花を護る騎士 ブレイドナイト   作:葵祈つばめ

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つばめ:「実を言うとゲスト枠で誰を出すか、書いてても決まんなかった……」

明:「おーおー、なんてこった」


ヒーリングっど編アフター

のどか達との件から数日後、俺は約束通りつぼみ達を連れてすこやか市…そんでもってのどか達の元を訪れていた。

 

「どーよえりっち!このデザイン!めっちゃお洒落でしょ!」

 

「ひなた凄〜い!これはあたしも燃えてきたっしゅ!つぼみ!いつき!ちょっとこっち来て!」

 

「は、はい…!」

 

「あはは、わかったよ」

 

「なんてこった、前にもこんな光景を見た気がするぜ」

 

「奇遇ね。私もよ」

 

来て早々ひなたはえりかをとっ捕まえて自室にログイン。

 

一連の速さに苦笑いしつつ俺らも続いてログインしたらなんということでしょう。

 

既に机の上にはスケッチブックがとっ散らかり、ひなた作の色々な服の案が広がっていました。

 

「ふわぁ〜!いっぱい描いてある!」

 

「そういえば、えりかから宿題出されていたって言ってたけどこの事だったのね」

 

「…ラテ様の衣装は無いのですか?」

 

どーやらえりか独自のコミュニティが着々と広がってるみてぇだ。

 

ケッケッケ、我が義妹はほんとにファッション関連だと人が変わって熱心になりやがる。

 

その熱をもーちょい勉強にも回してほしいもんだと思うのは兄心ってな。

 

「ってアレ?ひなた〜、こっちはワンダフルジュースの事が描いてあるけど?」

 

「あ、そっちは新作メニューの原案。考えるついでにそっちも色々考えてたの。やっぱブームって風のようにササっ!とやって来てまたまた風のようにビュン!って去ってくから中々油断出来ないんだよね〜!」

 

「わかる!わかるっしゅ!服も結構流行り廃りが早いし時間が経ってからまた再ブームしたりするから全然先が読めないんだよね〜!」

 

ね〜!っと口を揃えながら意気投合するひなたとえりか+熱が飛び火したつぼみといつき。

 

その4人があまりにも暑かったんで残る俺達は蚊帳の外と言う名の店のテラスへと避難。

 

キンキンに冷えたソーダ味のワンダフルジュースでクールダウンしながらこの後の予定「すこやかまんじゅう巡りをしましょう!」わーったわーった、落ち着け落ち着け。

 

アスミのプチ饅頭暴走をやんわりと受け流しつつ、わいわいと賑やかに組んでいると……お?何やら肩に妙なの乗せたちびっ子が。

 

「おーい!のどかちゃーん!」

 

「え?…あっ!カグヤちゃん!」

 

「あら、貴女達の知り合い?」

 

「はい。実は……」

 

………

……

 

 

「と言うことがあったんです」

 

「なーるほど。要はお馴染みのアレって訳だな」

 

そーいや、いちか達もパリでみらい達と一緒にドンパチしたって言ってたな。

 

ケッケッケ、明さんもいつかオールスターズじゃなくて少数で共闘してもんだぜ。

 

「…あ」

 

「ん?どーしたゆり?」

 

「カグヤの名前、聞き覚えがあった理由がわかったわ」

 

「そーなのか?」

 

「えぇ。…ねぇカグヤ?つい最近ももかと仕事したわよね?」

 

「来海ももかさん?……あ!それじゃあ貴女達がももかさんが言ってた人達なんですね!」

 

おーおー、なんてこった。

意外なとこで縁が結ばれてたぜ。

 

こりゃ、きららや美希とも面識ありそうだな。

 

「……エゴゴゴ」

 

「…さっきから気になってたんだが、なーんでエゴエゴはアスミのこと威嚇してんだ?東京でボコボコにでもされたのか?」

 

「してません!……ですが、この感じはわたくしを威嚇と言うよりは……成程、そうゆうことですね」

 

「どーゆーことなんだ?」

 

「恐らくエゴゴゴはわたくしの中にいるシンドイーネを威嚇しているのだと思います」

 

「そーなのかエゴエゴ?」

 

「…エゴ!」

 

「成程、アスミの言う通りだとさ」

 

「明さんエゴエゴの言葉わかるんですか!?」

 

「うふふ、覚えておきなさいカグヤ。明はこうゆう人なのよ」

 

「そ、そうなんですね……」

 

ケッケッケ、饅頭で思い出した某キャラ風に言うと俺の108の秘密技の一つってな。

 

まぁ、それはさて置いて…

 

「シンドイーネって誰だ?」

 

しかもアスミの中に、ってのがちと気になるぜ。

 

大方、所謂因子的なもんだと思うが……

 

「はい、実は……」

 

 

………

……

 

 

「いったん饅頭タイム挟むか?」

 

「是非!」

 

「うふふ、大量に用意しておいて正解だったわね」

 

「ふわぁ〜……」

 

「さすがはアスミね……」

 

「どう?美味しいエゴエゴ?」

 

「エゴ〜♪」

 

………

……

 

 

「と言うことがあり、シンドイーネをわたくしの中へと吸収されたのです」

 

「成程、文字通り体張った訳か」

 

「はい」 (パクパク

 

「…そういえば、シンドイーネの声ってももかさんに似てるかも?」

 

「…のどかもそう思う?」

 

「ちゆちゃんも?」

 

「えぇ、特に明さんと一緒にいる時のももかさんに……」

 

「だよね……」

 

「おーおー、なんてこった」

 

言い寄られるのは悪くねぇがそれは好いた奴限定にしてもらいてぇぜ。

 

「ふふふ、もしかしたらそのうちダークさんの様に妖精へと生まれ変わったシンドイーネが明さんの前に現れるかもしれませんね」

 

「そりゃ名前通りシンドイーネな事態にならねぇこと祈るぜ」

 

「「ぷぷっ…!」」

 

「ゆりさんとちゆちゃんが笑ってる……」

 

「あはは、2人はダジャレ好きだし明さんも今みたいに時々ダジャレ言う人だからね」

 

「エゴエゴ?エゴエゴ!」

 

 

【終わり】




オマケ1

〜その後〜

ひなた:「出来た〜!」

つぼみ:「ゆりさん!それにのどかさん達も出番で……お客様です?」

いつき:「しかも肩に可愛い妖精さんもいる!!」

ひなた:「おぉ!誰かと思えばカグっちじゃん!久しぶり〜!」

明:「ケッケッケ、覚悟しとけエゴエゴ。いつきは無類の可愛いモン好きだからな」

エゴエゴ:「エ、エゴエゴ……」

カグヤ:「あははは!頑張ってエゴエゴ!」


オマケ2

〜その日の夜〜

ももか:「あーき君♪」

シンドイーネ:「ア〜キ♪」

明:「成程、こりゃ夢だな」

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