中身はこれから書き始めるのでもう少しお待ちください。
はるか達とドーナツを食った日から数日後、俺は現像の済んだ写真を渡す為カオルさんの元を訪れていた。
つぼみ達?
各々予定があるらしくて今日は別行動だ。
「や〜それにしても青年とゆりちゃんがももかちゃんが言ってた親友だったとはね。おじさん驚いちゃったよ、グハッ!」
「俺も驚きましたよ。カオルさんがモデルのカメラマンもやってたなんて」
ラブ達からカオルさんがドーナツ屋以外にも色々と幅広くやってる事は聞いていたがまさかモデル……しかもももかのとはな。
「おじさん結構やんちゃだったからさ、色々とやりたくなるのよ」
「あ〜…、その気持ち何と無くわかります」
俺も結構な数の引き出し持ちだからな。
「だよね〜。あ、そう言えばももかちゃんから聞いてるよ?青年の数々の武勇伝〜」
あんにゃろ、なーに喋ってくれちゃってやがんだ。
「見た目のわりに青年もおじさんに負けず劣らずのやんちゃさんなんだね〜グハッ!」
「…まぁそんな感じっすね」
ももかめ、
今度のノート全部フランス語で書いてやっからな。
「で、そんなやんちゃな青年にはこの二つをプレゼント!」
そう言ってカオルさんがカウンターの中から取り出したのは長方形の箱だった。
「中身はドーナツですよね?」
「そ、今度発売予定のフルーツドーナツ!青年には特別に先行販売であげるよ」
「ありがとうございます」
「で、もう一つのプレゼントはこれね」
そう言って今度はチケット?を出してきた。
「このチケットは?」
「今度の休日にマーブルドーナツが他の店とコラボフェアするらしくてね?これはその特別フリーパス」
“このチケットで五名様利用可能です”か…
「良いんですか?それを俺が貰っても」
普通ならマーブルドーナツの人達にとって恩人であるカオルさんが行くべきだと思うんだが…
「青年の言いたい事はわかるよ〜。けど、おじさんその日はどうしても外せない用事があってさ〜」
「…成程」
また何やらやるのね。
てか、ほんとカオルさんっていったい何者なんだ?
「やだな〜青年〜、おじさんはただのドーナツ屋の店主だよ?」
「…ただのドーナツ屋の店主は他人の心を読まないと思いますが?」
「グハッ!こりゃ一本取られたね〜」
楽しそうだなぁ、カオルさん……
―くぅ〜〜……―
「あ」
そう言えばまだ昼御飯食ってなかったな。
「グハッ!青年の腹時計は凄いね〜。今丁度お昼の12時だよ」
「わぁーお……」
なんと言うか、我ながら随分と食に素直な身体だぜ。
「青年、お腹減ってるならドーナツ食べてく?今日はラブちゃん達や他の客が来てなくて暇してからさ」
確かに今日此所に来てから今の今まで誰もドーナツ買いに来ないもんな。
てか、ラブ達が来ないのは珍しいな。
「そっすね、じゃあラブ達の分も俺が食ってきますね」
「格好いいね〜さっすが青年!グハッ!」
「それじゃ最初は――」
……………
…………
………
……
…
翌日。
珍しくももかも混じって植物園で昨日カオルさんから貰ったフルーツドーナツを菓子に放課後ティータイム。
『…もぐもぐ…もぐもぐ…』
「美味しいですね、このピーチ味」
「ブルーベリー味も中々っしゅ!」
「パイナップル味も美味しいよ」
「パッション味も良いわよ?」
「結局全部美味いわけだな」
てか、このチョイスに引っ掛かりを感じるのは俺だけかねぇ?
「あ、ももか、これ今回の分のノートな」
「ありがとー明君!……って、何で全部フランス語なの!?」
「カオルさんに話さんでいい事を話した罰だ」
「うぅ〜…ゆり〜〜……」
「大丈夫よももか。ここに“ノートの最後のページを見ろ”って書いてあるわ」ぼそっ
「…そうなの?」ぼそっ
「えぇ。見ればわかるわ」ぼそっ
「……あ、」ぼそっ
“此方に普通に書いといた。が、次はねぇからな?”
「ね?」ぼそっ
「う〜〜、明君〜!」
「ぐげぇ!?いきなり抱き着いてくんな!」
【続く】
さて、アフター編で出すサブキャラ、ギャグも考えなきゃ(´Д`)