花を護る騎士 ブレイドナイト   作:葵祈つばめ

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つばめ:「ニチアサ、デジモンしか観るのがナッシング」

明:「まぁでも、TVerで一通り観れるけどな」

つばめ:「そーねぇ。…あ、そだ、今回の話に出てくる宇宙人はデカレンに出てくるアレを参考にしました」

明:「ケッケッケ、映画でボスにやられたあの三体だな」



スター☆トゥインクル編アフター

ひかる達と件から数日後、俺は約束通りゆり達を連れて再び観星町、そんでもってひかる達の元へ訪れていた。

 

「こんにちわ〜!」

 

「やっほ〜!遊びに来たよ〜!」

 

「お土産も持ってきたのでよかったら食べてください」

 

「ふふふ、前回はうちの明がお世話になったわ」

 

「なんてこった、ゆりは俺の母親かっての」

 

「わぁ〜!みんないらっしゃい!」

 

まぁ、いつもの感じでドタバタと賑やかに楽しい時間をみんなで過ごしてたんだが……

 

「メカリアン星人イガン!今すぐ武器を捨てて青年を解放するであります!」

 

「うるせ!俺に近づくな!」

 

「おーおー、まさかこんな事になるとはな」

 

コトの発端は数十分前、天文台近くの丘でワイワイガヤガヤと賑やかに騒いでたら近くでなーんか妙な音が響いた。

 

気になって全員で見に行ったらそこにはどっからどう見ても荒っぽい(ダイナミック)着地をした小型…おそらく一人用の宇宙船が。

 

この手のハプニングと遭遇すんのにすっかり慣れきっちまってた俺達はとりあえず中の奴を助けようと近づいたらあーら不思議、ハッチは開いてるものの中には誰もいやしねぇ。

 

さてさて、いったいどーしたもんかと揃って頭傾げたまさにその時、背後の森から俺達へその船から離れるよう警告する人物が現れなさった。

 

人間じゃなくイヌの獣人、そんでもって前回ひかる達から聞いた話しで俺は目の前にいるコイツが星空警察のメリー・アンだとわかった。

 

そんでそれと同時に俺は背後に覚えのない気配を感じたんで、裏拳を放とうとしたが……残念ながら敵さんに捕まる方がお先だったぜ。

 

んで、ドラマとかでよくある首を腕の内側で押さえ込む形で拘束されるとギャハハ!とまぁ如何にもアホもとい、頭の悪そうな笑いが聞こえた直後、敵さんが姿を表した。

 

しかも、もう片方の手に持ったコンバットナイフみてぇな刃物をつぼみ達に牽制目的で突きつけてな。

 

成程、どーやらこの敵さんは光学迷彩的な服を着てたみてぇだし、突きつけたのがナイフって事は銃を持ってねぇのか。

 

よーしよし、それはありがてぇ。

 

それなら打つ手があるでんてってな。

 

以上、説明終了。

 

「あわわわわ!?どどどどうしましょう!!」

 

「落ち着くっしゅつぼみ!」

 

「…どうしますか?」

 

「ふふふ、何もしないわ」

 

「ララ!明さんが!」

 

「落ち着くルン!明さんなら大丈夫ルン!」

 

「寧ろ大丈夫じゃないのは……」

 

「そうですね……」

 

「フフフ、アイツ終わったニャン」

 

ケッケッケ、こんな状況下でもいつも通りで明さん安心するぜ。

 

「イガン!これ以上罪を重ねるのは止めるであります!」

 

「だとさ、事情は知らねぇが大人しくもう一回お縄についたらどうだ?あと、俺を離せや」

 

「うるせ!話せと言われて素直に離す奴がいるか!テメェは俺が逃げ切るまでの人質になってもらうぜ!」

 

おーおーなんてこった、こりゃまたなんとまぁベタなこと。

 

てか、コイツが乗ってきた宇宙船動くのか?

 

素人目から見てももう飛べる様には見えねぇぜ。

 

「そーかい、なら一つ教えてくれ。どーして俺を人質にしたんだ?」

 

「そんなの簡単だ、俺の近くにいたからだ!逃げ切る為貴様には役立ってもらうぞ!」

 

「…泣けるぜ」

 

単純というかお頭が足りねぇというか。

 

まぁ、だからこその犯罪者で脱走した挙句今現在進行形で罪を増やしてんのか。

 

「イガン!」

 

「うるせぇ!」

 

「はぁー…見事に平行線ニャン。警部補さん、ちょっといいかしら?」

 

「なんでありますかブルーキャット!本官は今!」

 

「あーはいはい、言わなくていいニャン。要はそのイガ頭を取り押さえればいいんでしょ?」

 

