…来週はまたあきゆか話か(´-ω-`)
とある日の昼休み、その日は朝から雨が降り、昼になった今も多少は弱まってはいるが尚も止まずに降り続いていた。
「止まないねー……」
「そうね……」
「………」
「止まないねー……」
「えぇ……」
「………」
「止まないねー……」
「………」
「………」
「………」
「………」
「………」
「う……」
「………」
「………」
「うぅ……」
「………」
「………」
「うぅ〜……」
「………」
「………」
「うにぁぁぁぁぁ〜!!」
あ、ももかが壊れた。
「どうしたのももか?」
「仕事疲れか?」
「うぅ〜、最近確かに仕事が増えてちょっと疲れが…って、違うわよ〜………」
「あら、ノリツッコミをしてもキレが無いわね」
「だな。何かあったのか?」
「うぅ〜、それを判断基準にしないでよ〜……」
「悪かったな。…んで、何でそんなに荒ぶってんだ?」
「何でって……、逆に聞くけど何で明君とゆりは雨が降ってても平気なの?」
「結構、鍛えてますから」
「…うん、言うと思った」
「ケッケッケ」
やっぱお約束は大事だよな。
「うぅ〜、ゆり〜……」
「はいはい、説明するわ。…実を言うとね?私も最初はももかと一緒で雨がそんなに好きじゃなかったの」
「そうなの?」
「えぇ。でも中学生の頃に明と座禅をしたお蔭で気にしなくなったの」
「あー、やってたなー」
あの頃の俺は今よりもっとやんちゃな修行をしてたんだよな。
いやー、懐かしいもんだぜ。
「えっと、何で座禅をしたの?」
「精神修行の為よ」
「…心頭滅却すれば火もまた涼し?」
「そうね、大雑把に言うとそんな感じだわ」
「因みに、雨の日に座禅をすると次から雨への印象ががらりと変わるぜ?」
「そうなの?」
「あぁ。降る度に違う雨の音や雨の日だからこそ聴こえる音、草木や土の匂い、心を冷ますかの様な独特の世界……」
「………」
「………」
「耳を澄ますと聴こえてくる旋律はまるで雨の日のオーケストラ……」
「………」
「………」
「………」
この感じ……
「………」
「………」
「………」
まさか……
「………」
「………」
「…ひょっとして、やっちまったか?」
『えぇ(うん)、やっちまってるわ』
「…なんてこった……」
説明中、やけに静かだったのはそれでか。
「でも落ち込まないで明君!全然変じゃなかったから!」
「ももかの言う通りよ。何せ明は座禅をした結果、悟りの境地に達したのよ?それは誇るべき事であってけして恥じる事じゃないわ」
「それにロマンチックで素敵だったもん!」
「えぇ、中々の感性の持ち主だわ」
「…お前ら……」
「「…明(君)……」」
「…お前ら……」
「「…明(君)……」」
「…お前ら……」
「「…明(君)……」」
「あー……、御剣に来海に月影?微笑ましく青春を謳歌してる所悪いんだが、とっくに五限目が始まってるからな?」
「「「えっ……!?」」」
【終わり】
…今回、あんまタイトルと関係なかったかもしれない……( ̄▽ ̄;)
それと、菖さん……
ごめんなさい(;>_<;)
オマケ
〜放課後〜
ももか:「うぅ〜……」
ゆり:「明のせいで……明のせいで……明のせいで……」
明:「なんてこった……」
瑠璃:「見事に落ち込んじゃってるね」
菖:「三人共、大丈夫?」
明:「菖、記憶を改竄出来そうな骨董品を持ってたら貸してくれ……」
菖:「だからそう言うのは持ってないから!?そもそも明君は俺の事をどう認識してんの!?」
明:「トレジャーハンターの卵(笑)」
ももか:「私は冒険家の卵だと思ってる!」
ゆり:「私は考古学者の卵と認識してるわ」
瑠璃:「あははっ!菖君、愛されてるね〜」
菖:「…何で俺を弄る時は元気になるんだよ……」