つばめ:「うい〜…… (´Д`)」
とある日の六限目、俺は退屈していた。
「………」
実はうちのクラスは他のクラスよりも今受けてる授業の内容が進んでるらしくてな?
他のクラスとバランスを取る為に今日は授業はやらずに
んで、現在進行形で先生が用意した
「ふぁ〜……」
正直言って暇だ。
何せ、先生が用意した
こうゆうのは選ぶ奴の好みによってジャンルが異なるもんだがよりによってモノクロ映画て……
あ、勘違いしねぇでもらいたいが俺は別にモノクロ映画が嫌いな訳じゃねぇ。
カラーにはカラーなりの良さがある様に、モノクロにはモノクロなりの良さがあるって事は若僧ながらそれなりに理解してるつもりだし、某蒸気船のアレや某七人のアレとかは結構好きな映画だからな。
だが少し考えてくれ。
ただでさえそんなに大きくねぇテレビで、
好きとは言え初中後観てる訳じゃねぇモノクロ映画を、
教室の窓側最後方の席の奴が観れると思うか?
俺は思わねぇ。
「………」
だから俺は早々に
「「「………」」」
「「…Zzz…Zzz……♪」」
「…ほぉ、3:2に別れたか」
真面目に観てんのは博士、月音、萌香。
んで、寝てんのはももか、瑠璃。
まぁ、予想通りと言えば予想通りなんだが……
「………」
ゆりはどっちだ?
「………」
俺から見た限り、姿勢がいつもの様に綺麗に真っ直ぐだが……
「もーしもーし、ゆりさんやーい」 (ぼそっ
「………」
「おーい、ゆ〜り〜」 (〃
「………」
「マイ・スイート・ハニー?」 (〃
「………」
「へんじがない ただのしかばねのようだ」 (〃
「………」
成程、ここまでやっても反応しねぇって事はどうやらゆりは本当に寝てるらしい。
ももかや瑠璃なら兎も角、ゆりも寝るってのは結構意外若しくは新鮮だな。
しかも寝てる時すら姿勢を保って先生にバレない様にカモフラージュするたぁ中々に器用な事をしてらっしゃるぜ。
「……Zzz…」
「…お、寝息が漏れたな」
にしても、ゆりまで寝てるとなると本当にする事が無くなっちまったぜ。
先生の様子的に
さてさて、いったいどうするか……
「ねぇねぇ、明君明君!」 (ぼそっ
「ん?起きたのかももか?」 (〃
「うん!明君がゆりっぺに悪戯する気がしたから♪」 (〃
あ、なーる。
その手があったか。
「ねぇねぇ、ゆりっぺにどんな悪戯するの?」 (〃
「そうだな〜……無難に髪型でも弄るか。ももか、何かリクエストあるか?」 (〃
「ん〜……あっ!三つ編み!三つ編みがいい♪」 (〃
「了解だ。先生とゆりの監視は任せたぜ」 (〃
「アイアイサ〜♪」 (〃
んじゃま、早速始めるとしますかな。
【終わり】
オマケ
〜その後〜
ゆり:「それで?何で三つ編みにしたのかしら?」
明:「ももかにリクエストを聞いたらそうなった」
ゆり:「そうなのももか?」
ももか:「うん♪だってゆりっぺは読書家だから♪」
明:「成程、だいたいわかった」
ゆり:「本当にわかったの?」
明:「あぁ、今のゆりはご覧の通り“文学少女”って事だ」
ももか:「おぉ〜♪さっすが明君♪」
ゆり:「ふふっ、そうなると明は“死にたがりの道化”ならぬ“暴れたがりの騎士”ね」
ももか:「だね〜」
明:「だな」