花を護る騎士 ブレイドナイト   作:葵祈つばめ

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つばめ:久し振りにハートキャッチの映画を観たんだけど、ヤバイね……

明:何が?

つばめ:つい、全てのシーンに明を足しちゃうから普通に観れない……

明:なんてこった……


〜早朝〜

とある日の朝、なんとなくいつもより早起きした俺はそのまま日課をこなし早くに家を出て植物園に来ていた。

 

「俺が言うのもなんですが、薫子さん朝早いですね」

 

「ふふふ、年寄りは朝が早いし花のお世話があるからね」

 

「成程」

 

「それより明君は何で早起きを?」

 

「それが特にこれと言った理由が無くて、本当にただなんとなくなんですよ」

 

「ふふふ、元気がある証拠ね」

 

等と話しながら薫子さんが淹れてくれたハーブティーを飲んでいると今度はゆりが植物園にやって来た。

 

「あら、おはようゆりちゃん」

 

「おはようございます薫子さん。……あら、明も来てたの」

 

「おう。おはようさん」

 

「えぇ、おはよう明……ふぁぁ…」

 

まだ眠気と格闘しながらハーブティーを飲むゆり……

 

これは朝から中々良いもんが見れたぜ。

 

“早起きは三文の得”って言うが、今のゆりは優に三文以上の価値に値するぜ。

 

「…何か今、明が変な事を考えてる気がするわ」

 

「気のせいだ。それよりも何でこんな時間から植物園に?」

 

「………」

 

「…ゆり?」

 

「…言うけど笑わない?」

 

「おう」

 

「…寝呆けてベットから落ちて目が覚めたのよ」

 

なんてこった……

 

俺の幼馴染みはいつの間にそんな古典的な芸を手に入れてたなんてな。

 

てか、寝呆けてベットから落ちるってお前は恋愛漫画の主人公かっつーの。

 

「…何よ」

 

「いや、怪我が無くてなによりだなって」

 

「そう……」

 

「で?そこから何で植物園に繋がるんだ?」

 

「お父さんとお母さんは昨日の夜から学会の慰安旅行に行ってるから……」

 

「成程、だいたいわかった」

 

「…本当に?」

 

「あぁ、要は“家にいても寂しいから植物園に来た”って事だろ?」

 

「…えぇ、悔しいけど殆んどその通りだわ」

 

「それはそれは。なんともまぁ可愛らしい理由だぜ」

 

「くっ…、こうなるんだったら笑われた方がマシだわ……」

 

「ケッケッケッケ」

 

「だからと言って本当に笑わないでよ……」

 

「悪い悪い。つい面白くてな?」

 

「はぁー……。明って早朝からもういつもの調子なのね」

 

「まぁな。がっかりしたか?」

 

「いいえ、寧ろ何だか安心したわ」

 

「おーおー、中々嬉しい事を言ってくれるねぇ」

 

「えぇそうよ。どう?私に惚れたかしら?」

 

「生憎、俺は惚れるより惚れられたい派なんでな?今のは効果はいまひとつだな」

 

「そう、それは残念だわ」

 

「………」

 

「………」

 

「…ははっ」

 

「…ふふっ」

 

「はははははっ!」

 

「ふふふふふっ!」

 

こうやって馬鹿みたいなやり取りで笑い合うって結構良いもんだな。

 

「ハーブティーのおかわりは?」

 

「えぇ、戴くわ」

 

いやー、ほんと時間を忘れて楽しんじまうぜ。

 

………、

 

ん?

 

時間?

 

「ゆりさんやい。因みに聞くが今何時だ?」

 

「ん?……あぁ、大丈夫よ明。まだ30分位しか過ぎてないわ」

 

「なら安心だ」

 

折角早起きしたのに此所で時間を潰し過ぎて遅刻するのは間抜け過ぎてごめんだからな。

 

「でも、あまり長居するのも薫子さんに迷惑掛けてしまうからそろそろ出ましょうか?」

 

「だな。あ、どうせなら寝坊助姉妹を起こしに行かねぇか?」

 

「ふふふ。そうね、行きましょう」

 

そうして俺達は薫子さんに礼を言い植物園を後にした。

 

「あ、ゆり」

 

「何かしら?」

 

「今夜、俺ん家で夕飯食ってかねぇか?」

 

「あら、良いのかしら?」

 

「おう、そうすればそっちの食費が浮くだろ?それに……」

 

「それに?」

 

「ゆりもその方が寂しくねぇだろ?」

 

「………」

 

「………」

 

「ふふふ、ありがとう明」

 

「おう、どーいたしまして」

 

 

………

……

 

 

その後、俺達がフェアリードロップに着いてもやはりと言うか案の定、寝坊助姉妹はその名に恥じぬ見事な寝坊っぷりを披露していた。

 

ん?

 

流之助さんはって?

 

あの人なら俺達が此所へ来る前にとっくに仕事に行ったらしい。

 

「ももかー!えりかー!明君とゆりちゃんが迎えに来てるわよー!」

 

『…Zzz…Zzz……Zzz………』

 

「反応無しね」

 

「だな」

 

「んもぅ、姉妹揃って寝坊助なんだから……」

 

それから暫く待っても二人は起きず、結局俺が奥の手を使う事になった。

 

「準備は良いですかさくらさん?」

 

「えぇ、OKよ!」

 

「ゆりは?」

 

「大丈夫よ。始めてちょうだい」

 

「了解、……右手にお玉を!左手にフライパンを!唸れ!死者の目覚め!」

 

 

“ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンッ!!”

 

 

『んにゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?』

 

「漸く起きた……」

 

「ふふふ、それにしても流石は姉妹ね。反応が全く同じだわ」

 

「だな」

 

さーて、今日も楽しい学園生活の始まり始まりだぜ。

 

 

【終わり】




明:………

ビブリー:…何よ

明:レッツ・ラ・クッキング!

ビブリー:アンタねぇ!!


オマケ1

〜登校時〜

瑠璃:「おっはよ〜!」

明:「おう、おはようさん」

ゆり:「おはよう瑠璃」

ももか:「う〜……」

瑠璃:「およ?どったのももっち?」

ももか:「…明君が朝から激しかったの……」

瑠璃:「なんと!?ももっちは明君と大人の階段を!?」

明:「…んなわけねぇだろ」

<斯々然々、以下説明中>

明:「って、わけだ」

瑠璃:「ですよねー……」

ゆり:「ももか、今のはよろしくないわよ?」

ももか:「…は〜い……」


オマケ2

〜考えたら負け〜

菖:「………」

ゆり:「…落ち着きなさい私。明の家には何度も行ってるわ。今更二人っきりで夕飯なんて全然平気よ……」

菖:「…触らぬ神に祟りなし。俺は何も見てないし何も聞いてない」


オマケ3

〜童心〜

御近所さんA:「今朝の音は来海さん家かい?」

御近所さんB:「いや〜懐かしかったな〜」

御近所さんC:「小さい頃はあんな風に叩き起こされてたっけなー」

さくら:「おほほほ♪」
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