「ケッケッケ、イガ頭だとさ」

 

「貴様は黙ってろ!」

 

へーへー、わーったよ。

 

「そうでありますが……協力してくれるでありますか!」

 

「まぁ、協力するにはするニャン。明さんがね」

 

「アキさん…というのは、今、イガンに人質にされている地球人の事でありますか?」

 

「そうよ。ね、ゆりさん?」

 

「ふふふ、そうね」

 

おーおー、ユニもゆりも悪笑みしながらこっちを見てらっしゃる。

 

なら期待に応えてやんのが男ってもんだぜって事で俺もお馴染みの悪笑みしてやると二人も察し、ひかるやつぼみ達、そんでもってお巡りさんを半歩下がらせた。

 

「な、何をするつもりでありますか?」

 

「気にしない気にしない。明さん、鮮やかにやっちゃうニャン」

 

「おう、任せろ。おい、いつまでも大人しく捕まってるつもりもねぇんで反撃させてもらうぜイガ頭」

 

「イガ頭じゃねえ!イガンだ!やれるもんならやってみやがれ!」

 

「なら遠慮なく。…っ!」

 

「うぐっ!?」

 

気合一拍後、右足で敵さんの右足を思いっきり踏んづけて敵さんの体勢を崩し、拘束から脱出。

 

「からの!」

 

「ごっ!?」

 

そんでもってすぐ様左足を軸に回転し、右足による回し蹴りを敵さんの側頭部にお見舞い。

 

蹴りの衝撃で敵さんは軽い脳震盪を起こしたんで、狙い通りナイフを落としてくれたぜ。

 

「俺を人質にしたのが間違いだったな、イガイガ君?」

 

「俺の名は…イガン…だ……」

 

最後にそう言い残して敵さんはそのまま気絶してバタンと地面にぶっ倒れ。

 

ケッケッケ、顔面ぶつけてやがるぜザマァみろ。

 

「…!…!……!」

 

「ふふふ、まさに空いた口が塞がらないって感じね」

 

「それよりも目を覚ます前に捕まえたら?」

 

「…はっ!そうであります!メカリアン星人イガン!脱走及び人質強要の罪で逮捕であります!」

 

気絶してる奴に言っても意味ねぇと思うが…まぁ、お約束ってな。

 

「お見事です明さん!」

 

「ナイス回し蹴りっしゅ!」

 

「まさかこんな捕物劇が見れるとは……」

 

「ふふふ、貴重な体験だったわね」

 

「ケッケッケ、二度目は勘弁願いてぇけどな。あ、そーいやひかる達はあのイヌのお巡りさんとは顔見知りだったよな?」

 

「はい!一緒に捜査した仲です!」

 

「オヨ〜…アレは共同捜査じゃなかった気がするルン……」

 

「あはは。まぁでも、知った仲なのは確かだよね」

 

「ふふふ、そうですね」

 

「んで?それがどうかしたニャン?」

 

「なーんか、これから面倒事に巻き込まれそうな気がするから手ぇ貸してくれ」

 

主にあのイヌのお巡りさんの性格で。

 

あの手の正義感まっしぐらなタイプの相手はどーにも苦手だぜ。

 

「は〜い!わかりました〜!」

 

「フフフ♪警部補さんに高い貸しを付けたニャン♪ 」 (黒笑

 

「ユニが黒いルン……」

 

「まぁ、それでこそユニだからね……」

 

「…確かこの様な事を意味することわざがあった気がします」

 

「“猫が太れば鰹節が痩せる”ですね!」

 

「何それ?どうゆう意味?」

 

「えっと、確か……自分が良くなれば相手が悪くなって、自分に利があれば相手に損がある、だった筈だよ」

 

「ふふふ、あのイヌのお巡りさん絡みだとユニが得し続けるって事ね」

 

「ブルーキャットじゃなくてブラックキャット。ケッケッケ 、不吉をお届けされちまうぜってな」

 

 

【終わり】




オマケ

〜もしも人質にされたのがゆりだったら〜

ゆり:「っ!?」

つぼみ:「ゆりさん!?」

イガン:「動くな!動いたらこの女のいぶっ!?」


なんと言う事でしょう、
まだ言ってる途中なのに一陣の風の如き速さで距離を詰めた明がイガン顔面に拳をプレゼント。

そしてイガンはそのまま後ろへバタンっ!と倒れてしまいました。


明:「ケッケッケ、俺の女に手出すんじゃねぇよ」

えりか:「ヒュ〜!さっすが明兄〜!」

いつき:「凄い…全然見えなかった……」

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