花を護る騎士 ブレイドナイト   作:葵祈つばめ

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明:「案外、ラブ達なら約束の絆や奇跡のダンスを踊れそうだよな」

ゆり:「…随分といきなりね。やよい以外で元ネタがわかる人はいるかしら?」

明:「さぁな。多分いるだろう」



〜空渡〜

とある日の休日、俺はダークやゆり、そしてももかを連れて空を飛んでいた。

 

あ、念の為言っておくが俺とゆりは各々ナイトとムーンライトに変身した姿だからよろしくな。

 

「どうだももか?空を飛んでる感想は?」

 

「すっごく気持ち良い〜♪まるで鳥になったみたい〜♪」

 

そう言ってゆりにお姫様抱っこされながらももかはキャッキャッと愛らしさ全開で空中飛行を満喫していた。

 

因みに、何故俺じゃなくゆりがももかをお姫様抱っこしてんのかと言うと理由は単純にして明快。俺がジャンケンでゆりに負けたからだ。

 

そして今現在、何故か俺は妖精状態のダークを頭の上に乗っけてゆりの横を飛行中だ。

 

「明、スピードが遅いぞ。もっとスピードを上げろ」 (ぺしぺし

 

「うっせ、そんなに風を感じてぇなら自分で飛びやがれ」

 

「断る。今の私はパートナーである明の頭の上で風を感じていたいんだ」

 

「なんてこった……」

 

「うふふ、良かったわね明。パートナーに大切にされて」

 

「あはは♪ダークは優しいね〜♪」

 

「くっ!」

 

「バーロ、コイツはただ単に自分で飛ぶのが面倒なだけだ」

 

じゃなきゃジャンケンを始める前から頭の上に乗ってねぇっての。

 

「なんだ、もうバレていたのか?」

 

「あぁ、モロバレだ。次からはもっとそれらしい理由を考えて言うんだな」

 

つっても、ダークがどんな嘘を言おうがだいたい嘘か本当かは分かるがな。

 

ん?何故分かるかって?

そりゃアレだ、モーゼルC96を使ってた某ハンサムなプーさんと同じ超能力(サイキックパワー)だ。

 

「ふむ……」

 

てのは冗談で、今のダークは半分だが俺の遺伝子情報を使って心の大樹が生まれ変わらせた存在だからダークが何を考えてんのかもだいたい分かるんだよ。

 

「なら聞くが、それらしい理由とは例えばどんなものがある?」

 

「そうだな……“ゆりとのジャンケンに負けてももかをお姫様抱っこ出来なかった可哀想な俺の為にももかの代わりとして頭の上に乗ってる”ってのはどうだ?これならゆりやももかも間違いなく納得するぜ?」

 

「そうなのか?」

 

「えぇ、明はももかにメロメロだもの。今も内心では悔しがっているに違いないわ」

 

「ごめんね明君♪帰る時は私をお姫様抱っこさせてあげるから今は我慢してて♪」

 

「りょーかい楽しみにしてるぜ。それとゆり、」

 

「何かしら?」

 

「確かに俺はももかにメロメロだが、同じぐらいゆりにもメロメロ…いや、愛してるぜ?」

 

勿論、ひかり達四人にもな。

 

「……ばか」 (真っ赤っか〜!

 

「キャ♪ゆりっぺ照れてる〜♪」

 

「ケッケッケ、相変わらず初なヤツだぜ」

 

「……黙りなさい。それとももかはまじまじと私を見ないで」 (〃

 

「やだ♪照れてるゆりっぺが可愛い過ぎるからもっと見る♪」 (じぃ〜♪

 

「……見ないで」 (真っ赤っか〜!

 

「えへへ〜♪」 (つんつん、ふにふに♪

 

「……頬を弄らないで」 (真っ赤っか〜!

 

「ゆ〜り〜♪」 (すりすり♪

 

「……頬擦りしないで」 (真っ赤っか〜!

 

おーおー、見事に百合の花が咲いてやがる。

俺ともそうだが、やっぱももかとゆりは相思相愛だな。

 

「えへへ〜♪ゆりっぺ〜♪」 (すりすり

 

「だ、だから止め…あっ、明っ…、見てないで助けなさい……!」

 

「断る」

 

「…っ…薄情もの……」

 

「ケッケッケ」

 

「あ、そういえば明君!出掛ける時も言ってくれなかったけど私達って何処に行こうとしてるの?」

 

「目的地は秘密だが、もう少ししたら着くからそれまではゆりで遊んでてくれ」

 

「は〜い♪それじゃあ早速、……ふぅ〜〜♪」

 

「あっ!?み、耳は止め…て……!」 (真っ赤っか〜!

 

「キャ♪ゆりっぺえっちぃ〜♪」

 

「あぁ、ムーンライトの姿も相まってエロさ増々だな」

 

「ふぅ〜♪ふぅ〜〜♪」

 

「や、止め…だ、ダーク!た、助けて……!」 (真っ赤っか〜!

 

「フッ、悪いが私も断る」

 

「な、なら、コロン……!」

 

『申し訳ないけど、今のボクはマントに代わってるから無理だよ』

 

「ほ〜らゆりっぺ〜♪次は耳元で色々(エロエロ)囁いちゃうわよ〜♪」

 

「も、ももか!や、止めて……!」 (真っ赤っか〜!

 

こうして最後の頼みの綱であったコロンにも助けてもらえなかったゆりは、目的地に着くまでももかかの魔の手によって色々と骨抜きにされるのであった。チャン♪チャン♪

 

 

【終わり】




オマケ1

〜その後〜

ナイト:「ここが目的地。そしてコイツが、」

ももか:「心の大樹……」

ナイト:「そーゆこと。んじゃま、後はごゆるりとご歓談くださいってな」

ももか:「ほぇ?明君は?」

ナイト→明:「到着と同時に変身が解けてダウンしたゆりの介抱してくら」

ももか:「あ〜…もしかしなくてもやり過ぎちゃった?」

明:「だな。起きたら大人しく拳骨を食らおうぜ」

ももか:「は〜い……」


オマケ2

〜拳骨〜

ゴンッ!

ももか:「あうっ……!」

ゴゴンッ!!

明:「何故二発なのか理由を聞いても?」

ゆり:「……その一発はダークの分よ」

明:「コロンは?」

ゆり:「……コロンは私の代わりに飛行時の制御をしてくれていたから関係ないわ」

明:「成程」


オマケ3

〜帰り()

ももか:「ゆりっぺの柔らかい感触も良いけど明君の堅い感触も良い〜♪」 (すりすり♪

ナイト:「そうかい、ならもっと抱き着いていいぜ?」

ももか:「わ〜い♪それじゃあ……ぎゅ〜♪」 (ぎゅ〜♪

ナイト:「おーおー、中々の感触。こりゃありがたやありがたや」

ももか:「も〜♪明君のえっち♪」

ナイト:「ケッケッケ、ももかには言われたかねぇな。てか、大樹とは何を話してたんだ?」

ももか:「うふふ♪それはひ・み・つ♪」

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