司といおなに勝った挙げ句、当代氷川流空手の正統後継者のまりあさん相手に引き分けた事が門下生達には衝撃的だったんだと。
「成程、だからあんなにお熱だったのか」
「そのうち、明さんの事を“兄貴”って呼ぶかもしれませんね」
「勘弁。んなの俺の柄じゃねぇよ」
………
……
…
で、勝負は三対三の団体戦。
そして順番はジャンケン(物理的じゃなく、至って普通のな)で決める事にした。
『ピカピカぴかりんじゃんけんぽん!』
で、結果はこんな対戦カードなった。
一戦目、いおな対いつき
「勝負よ!いつきちゃん!」
「うん!」
二戦目、誠司対ゆり
「……すー…はー………押忍!」
「ふふふ、楽しみましょう?」
三戦目、まりあさん対俺
「あら♪また私とやりたいのね♪」
「今度は勝たせてもらいますよ、まりあさん!」
………
……
…
で、その後の流れはこんな感じだ。
先ず一戦目、いおな対いつきの勝負。
互いが互いの武の看板を背負っている者同士の勝負は見ていて中々楽しめた。
特に変身時は防御寄りのいつきが攻めて、攻撃寄りのいおなが守りだった所とかな。
まぁ結局勝負は相討ちで引き分けだったが、二人とも清々しい顔してたな。
…そう言えばこの二人は変身した時の武器がタンバリンと共通してたな。
なら次はタンバリン対決なんてのも有りかもな。
「そこんとこ、どう思うよ?」
「いいですね!やりましょいつきちゃん!」
―シャン!シャン!―
「あははは…」
………
……
…
で、二戦目は誠司対ゆり。
この勝負は……うん。
誠司、お前はよく頑張ったし誇っていいぞ。
ゆりに一発決め込んだだけじゃなく、明堂院流の門下生達ですらゆりと勝負して3分(熊本さんは3分30秒)しかも保たないのに対してお前は5分以上も戦えたんだからな。
「ごめんなさい誠司君。夢中になってつい、明とやる時の気持ちで技を出してしまったわ」
「…お、押忍……」
山突きと後一つは何の技か知らんが、今後ゆりと勝負する時はその二つに用心だな。
「誠司、大丈夫?」
「…大丈夫……」
まぁ兎も角、今はめぐみの膝枕でゆっくり身体を休めてくれや。
「…ところでゆり?」
「何かしら?」
「“つい、俺とやる時の気持ちで技を出した”って事は、お前はあのエグそうな技を俺に食らわせたいって事だよな?」
山突きは兎も角、最後の技は食らったら危険だ。
あれは恐らく身体の内側へダメージを与える事が目的の技、…いくら身体の頑丈さに自信がある俺とて、あの技を食らったら……
「…フフフッ……」
「その笑みを止めろ!!」
………
……
…
で、最後の三戦目はまりあさん対俺。
交流戦の最終戦だけあって各々の応援がかなり盛り上がっていた。
「こちら現場のひめです!スタジオのえりかさん!聞こえますか!この割れんばかりの応援!」
『わあぁぁぁーー!!!!』
「こちらスタジオのえりか!こりゃまた現場はスゴいことになってるっしゅね!」
珍獣コンビが茶番劇をする程な。
てかこの二人、さっきまでハニーキャンディの取り合いをしてたよな?
あ、まりあさんとの勝負はかーなーり、キツかった。
何せ強化練習中に閃いたあの手、この手、その手、猫の手、熊の手、夫婦手をまりあさんは時に驚き時に苦戦しつつも確り対応し、お返しとばかりに反撃してきたんだからな。
んで、その後俺達は激しい打ち合いを始めた。
「ハアァァァァーッ!」
「オォォォォォーッ!」
―ドドドドドドッ……!!!!―
「すごごごごーい……」
「凄まじい速さね……」
「それだけじゃない…お姉ちゃんも明さんも打ち合いながらチャンスが来るのを待っているわ……」
「…よかった、明さんと戦わないで」
「誠司……」
「ハアァァァァーッ!」
「オォォォォォーッ!」
―ドドドドドドッ……!!!!―
………
……
…
打ち合い始めてから数十分後、勝利の女神は俺の元にやってきた。
「……うっ!」
まりあさんの身体に疲れが出始め、拳速が遅れてきたのだ。
「オォォォォォーーッ」
―ドドドドドドッ……!!!!―
その事に気付いた俺は温存していた残りの力を全て出し拳速を更に上げ怒濤の連激をまりあさんにお見舞いした。
「……っ!」
只でさえ体力切れを起こし防御に回った時に俺の激しい連激。
これには流石のまりあさんも巧く対応しきれず、遂に…
「ッシャ!」
―ブォン!―
「っ!?」
防御をすり抜けた一撃がまりあさんの顔目掛け放たれた。
まりあさんは慌てて身を捻りその一撃を避けたが、疲れが溜まった身体は急な負荷に耐える事が出来ず、そのまま体勢を崩してしまった。
「しまった!?」
そして俺はその隙にまりあさんへ止めの一撃を放つのだった。
「アァァッ!!」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「ウフフ♪」
「や、だからまりあさん、笑ってないで離れてもらえます?後、ゆりは写真を撮るな」
