明:「かもな。そうなると俺は動のタイプか」
ゆり:「そして意外としぐれさんの弟子になっているかもね」
明:「あー……」
(175話 〜七草粥〜も投稿しております)
とある日の昼休み、俺はゆりやももかと中庭のベンチ(ももか、俺、ゆりの順)で日向ぼっこをしながら世間話に花を咲かせていたんだが……
「…すぅ…すぅ……」
「…むにゃ…むにゃ……」
陽だまりポカポカ攻撃にやられた二人が俺の肩を枕にして寝落ちしやがった。
「泣けるぜ……」
各々タイプの異なる異性がもたれ掛かってるこの現状……
漫画やアニメ、ドラマなんかでは主人公又はヒロインが憧れる甘いシチュエーションではあるが残念ながら俺はそうは思わねぇ。
何故だと思う?
それは簡単、俺が一切動けねぇからだ。
だったら二人を起こせば解決するんじゃねぇかって思うかもしれねぇが、こんなにぐっすりと寝ている女の子を起こすなんて真似は流石の俺とて出来やしねぇ。
もし出来る奴がいたら今すぐここに来て俺の代わりに二人を起こしてくれや。
「…んっ…んん……」
「…んぁ…あぁ……」
それにしてもゆりもももかもなんつー声出してやがんだよ。
耳元に近いせいで破壊力が半端なく伝わってきやがる……
てか、前々から思ってたんだがこの二人に限らず俺に対して無防備な女の子が多過ぎやしねぇか?
「…んん…んあっ……」
「…ふみゃ…むにゃむにゃ……」
や、みんなが俺の事を信頼してんのは分かるが俺とて男で未成年(高校生)。
それなりに異性への興味だってあるし、今みたいな事をされると胸がドキドキ(或いはキュンキュン)したりもする。
ん?意外か?
バーロ、ドキドキ(キュンキュン)するはプリキュアだけじゃねぇ。
ブレイドナイトだってドキドキ(キュンキュン)したりするっつーの。
ん?
そんな様子を一切感じられないって?
そりゃ身体だけじゃなく精神も結構鍛えてるからな。
心を落ち着かせるのは朝飯前だ。
…まぁ、戦闘時にはアレについてはご愛嬌って事で茶を濁してくれや。
「…んっ…んんっ……」
「…ふみゃ…えへへ〜……」
………、
てゆーか、ももかは兎も角、ゆりはさっきからなんつー声出してやがんだよ。
さっきも言ったが、距離が近いから破壊力が半端ねぇんだよ……
「…ふみぁ〜……」
んで、ももかもその可愛い寝言を止めてくれ。
もし、今手が自由だったら悪戯の一つや二つ、オマケに三つ四つばかしやっちまってたな。
「ほんと、可愛い二人だぜ」
「…んんっ……」
「…えへへ〜……」
「おーおー、随分とまぁ幸せそうな顔してやが…ふぁぁぁ……」
なんてこった、どうやら俺も陽だまりポカポカ攻撃にやられたみてぇだ。
だがまぁ、幸いにも昼休みの時間はまだまだあるから俺もこのまま睡魔に身を委ねるとしますか。
「ふぁぁ…お休み、二人共……」
…Zzz…Zzz…Zzz……
…Zzz…Zzz……
…Zzz……
カシャ!
「フッフッフ、スクープゲーット!」
「うん、俺達は頑張った。だから後悔はない……」
「最初から止める気がなかった奴がよく言う。それにしてもゆりもももかも凄く幸せそうに眠っているな」
「だね。見てる僕達も幸せな気分になってくるね」
「まぁ、私は月音といるだけで充分幸せな気分になるがな」
「あははは、僕も萌香さんといるだけで充分幸せな気分になるよ」
「月音……」
「萌香さん……」
「月音……」
「萌香さん」
「月音……」
「萌香さん……」
「あーあ、また始まったよ……」
【終わり】
オマケ
〜その後のゆり達〜
ゆり:「フフフフ♪写真ありがとね♪」
ぐぎぎぎぎ……!
瑠璃:「ぎゃあ〜〜!?言葉と行動が合ってないよ〜!?」
萌香:「ふむ、あのアイアンクローは痛いな」
ももか:「えへへ〜♪明君の寝顔かーっわいい〜♪」