つばめ:「まったくっしゅ」 ( ̄▽ ̄;)
※Max、スマイル、プリンセス同様この日常シリーズには覇龍哉達は出て来ませんのでご注意を。
後、活動報告にてお知らせがあります。
「どーすっかな……」
どこかへ行きたいのは確かなんだが、目的地の選択肢が多いと動くに動けねぇ。
だから俺はとりあえず近所の公園に足を運び鳩達と戯れていた。
「んー……」
基本的にこの手の悩みは外部から何かしらのきっかけさえ生まれればめでたく万事解決すんだが、生憎そう簡単にきっかけが生まれるなんて上手い話は……
―ほーら、公園に着いたぞ〜!―
―うー!あううー!―
―あらあら、この子ったら張り切ってるわね♪―
「……あったな」
偶然にしちゃタイミングが良過ぎる気もするが…まぁ、それもまた人生何が起きるかわからんって事だよな。
「んじゃま、早速行くとしますかな」
戯れていた鳩達を空に飛ばし、きっかけをくれた家族…特に赤ん坊にはすれ違い様にサヨナラバイバイ。
「俺は一人で旅に出る〜♪ってな」
そうして俺は早速駅へと歩き続け、その後駅に着き電車に乗りガタンゴトンと揺られて数十分後、目的地であるはぐくみ市に着いた。
「よし、行くか」
目指すははぐくみ市・たんぽぽ堂!
………
……
…
なんとなくだが、またハリーの店で客寄せパンダ扱いされそうな気が………
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「お?」
「「あっ!」」
さてさて、道中町の人に店の場所を聞きながらなんとか無事に辿り着くと店の中から見知った二人が出てきた。
「よぉ、えみる、ルールー」
「明お兄様!こんにちわなのです!」
「こんにちわ明さん。明さんもたんぽぽ堂でお買い物ですか?」
「あぁ。そうゆう二人も買い物か?」
「はい、これからビューティーハリーで行うお茶会用の和菓子をえみると一緒に買いに来ました」
「成程、だからそんなに大量に買ってんだな」
袋詰めされてるから詳しい数まではわからんが、袋をえみるじゃなくてルールーが持ってるって事はそれなりの数だろうし、なんと言ってもルールーはかなりの大食い。そりゃ大量に買うわな。
「ふふっ、たんぽぽ堂の和菓子は絶品ですから甘いものがお好きな明さんのお口にもきっと合う筈です」
「おーおー、そいつは良いねぇ。買うのが尚更楽しみになってきたぜ」
何せ今日は朝飯を食ってねぇからな。
時間も時間だしいい加減何か食わねぇと流石の明さんも諸々の力が出ないってもんだ。
「ところで、明さんはどうしてたんぽぽ堂に?」
「ん、それは斯々然々…」
「此々是々…成程、そういう事でしたか」
「あぁ、そういう事だ」
「それでしたら明お兄様もお茶会にご一緒するのです!」
「ん?俺もご一緒しても良いのか?」
「はい!勿論なのです!」
「わたし達を含めて大歓迎です」
「OK。ならお言葉に甘えてご一緒させてもらうぜ」
どのみち、たんぽぽ堂で物を買ったらちょいとはぐたんの顔を見に行こうと思ってたからな。
「んじゃま、俺の追加分を買ってくるからちょいと待っててくれ」
「「はい(なのです!)」」
さてっと、何を買うとすっかな。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
またまた場所が変わって今度はハリーの店。
えみるとルールーがはな達に事情を斯々然々と説明し、無事に(?)参加出来た俺ははな達と一緒にお茶会を満喫していた。
「ほーらはぐたん♪7個連続お手玉ですわよ♪」 (ヒュ、ヒュ、ヒュ、ヒュ……!
「甘いですね。はぐたん、こちらは10個連続お手玉です」 (〃
「お〜!さあやもルールーもめっちゃイケてる〜!」
「ルールー!頑張るのです!」
「ふえふえ、さーや♪ふれふれ、るーるー♪」
「ってなんでまた張り合ってるんや!?」
まぁ、途中からご覧の通りさあやVSルールーの対決が始まったがな。
「成程、これが話に聞いていたさあやとルールーの対決か」
「あはは…、最近はさあやもルールーも落ち着いていたから大丈夫だと思ってたんですけど……」
「実際はそうでもなかったみてぇだな」
「はい…、なんかごめんなさい……」
「気にすんな。ほまれも知ってる通り俺はこうゆう賑やかなのは好きだからよ」
「ですよね。明さんって良くも悪くも“アレ”ですから……」
「ん?暈さなくてもはっきり言っちまって良いぞ?」
何せ俺がアレだってのは今まで何人にも言われてきたし、俺もよーく自覚してるからな。
今更何を言われようが知ったことかの屁の河童ってもんだぜ。
「えっと、それじゃあ……明さんって良くも悪くも“ノリが良い人”ですもんね……」
「ケッケッケ、そりゃどーも」
ほまれはまだ遠慮してる感じがするが…まぁ、良しとするか。
「んじゃま、早速そのノリの良さを出すとしますかな。さあや、ルールー、悪いが二度目の飛び入り参加だ。俺にも一つネタを披露させてくれ」
「や、ネタって明さん……」
「えぇ!良くってよ!」
「明さんのネタ…、非常に興味があります!」
「しかも二人もノリノリだし……」
「はぐたん!次は明さんのネタだって!」
「あき〜♪ふえふえ〜♪」
「応援するはぐたんもきゃわたん!」 (パシャ!パシャ!
「…もの凄い変わり身なのです。しかも今日のほまれさんはツッコミしたり写真を撮ったりと大忙しなのです」
「せやな。…そや、ネタ披露するんやったら倉庫に色々置いてあるから好きに使ってえぇで明?」
「ん、サンキューエセ関西ネズミ」
「エセ関西ちゃう!方言や!」
「あ、ネズミは否定しないんだ♪」
「ネ、ネズミちゃう!ハリハム・ハリーや〜!!」
「ケッケッケ、ナイスだぜほまれ」
「あははは♪ありがとうございます♪」
「…ほまれさん、楽しそうにネズミをイジッているのです」 (ぼそっ
「以前ハリーにフラれた事に対するちょっとした意趣返しなのかもしれませんね」 (〃
【終わり】
オマケ1
〜その後〜
はな:「左手に舞傘……」
さあや:「右手に小さくなったハリー……」
ほまれ:「ま、まさか……」
明:「ケッケッケ、そのまさかだぜ!」 (ヒョイ!クルルルル……
ハリー(妖精態):「のわあぁぁ〜!?め、目が回る〜〜……!?」
えみる:「おぉ〜!見事な傘回しなのです!」
ルールー:「しかも中々の速さです!」
はぐたん:「はり〜!ぐるぐる〜♪」
オマケ2
〜その日の晩〜
明:「結局、今日は客寄せパンダにならなかったが…どーにもまだ嫌な予感がするぜ」
ゆり:「うふふ、もしかしたら近い内に呼び出されたりするかもしれないわね♪」
明:「なんてこった、そうなったらゆり達も巻き込んでやるから覚悟しとけよ?」
ゆり:「えぇ、お手柔らかにお願いするわ♪」
明:「OK。んじゃま、冷めない内に食うとすっか」
ゆり:「えぇ♪」
コロン:「…ようやく食べれるね」
ダーク(妖精態):「あぁ!早く食べるぞ!」
明:「わーったよ。ほれ、手と手を合わせて…」
ゆり、コロン:『いただきます』
明、ダーク(妖精態):『錬成陣!』
ゆり:「……おバカ」