まりあさんから解放された後は道場内のシャワールーム(学校の運動部が使うシャワールームと似た造りだったな)で汗を流した。
「あ、明さん髪を下ろしたんですね」
「シャワー浴びた後だからな。乾いてても暫くはこのまんまだ」
「ウフフ♪私達四人共お揃いね」
「そうですね」
で、その後はゆうこからこの後大使館でちょっとしたお食事会がある事を聞き、門下生達に見送られながら大使館へと移動した。
『押忍!是非また来てくださいっす!』
『押忍!兄貴!さよならっす!』
「…だから兄貴言うなっつーの」
………
……
…
大使館でのお食事会は楽しかったが、やはりと言うか何と言うか…まりあさんが色々と凄かった。
「お姉ちゃんにまっかせなさい♪」
頼れるお姉ちゃんオーラ全開で豪華な手料理を拵えたり、
「明君の髪の毛、私が結んであげるわ♪」
御丁寧に櫛で解かしてから俺の髪を結んだり、
「ウフフ♪」
「………」
結ぶついでにハーフアップ(パシャ!)、バレッタ(パシャ!)、カチューシャ(パシャ!)、オールバック(パシャ!)、三つ編み(パシャ!)、三つ編みハーフアップ(パシャ!)、前髪アップ(パシャ!)、団子(パシャ!)、等と遊ばれたり、
てか、ゆり、写真撮り過ぎだ。
「――って事があって今に至るとさ。めでたしめでたし」
「そう…、二人ともほんとうによく頑張ったわね……」
「うぉ!?」
「きゃ!?」
俺とゆりが各々ブレイドナイトとプリキュアになった経緯とつぼみ達に会うまでと会ってからの事を話したら抱き着かれたりとな。
「二人共、これからは私を二人のお姉ちゃんだと思って遠慮なく甘えてちょうだい!」
―ぎゅーっ!―
「…や、何でそうなるんですか……」
だいたいゆりがそんな事言うわけないだろ。
「…お姉さん……」
ゆーりー?
なーんで早速言ってんだー?
“………”
ん?口パク?
“処世術よ。後、いい加減恥ずかしいから明もさっさと言いなさい”
“えぇー……”
“言わないとさっきの技をやるわよ?”
“それは止めろ。てか、さっきの技は何なんだ?”
“詳しい説明は省くけど、さっきの技は兇叉(きょうさ)。明堂院流の裏奥義の一つよ”
“何で裏なんだ?”
“身体の内側、それも一点集中でダメージを与える技だからよ。使い方次第では……”
“や、もういい。聞きたくねぇ”
“そう。…兎も角、言わないと食らわすわ”
“奥義を悪用はよくないと思いまーす”
“なら早く言いなさい”
“………”
「明、まりあさんの言う通りよ。私達もたまには肩の力を抜きましょ」
んにゃろ…わざと口に出して言いやがった。
「ゆりちゃんの言う通りよ明君。だから、ね?」
はぁ〜…、しゃあねーか。
「…まりあ姉さん……」
「ウフフ♪なぁーに明君♪」
「…いい加減離してください」
「はぁーい♪」
はぁー…、漸く解放された。
「ウフフ♪」
「まりあは随分と明にご執心ですわね」
「だって明君、可愛いんだもん♪」
なん、だと…!?
「か、可愛い…明が可愛い…っく…くくくっ……ダメだわ…くくくっ…我慢、くくっ…できない…」
「明、どうやらまりあに完全に勝つのはまだまだ先のようだぜ?」
「黙れぐらさん、そのグラサン割るぞ」
「…それは流石に勘弁だぜ」
「はぁ…、はぁ……」
「…えっと、ゆりちゃん?大丈夫?」
「はぁ…、はぁ…、……はい、大丈夫…です…」
「…そう?…大丈夫ならいいんだけどね……」
「ゆりが笑い過ぎてまりあさんが“おこまりあ”(お困りだ)」
「プッ…、っくく…、兇叉!」
―ドドッ!ズンッ!―
「ぐはぁ!?」
三方向からの衝撃が身体の内側で一つの強力な衝撃となって……あ、もうダメだ、意識が………
「…明、…お願いだから少し静かにしてて……」
「………」
―バタンッ……!―
『明さ(く)ーーん!?』
【完】
没話のストックがなくなったので、早く出せるかと思ったらこんなに遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
次回はオールスターズ編ではなく、久々(?)にハートキャッチ本編の方で話を出すつもりです。
そして最後にほんとにちょっとした超短編をキラッと閃いたので、そちらをどうぞ!
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
何度目かのオールスターズ大宴会での光景
えりか:「明さんが!熱唱するとこ!見てみたい!」
明:「…へーへー」
【選曲:Silver mile the way】
明:「〜〜♪〜〜♪〜♪〜」
中学組:『はぁーー……(うっとり)』
ゆり:「フフフ、見事に皆のハートをキャッチしてるわね」
えりか:「お次はゆりさん!」
ゆり:「いいわよ」
【選曲:桜日和】
ゆり:「〜〜♪〜〜♪〜♪」
中学組:『…ぐすっ……』
明:「ヒュー、結構じんわりとくるもんがあるぜ」