花を護る騎士 ブレイドナイト   作:葵祈つばめ

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つばめ:「最初はゲスト枠にシャロンを出そうかと思いましたが没になりました (´Д` )」

明:「ダークとかと違って精霊枠にすんのも無理があるもんな」


トロピカル〜ジュ編アフター

まなつ達との件から数日後、俺は約束通りゆり達を連れて再びあおぞら市、そんでもってまなつ達の元へ訪れていた。

 

まぁ、道中で妙ちくりんなヤンキー達が因縁つけてきたからデコピン1発かましてお返しさせるっつー愉快なイベントがあったけどな。

 

「その後、俺達は目的地であるPretty Holicに辿り着きましたとさ」

 

「明さん?」

 

「何か言ったっしゅ?」

 

「気にすんな。ただの独り言だ」

 

さてさて、Pretty Holicに着くとまなつ達が既に賑やかに騒いでるもんだからこりゃ何やら面白そうな予感がひしひしと。

 

んで、テンション上がりまくってたまなつ達を宥めて話を聞くきそれをまとめると2つの事がわかった。

 

先ず1つ、

まなつ達は最近ブレイク中の若手女優…山辺ゆなと知り合いだったこと。

 

そんでもう1つ、

彼女はももかとモデル業で共演したことがあり俺達のことを知っていたこと。

 

なんつーか、世の中の広い様でその実狭い一面を垣間見た気がするぜ。

 

「それで?どうしてまなつ達ははしゃいでいたのかしら?」

 

「実は今日!隣町でゆなちゃんがお仕事あったんです!」

 

「でも、その仕事が突然お休みになってしまって……」

 

「それでどうしようかと悩んでたらわたし達のことを思い出してくれて……」

 

「折角だし会いに行こうってことで……」

 

「今に至るってわけ。てか、何この説明の仕方?」

 

「ローラ、気にしたら負けよ」

 

「アッハイ」

 

ケッケッケ、圧に屈してやんの。

 

「ふふふ、それで折角だからみんなでショッピングモールに行こうって話しになってたんですよ」

 

「なーるほど、だから盛り上がってたのな」

 

前にシャンティアの件で来た時もモール巡りは中々楽しめたからな。

 

やっぱ、デパートとかモールってのは行くとテンション上がるもんだぜ。

 

「……ふむ」

 

「あれ?どうしたんですみのりん先輩?」

 

「この後全員でモールに行くとなるとグループ分けした方がいいから……コレ」

 

「あ、くじ引き……」

 

「そう、トロピカル部のはもうあるから後は明さん達が作って入れてくれれば準備OK」

 

「なーるほどな。んじゃま、ちゃちゃっと用意するか」

 

「ふふふ、どんな組み合わせになるのか楽しみね」

 

「あたし班長やりたーい!」

 

「あ、それならわたしも!」

 

「えりか班とローラ班……」

 

遠足とかピクニックとかだったら絶対どっちかの班がやらかすにスタ◯チップ5個と花◯院の魂も賭けるぜってな、ケッケッケ。

 

………

……

 

 

厳正なくじ引きの結果、俺はいつき、さんご、あすか、ゆなの顔面偏差値高め組(みのり命名)を率いてモールに突入することになった。

 

んで、先ずは割と近くにあったことも相まっていつきとあすかのリクエストでスポーツ関係の店を見て回り、

 

「しっかし、大手専門店から取り入れてるだけあって中々の品揃えだったな」

 

「はい!おかげでいいものが見つかりました!」

 

「それに意外と安く買えたな」

 

その次はさんごとゆなのリクエストで化粧関係や本屋、文具関係の店を……

 

「ケッケッケ、まーたももかのヤツ雑誌の表紙飾ってたな」

 

「しかも今回は男装コーディネートでした!」

 

「ふふふ、やっぱりももかさんは凄い人です」

 

道中、さんごとゆなへのいつきのイケメンっぷりをあすかと見たり……

 

「あ、待って。さんごちゃん、髪留めがズレてるよ」

 

「あ、ありがとうございます……」 (照

 

「ゆなさん、そこ少し段差あるから気をつけて」

 

「ふふふ、ありがとういつきさん」

 

「…あんなでも恋人の前じゃ乙女になるですよね?」

 

「おう。中々のニヨニヨもんだぜ」

 

小休止を兼ねて運良く見つけたクレープ屋で甘味を堪能したり……

 

「な、なんですそのクレープ!?」

 

「トリプルベリー&生クリーム&ダブルアイスのビッグクレープ」

 

「あはは、盛りに盛りましたね」

 

「作る方も凄いがそれをケロッと食べる明さんも凄い……」

 

「ふふふ、ももかさんが言ってた通りですね」

 

とまぁそんな感じで楽しい時間を過ごしましたとさ、めでたしめでたし。

 

「明さん、次はどのお店に行きます?」

 

「そーさな、3階の……ってアレ見てみろ」

 

ほれ、といつき達の後ろを指差さし振り向かせると俺らに手を振るまなつ達の姿が。

 

 

ーおーい!さんご〜!あすかせんぱ〜い!明さん!ゆなむぐぐ〜!ー

 

ーまなつ!大声で叫ぶなくていいから!!ー

 

ーそれにゆなさんの名前を出すのは危険ー

 

ーあ〜!明兄達クレープ食べてるっしゅ!ー

 

ー…アレはクレープなんでしょうか?ー

 

ーふふふ、流石は甘党の明ねー

 

 

まだ遠くて何言ってんのかはわからねぇが、ゆりが若干ホクホク顔してる辺り別階の本屋で思わぬお宝を発掘したのかもしれねぇな。

 

「あ!まなつちゃん達だ!」

 

「うまい具合に合流しましたね」

 

「そうなると次は……7階のあそこ行ってみるか」

 

「確か、最近完成したばかりの室内アスレチックスペースでしたよね」

 

「アスレチックか。……ケッケッケ、いつきにあすか、俺やゆりとタイムアタックで勝負してみねぇか? 」

 

「はい!」

 

「勿論!」

 

「ふふふ、怪我には気をつけてくださいね」

 

 

【終わり】




オマケ1

〜別行動中・別階本屋にて〜

ゆり:「みのり……」

みのり:「はい…。まさか新作が出ていたなんて……」

ゆり:「確か前巻から2年ぶりだったわね……」

みのり:「これはお宝…。……買いますか?」

ゆり:「ふふふ、勿論よ♪」


オマケ2

〜翌日〜

マネージャー(女):「まゆちゃん、あおぞら市で会ってた男の人ってもしかして……」

まゆ:「はい♪御剣 明さんです!」

マネージャー(女):「そ、そう……(下手にスカウトとかすると上からの圧力がががが……)」

まゆ:「ふふふ、ももかさんの言う通り見た目は少し恐いけど一緒にいると楽しくてとても良い人でした」

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